簡単なあらすじ
1) 図書館司書の嘉門ヒロ(天海祐希)は、25年前に突然自分の前から消えた元カレ・陽村超治(沢村一樹)に再会する。
2) 超治に「頼み事がある」と呼びだされた喫茶店で、ヒロは突然自分の前から消えた理由を質問する。超治は、「ゲイだから」と理由を説明した上で、「母親が末期がんで余命半年と宣告された。母親を安心させるため、偽装結婚して欲しい」と申し出る。
3) ヒロは超治の申し出を断るが、自室の床が本の重さで抜け、300万円を請求される。支払いができず、住む家もなくなったヒロは、超治の申し出を受ける代わりに、300万円を貸してもらうことになる。
4) ヒロは、超治の母親に会う。「できちゃったから結婚する」と超治は言い、泣いて喜ぶ母親の手前、ヒロはウソだとは言い出せなかった。また、ヒロは水森しおり(内田有紀)というシングルマザーを娘の運動会で助け、しおりに「あなたのことが好きになってしまいました。家族になって欲しい」と言われて困惑する。
起:陽村超治との再会
自室に篭もり、読書をこよなく愛する図書館司書の嘉門ヒロ(天海祐希)は、子供の頃から美貌もあり、如才ないことから妬まれ、人と距離を置いて生きてきた。そんな彼女は、表面上は笑っていても、心中では穏やかではなく、悪態をつきまくるという性格だった。
ある日、図書館でヒロは、幼稚園児たちに絵本を読み聞かせることになった。1人の園児・水森由羽(井上琳水)が、勝手に席を立っていなくなってしまう。園長代理の陽村超治(沢村一樹)は、猫を追って木に登った園児を助けようとするが、間に合わない。だが、園児はヒロが助けて無事だった。
超治は、ヒロの元カレだった。突然の再会にヒロは驚く。超治は、脱サラして幼稚園の園長代理となっていたのだという。
25年前、ヒロの前から超治は突然姿を消した。それ以来、音信不通であり、なぜ自分が振られたのか分からないままだった。その日の晩、ヒロに超治は「頼み事がある」と、喫茶店へ呼び出される。ヒロは、なぜ自分と別れることにしたのか質問するため、超治に会いに行く。
承:カミングアウト
ヒロは、「どうして私と別れたの?」と質問し、超治は「ゲイだから」とカミングアウトする。突然の告白に、ヒロは驚きを隠せなかった。
超治の頼み事とは、「自分と偽装結婚をして欲しい」というものだった。末期がんで、余命半年と診断された母親を安心させたいというのが理由だった。ヒロは、超治の突然の申し出を断る。
転:ヒロの不幸
「本さえあれば、何もいらない」などと考えていたヒロに、突然の不幸が襲う。大量に本を自室に置いていたため、その重さで床が抜けてしまったのだった。
ヒロは、アパートの大家から弁償および住民への慰謝料のため、300万円を請求される。貯金もなく、住む家を失い、ヒロは途方に暮れる。両親が幼い頃になくなってから、育ての親である叔母に借金を申し出ようとするが、結局言い出せない。
ちょうどその時、超治から電話がかかってくる。超治に「明日、”面倒くさい相手”に会ってくれれば、300万円は貸す」と言われ、ヒロは背に腹は代えられない、と待ち合わせ場所へ向かう。現れたのは、超治の母である華苗(富司純子)だった。
結:偽装結婚
超治は、「子供ができたから結婚する」と華苗にウソをつく。泣いて喜ぶ華苗の手前、ヒロはウソだと言うことができなくなってしまう。だが、華苗が帰った後、ヒロは超治の申し出を改めて断る。
超治は、「本心を言わず、閉じこもって。『アナ雪』のエルサにでもなったつもり?」と言い、ヒロは本心を言いそうになるが、ぐっと堪える。
ヒロは図書館に出勤すると、そこに園児の由羽と母親の水森しおり(内田有紀)がやってくる。由羽は、母親の脚が不自由であることから、本当は出たいのに、運動会に出ることを拒否していた。そんな由羽の心情を察したヒロは、「お母さんのことを恥ずかしいと思うのは、お母さんを傷つけることになる」と言い、運動会に出場させる。
借り物競争に出場した水森親子。だが、「かぞく」を借りることは、シングルマザーのしおりにはできなかった。そこで、超治はヒロを呼び、「家族同然のヒロ」に借り物競争に参加させる。ヒロはしおりと由羽を背負って走り、優勝する。
翌日、ヒロのもとを水森親子が再び現れる。しおりは、「あなたのことが好きになってしまいました。家族になってください」と告白し、ヒロは困惑するのだった。
huluなら『偽装の夫婦』が観れます。
【関連記事】
次話:「偽装の夫婦 第2話」あらすじ・ネタバレ