「ゲームセンターの奇跡」(世にも奇妙な物語 第29話)あらすじ・ネタバレ

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中学生のジュンは、塾に行かずにサボっており、ゲームセンターに入り浸っていた。驚くような腕前の彼に、店員の老人・豊田元司(谷啓)は「ちょっと来なさい」と言い、ピンボールゲームをするように言う。

「このゲームは、10万点を出すと、奇跡が起きる」と言い、豊田は自分のお金でプレイさせようとする。だが、そこにジュンの母親が現れ、塾をサボっていることがバレてしまうのだった。その晩、ジュンは両親にこっぴどく叱られる。

翌日、ジュンは塾にも今さら行けず、かといって行かないと怒られてしまうため、どうしようかと迷っていた。そんな彼は、やはりゲームセンターにやってきてしまう。そこで豊田はジュンに「今こそ、君には奇跡が必要なんだ」と言って、再びピンボールゲームをプレイさせる。

順調にジュンはプレイし、豊田は「たまには息抜きが必要だ」と言う。そして、「ワシも、同居している嫁に、『クサイ』だの『家が暗くなる』だの言われて。誰の家にいると思ってるんだ」などと愚痴をこぼす。

ジュンはついに、10万点をたたき出す。すると、ジュンと豊田は体が入れ替わってしまうのだった。「これが奇跡?早くもとに戻してよ」とジュンは不満気味であったが、ピンボール台は壊れてしまったため、修理が必要だった。

「6時までには直しておくから、それまで気晴らしをしてきてはどうだ?」と豊田は言い、豊田の体になったジュンは、街を散策しに行くのだった。

ジュンは、豊田の体を借りて、イジメてきた同級生に復讐したり、女学生のスカートをめくったりする。さらには、スーパーへと買い物に出かける母親を追跡し、「やい、クソババァ!人には息抜きが必要なんだよ!」などと言い、カートを転がしてぶつけるのだった。

ジュンは、言われた時刻にゲームセンターへと戻る。ピンボール台は修理されており、無事にジュンは元の体に戻ることができるのだった。

家に戻ってテレビを観ていると、ジュンはそこで豊田の嫁が刺殺されたとのニュースに驚く。犯人は中学生であり、逃走中であるという。ジュンは、Tシャツに血液が付着していることから、豊田が自分の体を使って、嫁を殺害したことに気づくのだった。

このままでは犯人として逮捕されてしまうと思ったジュンは、ゲームセンターに戻る。ところが、豊田の姿はなく、別の店員がいた。

仕方なくジュンは、その店員と入れ替わろうとするのだが、ピンボール台は壊れたということで撤去されてしまっていた。呆然と立ち尽くすジュンのもとへ、パトカーのサイレンの音が近づいていた。

1990年8月30日放送 脚本:杉山王郎

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