映画「その土曜日、7時58分」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) アンディ・ハンソン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、贅沢な暮らしやドラッグによって散在し、勤務する不動産会社で退職した社員へ給与を払っているかのように見せかけて横領を行っていた。監査が入ることで焦ったアンディは、金策のため、両親の経営する宝石店へ弟・ハンク(イーサン・ホーク)を強盗として入らせ、宝石や売上を奪う計画を立てる。宝石店には保険が支払われ、腹は痛まないと考えられた。

2) ハンクはその計画に乗るのだが、自ら実行できないため、勝手にバーの店員・ボビー(ブライアン・F・オバーン)を雇って実行犯となってもらうことにする。ところが、そこから次々と計画に予想外のことが重なる。まず、店番が実の母親であったことや、銃を隠し持っていてドビーを撃ってしまう。さらには、ドビーは持っていた銃で反撃し、母親ナネットが重傷を負ってしまうのだった。ナネットはその後、脳死状態となり、人工呼吸器を外して死亡する。

3) アンディは横領が会社側に発覚してしまい、さらには妻にハンクと浮気していたと告げられ、実家に帰られてしまう。逃げるしかないと考えたアンディは、ドラッグの密売人から現金を奪い、海外へと逃亡を企てる。だがその前に、ハンクを脅してきたドビーの妻クリスとその兄デックスのもとを訪れ、アンディはデックスを射殺する。だが、クリスに撃たれてアンディは重傷を負う。

4) 入院したアンディは、訪れた父チャールズ(アルバート・フィニー)に自らの罪を告白し、「事故だった」と言って謝罪する。チャールズは「許すよ」と言いつつも、アンディの顔に枕を押し付けて殺害する。チャールズは、妻の仇をとったと同時に自らの息子を殺害した。そんな彼は、駆けつけてやってきた医師や警官たちを横目に、ふらつく足取りで病室を出て行くのだった。

起:アンディの計画

アンディ・ハンソン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、贅沢な暮らしやドラッグによって散在し、勤務する不動産会社で退職した社員へ給与を払っているかのように見せかけて横領を行っていた。

監査が入ることを控え、アンディは焦っていた。そこで金策のため、両親の経営する宝石店へ弟・ハンク(イーサン・ホーク)を強盗として入らせ、宝石や売上を奪う計画を立てる。店も強盗被害に対して保険が支払われて腹は痛まず、さらに自分たちも宝石を売り払った金を手に入れられるとアンディは計算していたのだった。

ハンクは、娘の養育費や高い私立学校の学費の支払いに追われ、困窮していた。戸惑いながらも、ハンクは強盗計画に乗るのだった。

承:計画実行

ハンクは自ら強盗することはできず、勝手にバーの店員・ボビー(ブライアン・F・オバーン)を雇って実行犯となってもらうことにする。自らはドライバーとして逃走を助けることにするのだった。

郊外にある高齢夫婦が営む宝石店であり、雇うのは簡単かに思われた。だが、まず店員がドリスという女性ではなく、アンディやハンクたちの母親ナネット・ハンソン(ローズマリー・ハリス)であることで誤算があった。さらには、ボビーがモデルガンではなく本物の銃を持っていたことで、悲劇を招くことになるのだった。

ボビーは、ケースの外にある宝石を首尾よく手に入れるが、ケースには鍵がかかっており、中の宝石を手にすることができなかった。苛立つボビーは、ケースのガラスを割ろうとする。隙をついたナネットは、ボビーを背後から撃つ。

傷を負いながらも、ボビーは反撃し、ナネットは重傷を負う。地を這って去ろうとするボビーに、ナネットはさらなる一撃を加え、ボビーは死亡するのだった。その様子を見たハンクは計画が失敗に終わったと悟り、その場から逃走する。

転:負の連鎖

アンディは、ハンクから報告を受け、ハンクがボビーを雇ったことを叱責する。さらには、「当日、お前とボビーとの接触を知る者は?」と訊ねるが、ハンクは「いない」とウソをつく。だが、実際にはボビーを家に迎えに行ったため、妻クリス(アレクサ・パラディノ)がハンクを見ていたのだった。

その後、ハンクはクリスの兄デックス(マイケル・シャノン)に「妹の生活費のため、1万ドルを払え」と迫るのだった。ハンクはアンディに泣きつくが、ハンクもまた自分の横領が発覚していた。さらには、妻ジーナ・ハンソン(マリサ・トメイ)もまた家を出て行ってしまっていた。ジーナは、去り際に「ハンクと浮気している」と告白するのだった。

しばらく自宅で呆然としたアンディは、海外へと高飛びすることを決意し、ハンクとともにドラッグの密売人を襲撃し、現金を奪うのだった。

その様子を、父・チャールズ(アルバート・フィニー)が見ていた。チャールズは、妻ナネットを殺害した犯人を「絶対に許さない」と思い、警察に何度となく調査の進捗を聞いていた。一方で、自ら盗品を横流しする人物を訪ね、そこでアンディが名刺を置いていったことを知らされ、アンディこそが強盗計画の首謀者であると気づくのだった。

結:復讐

アンディとハンクはクリスの家へ行き、デックスを射殺する。だが、アンディはハンクに止められ、「お前を殺してやろうか。妻との不倫は知っている」と告げるのだった。

そんな中、アンディはクリスに撃たれてしまう。一命は取り留めたが、重傷で病院へと搬送される。父・チャールズは、ベッドの上のアンディのもとを訪れる。アンディは、「店を襲わせた。母さんが死んでしまったのは、事故だったんだ」と告白する。全てを聞いたチャールズは、「許すよ」と言う。

だが、チャールズはアンディの心電図モニターの電極を自らの胸に貼って、アラームにより看護師がこないように偽装した上で、枕をアンディの顔に押し付けて窒息死させるのだった。

チャールズは、妻の仇をとったと同時に自らの息子を殺害した。そんな彼は、駆けつけてやってきた医師や警官たちを横目に、ふらつく足取りで病室を出て行くのだった。

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