簡単なあらすじ
1) 谷原康生(市原隼人)は居酒屋で飲んだ後、駅のホームから突き落とされる。一命を取り留めたものの、頭を打って意識は戻らなかった。「単なるいやがらせではない」と思った浅見康介(玉森裕太)、深瀬和久(藤原竜也)、村井隆明(三浦貴大)たちは、「警察に打ちあけた方がいいんじゃないか」などと相談を行う。
2) 谷原が草野球後に撮った写真の中に、広沢由樹(小池徹平)の母親の姿を見かけ、深瀬は犯人ではないか、と思い始める。そんな中、深瀬は高校サッカー部のキャプテンの父親である相良に、「保護者会で、『部員たちが飲んでいたのはノンアルコールビール』と証言してもらいたい」と言われ、その見返りとして転職の世話をしてもらえることとなり、迷っていた。
3) 深瀬は、保護者会の中で、「ビールだったとも思います」と発言する。さらに、「今、見ないふりをしても、そのときはごまかせたと思ったとしても、あとで必ず辛くなります。上手くいかないことがあったとき、全部、報いだと思ってしまうんです」と高校生たちに向けて話す。
4) 浅見は、深瀬に「いい友達を持った。ありがとう」と感謝する。その後、「クルマが爆発した直後、誰かが逃げていく姿を発見した。あれは村井の姿だったと思う」と言う。そして、「村井は、タクシーで、事故現場まで来ていたんだ。なんで俺たちに迎えに来いなんて言ったんだ？最初に旅行に行こうと言ったのも村井だ。村井が何かを仕組んだんじゃないのか」と言う。
詳細なあらすじ
浅見康介(玉森裕太)は、大学時代に家庭教師をしていて、「別の先生に代えて欲しい。先生は勉強ができない子の劣等感が分からない」と言われたのだという。その後任は、広沢由樹(小池徹平)であり、見事その子供は受験に受かった。「なぜ、自分は分かってないと言われ、広沢は分かっていると思われたのか…」と浅見は疑問に思う。
谷原康生(市原隼人)が、ホームから突き落とされたと浅見は深瀬和久(藤原竜也)に報告する。谷原は頭を打ったが、一命を取り留めた。頭部外傷で、谷原は意識不明のままだった。
村井隆明(三浦貴大)は妻に不倫を咎められ、連絡を受けても病院に行くことはできなかった。浅見は、深瀬に「谷原は草野球の後、居酒屋でみんなと飲んで駅に向かった」と明かす。そして、「谷原が一人になるところを見計らったのか…単にいやがらせをするような相手じゃない」と言う。
深瀬は、村井が「広沢を谷原と浅見が探しに行ったんだよね？」と言う。深瀬の脳裏には、村井の「谷原と浅見がクルマを崖から落としたんじゃ…」と言う言葉がよぎっていた。
浅見は、「知らない人から連絡こなかった？」と深瀬に訊く。深瀬は、「相良っていう人がきた」と答える。浅見は「キャプテンの親だ」と明かす。偽証の交換条件に、転職先を紹介すると言われた、と言う深瀬に、浅見は「その話、乗れば」と言う。
深瀬は、相良に「先日のお話、なかったことに…ウソはよくないと思うんです」と言う。だが、相良は「部員の中には、大学推薦の話も出ているんです。生徒たちの将来のためです」と説得する。
浅見が招集をかけ、深瀬、村井とともに話をする。深瀬は、「全部、警察に話そうよ。告発文や、広沢のことや、飲酒のことも…」と提案するが、村井は却下する。さらに深瀬は、「酒以外のことも隠してることある？」と質問するが、2人に「ない」と言われる。浅見は「告発文のことは話した方がいいんじゃないか？手がかりは多いほうがいい」と言う。
村井は、「駅のホームから走っていく女が目撃された」と言う。さらに、試合に勝って撮った写真を見せ、「こんな写真を撮ったあとに、自殺すると思う？」と言う。深瀬はその写真を見て、広沢の母親らしき人物を発見する。
深瀬は、御見舞にケーキを買おうとしていたところ、越智美穂子(戸田恵梨香)に会う。そこで、谷原がホームから落ちて入院していること、「意識不明だが命に別状はない」ことなどと話す。
