雛月加代の母・明美は、3日間も行方不明となった娘が帰らないことに苛立っていた。そんな中、ようやく加代が帰ってきたため、明美は思わず娘に手を上げてしまいそうになる。だが、そこに藤沼悟・佐知子親子の姿を見て、躊躇う。
悟や佐知子たちが、加代を匿っていると考えた明美は激昂する。そして、虐待していることを責められていると感じた明美は、手にとったシャベルを振り回す。佐知子は、加代が明美を制したことで、すんでのところで直撃を免れる。
そこに、児童相談所の職員と、担任教師・八代が現れた。児童相談所は、加代の虐待の事実を認定し、加代を保護しようと考えていた。だが、明美は「娘を誘拐されていたことで、警察に行く」と、加代を連れて行こうとする。
そんな中、明美の母が現れ、夫からDVを受けていた明美を、無理やり離婚させたことについて謝罪する。その母の泣いて詫びる姿を見て、明美は今までの強硬な態度を崩す。
加代は、祖母が引き取ることとなり、母親は接見をしばらく禁止されることとなった。彼女は転校することになり、悟は会えなくなるのだったが、加代を守ることができたと素直に喜ぶ。加代は、「私をこの家から連れだしてくれてありがとう」と感謝する。
数日後、悟は連続殺人事件の次のターゲットとなる中西彩を守るべく、尾行を始める。中西は、18時まで塾に通っており、1人でいる時間が長く、目をつけられていたと考えられた。なんとか中西に近づくべく、悟は機会を伺っていた。そして、クラスメイトのヒロミもまた1人にしないよう、下校も一緒に帰る。
悟は、中西の尾行中、母親に声をかけられて尾行を断念する。買い物で大量に買ったものを持つ手伝いをさせられ、悟は困るが、そこにクルマを運転する八代が現れ、家まで送ってくれる。悟は、八代に「先生はどうして結婚しないんですか?」と訊く。八代は、「手痛い恋愛の過去があってな」と説明する。
また、八代は、ダッシュボードにアメを大量に入れており、「見たな…禁煙してから、これが手放せなくてな」と言う。
ケンヤは、そんな悟の様子をいぶかしみ、真意を訊く。悟は、加代を匿っていたバスに現れた男が誘拐犯であると考えており、次のターゲットが狙われないよう警戒しているのだと明かす。ケンヤは、悟の話を「考えすぎだ」と言う一方、その可能性は否定出来ない、と協力を申し出る。
悟は、中西に近づくべく、行動を始める。そんな中、クラスメイトの美里が、1人で下校をしていた。
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