簡単なあらすじ
1) 2019年、災害が地球を襲い、18ヶ国は結束し、地球を周遊する国際気候宇宙ステーション(ICSS)により、自然災害から防衛するシステム「ダッチボーイ」を使用し始めた。
2) 「ダッチボーイ」に誤作動が起こり始め、アフガニスタンで異常気象が起こる。さらには、香港でも異常な高温になっていた。このままでは、世界中で何百万人もの人々が災害の連鎖である「ジオストーム」で死亡する可能性があった。原因を調査・解決するため、「ダッチボーイ」開発者であるジェイク・ローソンは、ICSSに向かうことになった。
3) 一方、兄のマックス・ローソンもまた、地球上で「ダッチボーイ」の誤動作について調べていた。兄弟の調査により、ホワイトハウスの何者かによって誤動作がわざと引き起こされていると判明するのだった。そして、マックスは大統領秘書のデッコムに命を狙われ、彼が「ダッチボーイ」を利用して、敵国や政敵を亡き者にしようとしていると判明するのだった。デッコムは逮捕される。
4) ICSSはウィルス感染しており、ICSS全体に影響を及ぼした。すると、ICSSは自己破壊プログラムを作動させる。ジェイクは、「ダッチボーイ」が地球を破壊する可能性があった場合、自己破壊するようにプログラムしていたのだった。ジェイクは、周遊する衛星に逃げこみ、難を逃れる。6か月後、ジェイクは「ダッチボーイ」のエンジニアに戻り、その運営は国際委員会に委任されることとなった。
詳細なあらすじ
2019年、災害が地球を襲い、18ヶ国は結束し、地球を周遊する国際気候宇宙ステーション(ICSS)により、自然災害から防衛するシステム「ダッチボーイ」を使用し始めた。
「ダッチボーイ」開発を行っているエンジニアのジェイク・ローソンは、委員会でトーマス・クロス上院議員によって批判されていた。ジェイクは、検査官がむやみにシステムに触ろうとしたため、殴ってそれを止めたりしたのだった。そのため、彼の穏やかな兄・マックス・ローソンが代わりに働くことになった。
3年後、国連のフィールドチームは、アフガニスタンでの異常を感知する。調査により、アフガニスタンの天候を調整する衛星に誤作動が起きたことが判明した。その一件は、宇宙ステーションの運営をアメリカが国際社会に移譲する2週間前に起きた。そのため、その誤作動は秘匿されていたのだった。
アンドリュー・パルマ大統領は、「ダッチボーイ」の問題を解決すべきだと考えていた。そこで、解決のためにマックスは渋々、大統領秘書であるデッコムの提案により、ジェイクを宇宙ステーションへと向かわせることになった。
マックスは、ジェイクに仕事へ復帰するよう勧める。ジェイクは最初、冷淡な態度だったが、マックスはジェイクの仕事にひたむきである姿勢について話し、ジェイクは仕事を引き受けることにした。
そんな中、香港では異常な高温になっており、深刻なガス漏れが起きて都市の一部を破壊していた。マックスの大学時代の友人であり、「ダッチボーイ」の香港事務局長であるチェンも危機に瀕していた。
マックスとジェイクが国際気候宇宙ステーション(ICSS)に到着し、さっそく誤作動している衛星の一つが調査される。そんな中、衛星を保持するシステムが誤動作を起こし、衛星の修理もできなくなってしまう。マックスは権限があるにも関わらず、何者かによってブロックされていることが、ハッカーでかつ友人であるダナからマックスに知らされる。
このままでは、世界中で何百万人もの人々が災害の連鎖である「ジオストーム」で死亡する可能性があった。誤動作の原因を調べるべく、ジェイクは、ICSS外を調査し始める。ICSSのメンバーが不可解な死を遂げており、再調査したところUSBメモリーを発見する。だがそんな中、何者かによってジェイクもまた、事故に見せかけて殺害されそうになってしまうのだった。
ジェイクは、ホワイトハウス内の何者かが誤動作やICSSで故意に事故を引き起こした黒幕がいるのではないかと考える。ジェイクは、USBメモリーに入っていた暗号化されたメッセージをマックスに伝える。
一方、マックスはチェンと会うことになっていたが、チェンはひき逃げされてしまう。死の間際、チェンは「ゼウス」と謎の言葉を告げる。マックス、そしてダナは暗号化されたメッセージを解読し、そこには「ゼウス」のことが書かれていた。ゼウスは、「ダッチボーイ」に誤動作を起こしうるシミュレーションプログラムだった。
ジェイクは、ICSSの死亡したメンバーのロッカーを調べる。そこに保存されていたデータから、システム全体がウィルス感染していると知るのだった。ジェイクは、大統領自身が「ダッチボーイ」を兵器として使用していると考える。
ジェイクは、マックスに「ダッチボーイを修理するため、完全に再起動させる必要がある」と告げる。だが、それには大統領が持つパスコードが必要だった。マックスは、大統領のSPでフィアンセのサラにパスコードの入手を依頼する。
マックスは、何が起きているかについて、秘書のレオナルド・デッコムに話す。デッコムは手助けをするふりをしてマックスを抹殺しようとし、マックスは逃げ出す。
デッコムは、手下を使ってさらにマックス、サラを追い詰める。だが、マックスは「ダッチボーイ」を利用して追跡をかわす。そして、ついにデッコムを逮捕するのだった。彼は、「ダッチボーイ」を利用して、敵国や政敵を亡き者にしようとしていたのだった。
ウィルスは、ICSS全体に影響を及ぼした。すると、ICSSは自己破壊プログラムを作動させる。ジェイクは、「ダッチボーイ」が地球を破壊する可能性があった場合、自己破壊するようにプログラムしていたのだった。
ジェイクは、ICSSのメンバーであるダンカンがスパイであると気付き、立ち向かう。ダンカンは部屋の中で、割れたガラス片で死亡するのだった。乗組員が避難する中、ジェイクは再起動を確実にするため、留まることに決める。
マックスとサラは、大統領をNASA施設へと護衛する。ジオストームを止めることはできるが、ICSSの破壊は止めることができないと判明する。ジェイクは、衛星に逃げ込み、爆発するICSSからなんとか逃げ延びることに成功したのだった。6か月後、ジェイクは「ダッチボーイ」のエンジニアに戻り、その運営は国際委員会に委任されることとなった。