谷原は、一般病棟に移っていた。だが、未だに意識は不明だった。その病院に、小笠原俊雄(武田鉄矢)がやってくる。「元刑事です」と谷原明日香(門脇麦)に身元を明かす。明日香は、警察があまり本腰を入れていないことに苛立ちを感じていた。
さらに小笠原は、告発文が谷原や深瀬、村井らに届けられていることを明かす。「広沢君が突然いなくなって、どう思った？」と言う。ショックだった明日香に、深瀬は「仲良かったもんね」と言うが、明日香は「好きだったけど、何もなかった」と言う。
深瀬は、小笠原に「俺も犯人を探したいです。広沢を奪われたから、俺たちに復讐したいんでしょ？身近な人物だと思っています」と言う。小笠原は、「広沢君のお母さんとでも言いたいのか」と言う。
さらに小笠原は「広沢君は酒を飲んでいた。それよりも大きな秘密があるはずだ」と指摘する。また、「長年かかえた秘密は、ぺらぺら喋るもんじゃない。この人だって思える人に話すもんだ」と言う。
小笠原は去り際、「次は誰が狙われるのか…身内が狙われる可能性もある。急がないとな」と言う。
深瀬は、「広沢は村井の妹に好かれていた」「広沢はカレーが好きだった」「広沢は落語が好きだった」「広沢は彼女がいた」…などと、広沢についてのことをノートに記していく。
深瀬は、広沢にゼミで出会った。見た目も悪くなく、明るい。だが、一人でもいられる広沢と話をしていると、深瀬は気が楽だったことを思いだす。
深瀬は、相良から「明日の保護者会議の後、お食事でもどうです？住吉銀行の人事部長も同席します」と電話を受ける。
深瀬は、学校に出向き、会議に出席する。相良は、「部員たちは、ノンアルコールビールを飲んでいたと主張しています。ですが、すでに1週間の謹慎処分を受けています」と言う。部員たちが飲んでいたものを問われた深瀬は、「ビールです。やっぱり、ビールです」と言う。
だが、「証明はできません。本当のことを知っているのは彼らです」と言い添える。さらに、「正直に言いたい人もいるんじゃないの？…今、見ないふりをしても、そのときはごまかせたと思ったとしても、あとで必ず辛くなります。上手くいかないことがあったとき、全部、報いだと思ってしまうんです。自分の人生が上手くいかないのは、あの時の罰だって。たくさんのことを、諦めてしまうんです。そのことで、周りの人を傷つけることだってあるんです。そういう思いはしてほしくないんです」と言う。
校長は、夏の大会出場を控える、と結論を出す。浅見は「バカだな。転職先、気に入らなかった？」と言うが、深瀬は「転職先くらい、自分で探す」と言う。さらに、浅見は「俺はいい友達をもった」と言う。
藤崎莉子(山口まゆ)と相良了平(鈴木仁)がケンカをして、浅見は「有給を消化してはどうか」と提案され、休むことになってしまう。莉子は、「私が面倒を起こしたから…」と謝罪する。
深瀬は、浅見から連絡を受ける。そこで、「警察に言えなかったことがあってさ。谷原にも、誰にも話してないんだけど…」と浅見は話す。谷原がまず事故現場を見つけ、その直後、クルマが崖の下で炎上したのを発見したのだった。
さらに、「クルマが爆発した直後、誰かが逃げていく姿を発見した」と浅見は言い、「あれは村井の姿だったと思う」と言うのだった。「村井は、タクシーで、事故現場まで来ていたんだ。なんで俺たちに迎えに来いなんて言ったんだ？最初に旅行に行こうと言ったのも村井だ。村井が何かを仕組んだんじゃないのか？それで広沢が死んだんじゃないのか」と言うのだった。
村井は、沼淵ことは議員との不倫を週刊誌に取材されていた。
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