簡単なあらすじ
1) 井伊に、「直親の娘」を名乗る娘が現れる。井伊直虎(柴咲コウ)は動揺を隠せないながらも、当主として娘・高瀬(髙橋ひかる)を屋敷に預かる。一方、しの(貫地谷しほり)も、高瀬の噂を聞き、屋敷へと現れる。
2) しのは、「おいたわしや。直虎様がご出家なされた時に、直親様は、どこぞの娘とよろしくやっておられたということです」と言うが、直虎は「そのようなこと、微塵も感じてはおらぬ」と平静を装う。
3) 高瀬は、直親がよく笛で吹いていた曲を鼻歌で歌う。そのことを知り、直虎は「あれは、直親が残してくれた忘れ形見じゃ」と言い、娘と認める。直虎としのは、直親への恨み言を言い合い、関係を改善させるのだった。
4) 瀬戸方久(ムロツヨシ)は、今川氏真から「種子島の製造」の協力関係を一方的に打ち切られる。結果、駿府での商いをやめ、気賀での商いを行うこととする。そこには、龍雲丸(柳楽優弥)がいた。
詳細なあらすじ
井伊直虎(柴咲コウ)は、「直親の娘」を名乗る娘が現れて、動揺を隠せない。その少女・高瀬(髙橋ひかる)は身寄りがなく、亡くなる直前の母親に「父親は亀之丞という」と話を聞く。
高瀬は、すでに直親が死亡していると知り、さらには「娘がいたとの噂は知らない」と聞かされ、「これでお暇します」と立ち去ろうとする。だが、直虎は「誠に娘かどうか、分かるまでは屋敷にいればよい」と言う。
直虎は「直親を預かっていた松岡様はご存知ではないでしょうか。訊いてみてください」と言う。井伊には、直親の娘という噂を聞いた者はいなかった。
しのは、高瀬のことを知り、「娘を出しなさい」と屋敷にやってくる。しのは、「そなたが直親の娘なら、息子とは姉弟になります。新野の屋敷にも顔を出しなさい」と高瀬に言う。
しのは、「おいたわしや。直虎様がご出家なされた時に、直親様は、どこぞの娘とよろしくやっておられたということです」と言うが、直虎は「そのようなこと、微塵も感じてはおらぬ」と言う。小野但馬守政次(高橋一生)も高瀬の噂を聞き、様々な思いを抱いて彼女を遠くから見る。
政次は、「武田の里より参ったということならば、間者の可能性があるのでは」と言う。「今川と武田が争うことになりつつある今、武田からの間者が入る可能性は十分にあります」と言う。
松平元康(阿部サダヲ)は、今川からの同盟についての書状を受け取る。常慶をつかわせ、「状況を知らせるように」と指示する。
高瀬の母・ユキと直親が一緒にいたことは分かったが、本当に直親の子かどうかは分からなかった。南渓和尚(小林薫)は、「誰の子かどうかなどということは、分からぬものだ」と言う。
直虎は、政次に「間者と言っていれば、放り出しても格好はつく」と言われるが、それで放り出すことはできない、と言う。そんな中、高瀬が鼻歌を歌っている曲を聴いて、直親が笛を吹いていた曲と同じであることに気づく。そのため、「あれは、直親が残してくれた忘れ形見じゃ」と言う。
しのは、「お寂しかったのだと思いますよ。直虎様を忘れたことではございますまい」と直虎に言う。直虎は、「直親は、戻ってきたときに『はいつくばっても、井伊に戻ろうと思った。生きて、おとわに会うのだと思った』と言った」と言う。
そこから直虎は「歯の浮くような言葉を並べ立てていた…なくなったのは、我の美しい思い出じゃ」と言い、しのと直虎は直親の悪口を言い合う。直虎は「先に亡くなってしまっては、恨み言も言えない。なんとか言え、このスケコマシが!」と叫ぶ。しのと直虎は、この一件で関係を改善するのだった。
直虎は、高瀬を育てることを決意する。高瀬は、「申し訳ございません。母は、直虎様に酷いことをしたのに」と謝罪する。だが、直虎は「そなたは直親の娘で、これからは我の娘じゃ」と言う。
高瀬のお披露目が行われる。高瀬は、「井伊の家のためにお役に立ちたい」と言う。
南渓和尚は、直虎に「高瀬の母は、そなたに似ておったのかもしれぬ」と言う。だが、直虎は「直親の舌は、一体何枚あるのか」などと言う。
そんな中、常慶が現れる。常慶は、武田・今川の分断を図っているのは、織田であると明かす。織田と武田が手を組み、松平の動きを封じ、今川へと侵攻できなくしていたのだった。
明けて新年、今川氏真は政次に「武田を決して海には出さぬ」と宣言する。一方、瀬戸方久(ムロツヨシ)は「今後、種子島の製造は別の者に委ねる」と言い渡される。方久は、駿府を見限り、「気賀に参りましょう。これからは気賀の時代にございます」と言う。
気賀は、今川領でありながら、商人が治める地であった。そこには、龍雲丸(柳楽優弥)がいた。
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