小田直美(広末涼子)は、服部陽子(吉田羊)から「あなた、達郎(佐藤隆太)と不倫してるんでしょ。親友の夫と不倫しているなら、海外に逃げるしかないわよね」と言われる。
さらに、陽子は「先に達郎は海外に逃げていたけど、今、帰国してる。チャイナタウンで達郎を見かけたの。一緒に海外へ逃げようとしてるんでしょうけど、そうはさせないわ」と言う。予想していなかった展開に、直美は言葉に窮する。
陽子は、「達郎の会わせて」と激しく迫る。そんな2人の間に、李朱美(高畑淳子)が割って入り、直美を「大事な商談がある」と連れ出す。
服部加奈子(内田有紀)が、自宅マンションに戻ると、林竜輝が声をかけてきて驚く。呆然とする加奈子に、林は、「どうしても会いたかった」と微笑む。加奈子は、戸惑いながらも、人目につかない場所へ林を連れていく。
林は、「林竜輝」名義のパスポート入国していた。さらに、彼は「今度、中国に戻る時は、自分と一緒に来て欲しい」と言う。加奈子は告白され、揺れ動く。林は、「今度会うときにお返事ください」と言って去る。
直美は、加奈子に電話する。「陽子さんに気づかれた。ATMの防犯カメラに、私が映ってたの。それだけじゃなく、『達郎を見かけた』って言ってた。考えられるのはただ一つ。林さんが帰ってきてる」と直美は話す。
直美は、加奈子のマンションへやって来て、「陽子さんは、2つ誤解している。1つは、私と達郎が不倫していると思ってる。2つ目は、日本に戻っている林を、達郎だと信じていること」と言う。
直美は、「陽子さんが林さんを見つけてしまったら、全てが終わる」と焦る。加奈子は、「もし、林さん本人が日本を出て行かないと言ったらどうするの?」と訊く。そんな加奈子に、直美は「どうしても中国に帰らないと言うなら…いなくなってもらうしかない」と告げる。
直美は、朱美に電話をして「林さんを渋谷で見かけたんですが、どこにいるか教えてください」と訊く。だが、朱美は教えない。林は、朱美の店で働くことにしていた。加奈子は慌てて林を連れて新橋に向かう。
直美のもとに、陽子がやってくる。「昨日の答えを聞かせてもらう」という陽子に、直美は「達郎さんに、『陽子さんが会いたいと言っている』と伝えました。でも、今は会いたくないと言っています。合わせる顔がないんじゃないでしょうか」と言う。
「あなたに人生を狂わされたわ。どうして達郎があんなことを…」と言う陽子に、直美は「彼は銀行に殺されると言いました。厳しいノルマに、ストレスの日々…だから逃げ出したんです」と言う。
加奈子は、林を新橋のホテルに匿う。そして、「中国に戻ってください」と頼む。林は、「私、あなたに気持ちを伝えました。それがあなたの答えですか?」と訊く。加奈子は、「そうです」と答えた上で、「中国に戻ってください」と頭を下げる。
林は、「大丈夫ですか?何があったですか?」と訊く。優しい林の表情や言葉に、加奈子は心を大きくかき乱される。
加奈子には、つわりらしき症状が現れており、彼女は妊娠検査薬を手に取るが、検査することはできなかった。直美に「林さん、明日も探してみる」と報告されるが、加奈子は林の居場所を知って匿っているとは言えなかった。
林は、ホテルを離れる。一方、直美の家に早朝、陽子がやってくる。「ここにはいないようね」と陽子は確認しにやってきたのだった。直美は、「ここには、もうやってきません」と言う。陽子は、「水を1杯もらえる?」と言い、直美の目を盗んで、観葉植物の葉の裏に盗聴器を仕掛ける。
直美は、朱美に葵カードの審査を通す代わりに、林の居場所を聞き出す。林は、新大久保の中華食材店で働こうとしていた。朱美と直美の会話を聞いていた加奈子は、林に立ち去るよう連絡する。直美が到着した時には、林は既に店にいなかった。
直美は、陽子が中心となって進めるプロジェクトから外されてしまう。希望だった美術品の仕事を失い、直美は悲しむ。
加奈子は、林の部屋を訪れる。「ここから出ないでくださいって言ったじゃないですか」と加奈子は責めるが、そんな彼女に林は、「誕生日、おめでとうございます」と、中華饅頭と花束で祝う。
直美は、加奈子に電話をする。直美は、調査結果について「林さんには女がいる。日本に帰ってきたのは、その女に会うためだって」と話す。加奈子は、「新大久保にいるんなら、もう陽子さんに見つからないんじゃないかな?」と言うが、直美は「そんなことで諦めると思う?」と、あくまで帰国させようとする。
林と会った後、加奈子は帰宅すると、陽子が待ち構えていた。陽子は、「土曜の昼の防犯カメラに、達郎は映ってなかった」と指摘する。陽子はさらに、「達郎に女がいたから、言い出しづらかったのよね?」と言う。「だけど、私にとっては大切な家族なの。連れ戻してから、あなたは達郎と別れれば良い。だから、それ以前の防犯カメラの映像を見られるように、掛けあってくれない?」と陽子は依頼して立ち去る。
直美は加奈子の家を訪れ、「陽子さんが疑ってる間は、こうして会えないね…」と2人は考えていた。そして、直美は「最後まで言わないつもりだったんだね…」と言う。加奈子は、林を匿っていることを言われているのかと思うが、直美は加奈子の誕生日のことを言っていた。
直美は、モンブランケーキを用意し、加奈子の誕生日を祝う。直美の友情、そして林の愛情の間で、加奈子は揺れ動く。
直美は、朱美から林の居場所を聞き出そうとしていた。だが、その会話の中で、朱美は陽子から見せられた写真が、林ではなく達郎であると気づく。「あなた…私にウソついてましたね。そのウソ、本当にする覚悟はあるのですか?」と朱美は問う。直美は、「はい」と頷く。朱美は、直美に林の滞在するホテルを教える。
加奈子は、林のもとを訪れる。そして、「私は犯罪者なんです。だから、あなたといられない」と言う。だが、林は「それでも構わない。私の気持ちは変わらない。日本にいて捕まってしまうなら、中国に行けば良い」と言う。
一方、陽子は探偵から報告を受けていた。探偵は、直美の家の盗聴器の音声を聞かせる。直美と加奈子の会話から、「2人は共犯者なんです」と指摘する。
加奈子は、林に「私は結婚してるんです。中国に行くわけないじゃないですか。…お願いです、中国に帰ってください」と泣きながら言う。そんな加奈子を、林は背後から抱きしめる。その場に、直美がやってきた。直美は驚き、「どうして…どうして、加奈子が林さんと一緒にいるの?もしかして、林さん匿ってた加奈子だったの?」と言う。
さらに、直美は「林さんが日本にやってきたのは、加奈子のためだったの?」と林に訊く。林は頷いた。
加奈子は誤解を解こうと直美に駆け寄るが、必死になって林を探す中、それを知りつつ言わない加奈子に憤る。加奈子は、直美の頬を打ち、その場を立ち去るのだった。
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原作あらすじ:「ナオミとカナコ」あらすじ・ネタバレ