簡単なあらすじ
1) 裕福な家庭に生まれたエラ(幼少時エロイーズ・ウェブ/リリー・ジェームズ)は、父母の愛情を受けて育つ。だが、幼い頃に母親は亡くなってしまう。継母のトレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)と父は再婚するのであったが、父は間もなくして亡くなってしまう。
2) 父の死後、継母のトレメインは浪費を繰り返して、家は没落してしまう。使用人たちを次々に辞めさせる必要があり、トレイメンや娘のアナスタシア・トレメイン(ホリデイ・グレインジャー)、ドリゼラ・トレメイン(ソフィー・マクシェラ)たちは、食事の支度や掃除・洗濯などを全てエラへ押し付ける。
3) 屋根裏部屋に追いやられたエラは、寒さで耐え切れず、暖炉のそばで眠るようになる。結果、彼女は灰まみれになってしまい、意地悪なアナスタシア・トレメイン(ホリデイ・グレインジャー)、ドリゼラ・トレメイン(ソフィー・マクシェラ)たちに「シンデレラ(灰かぶりのエラ)」などと呼ぶ。耐え切れなくなったエラは森へ行き、そこでキット王子(リチャード・マッデン)に出会うのだった。
4) キット王子は、エラと再会するため、国中の娘を招待する舞踏会を開く。えらは継母たちに邪魔されながらも、妖精フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム=カーター)の魔法で舞踏会に出席し、そこでキット王子と再会するのだった。だが、魔法は12時で解けてしまうため、エラはキット王子のプロポーズを聞く前に帰ってしまう。
5) 階段には、エラのガラスの靴が残されていた。その靴に合う女性を探すため、キット王子も従者に扮して国中を探す。屋根裏部屋へと追いやられていたエラだったが、歌声によってキットは居場所を知る。キットはエラにプロポーズし、エラは王妃となるのだった。
起:母の死
裕福な家庭に生まれたエラ(幼少時エロイーズ・ウェブ/リリー・ジェームズ)は、父母の愛情を受けて育つ。だが、幼い頃に母親は亡くなってしまう。死の間際、母はエラに「力と魔法は、優しさがもとになっているの。だから、勇気を持って、そして親切でありなさい」という言葉を遺すのだった。
父親はエラのことを案じて、未亡人であるトレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)と再婚する。だが、仕事で多忙な父親は、間もなくして海外で亡くなってしまう。途端に継母であるトレメインは好き勝手に振る舞い、浪費を繰り返して家は瞬く間に没落してしまう。使用人たちも次々に辞めさせられ、エラは召使いのように扱われてしまい、食事の支度、掃除や洗濯などを押し付けられる。
承:キット王子との出会い
エラは、亡き母の「いつか希望は叶う。勇気を持って、そして親切でありなさい」という言葉を糧に生き、鼠や小鳥たちを友達にしていた。屋根裏部屋に追いやられたエラは、寒さで耐え切れず、暖炉のそばで眠るようになる。結果、彼女は灰まみれになってしまい、意地悪なアナスタシア・トレメイン(ホリデイ・グレインジャー)、ドリゼラ・トレメイン(ソフィー・マクシェラ)たちに「シンデレラ(灰かぶりのエラ)」などと呼ぶ。
エラはついに耐え切れず、馬に乗って森へと向かう。そこで、鹿狩りに来ていたキット(リチャード・マッデン)に出会うのだった。キットは王子であったが、身分を隠して「城の見習い」と名乗る。エラは、「鹿が可愛そう」と言ってキットに狩りをやめるように言う。その出会いで、キット王子はエラに惹かれていくのだった。
エラのことを忘れられないキットは、病床の父親に「早く国のために姫君と結婚を」と急かされる。キットは、舞踏会を開いてやってきた女性の中から結婚相手を選ぶ、と言うのだった。その中に、エラがやってきてくれることを期待するのだった。
転:舞踏会での再会
エラも舞踏会に行こうとするが、継母やアナスタシアたちはわざと仕事を押し付け、さらには、ネズミ達と協力して仕立てた亡き母のドレスを破かれてしまう。酷い仕打ちに打ちひしがれ、エラは亡き母との思い出の場所である温室で泣く。
そこに、老婆が現れてパンと牛乳を求められる。エラは悲しみながらも、その求めに優しく応じる。すると、老婆は自分の正体を妖精フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム=カーター)であると明かす。フェアリー・ゴッドマザーは、母がよく話をしてくれた妖精であった。
フェアリーゴッドマザーが「ビビディ・バビディ・ブー」と魔法の呪文を唱えて杖を振ると、カボチャは馬車、鼠は白馬、トカゲとガチョウは立派な従者と御者に姿を変えるのだった。さらに、破かれたドレスも素晴らしいドレスに変わるのだった。フェアリーゴッドマザーはガラスの靴を差し出し、「魔法は12時に解けてしまうから気をつけて」と言うのだった。
城に現れたエラを、キット王子が出迎えて彼女は驚く。キット王子は彼女にダンスの相手となるように求め、一緒に庭を歩く。そこでキット王子は、エラにプロポーズをしようとするのだが、そこで12時を知らせる鐘が鳴る。その音を聞いたエラは、慌てて城から帰るのだった。
階段には、ガラスの靴が片方残されていた。帰宅したエラは、思い出としてその片方の靴を大切にするのだった。そして、思い出を日記に綴る。
結:エラとキット王子の結婚
翌日、国王はついに逝去する。その死の間際、国王はキット王子に「愛する人と結婚せよ」と言う。キットは、「ガラスの靴を国内の女性に試させ、靴に合う女性を見つけよ」とお触れを出すのだった。
継母トレメインは、エラがキット王子の探している娘であると気づき、エラに「キット王子と結婚したら、私を女官長に、アナスタシアたちを高貴な男性たちと結婚させなさい」と命じる。エラは断り、トレメインはガラスの靴を見つけ出し、目の前で叩き割るのだった。さらには、エラを屋根裏部屋に閉じ込める。
トレメインは、割れたガラスの靴の欠片を大公(ステラン・スカルスガルド)に見せる。大公は、キット王子は国のために高貴な姫と結婚すべきであり、「一国を担う者に真実の愛などという私情はいらない」などと考えていたのだった。そこで、「エラを屋根裏に閉じ込めておき、キット王子との仲を引き裂く代わりに、自分に爵位を、アナスタシアたちに高貴な男性たちと結婚させて欲しい」と申し出るのだった。大公は、その申し出を受け入れる。
王子は、大公とともに靴を持って国中を回る。だが、ガラスの靴に合う女性はなかなか現れなかった。ついに、キット王子たちはエラのいる家へとやってくる。アナスタシアたちは、ガラスの靴を履くことはできなかった。
エラは、屋根裏に閉じ込められて『ラベンダーズ・ブルー』を歌っていた。その歌声で、キット王子はエラの存在に気づくのだった。
キット王子は、トレメインに「もう一人の娘を連れてくるように」と命じる。「使用人です」とトレメインは言うのだが、キット王子は連れてくるように言う。現れたエラは、ガラスの靴を履くことができ、キット王子は彼女を結婚相手に選ぶのだった。エラは、トレイメンの行いを許してもらうよう告げて立ち去る。
盛大な結婚式が開かれる。その場に、大公やトレメインたちの姿はなかった。彼らの行いは、周知の事実となったのだった。
国民たちの祝福を受け、エラは王妃となるのだった。フェアリーゴッドマザーは、ナレーションでエラは亡き母の言葉通り、「勇気を持って、優しくあり続け」、そしていつまでも幸せに暮らした、と言うのだった。