簡単なあらすじ
1) 井伊直虎(柴咲コウ)は、瀬戸方久(ムロツヨシ)とともに、商いを行う中心地に選んだ気賀を訪れていた。そこで、直虎は銭入れを子供にスられてしまう。追いかけた直虎は、そこで盗賊団に捕らえられ、監禁されてしまう。
2) 直虎は人質となり、盗賊団は金を要求する。だが、それは罠であり、盗賊団は馬を奪おうとするが、失敗する。直虎は、無事に解放されて井伊へと戻るのだった。だが、そこで龍雲丸(柳楽優弥)に言われた、「領主こそ盗人」という言葉がずっと心に引っかかっていた。
3) 龍雲丸は、武家が農民たちから搾取していることを「盗んでいる」と指摘したのだった。直虎は、その言葉の意味を考え続け、奪う/奪われるという関係性ばかりでは悲しいと考える。そこで、龍雲丸に「材木を切り出す仕事をしないか?」と持ち掛ける。
4) その提案に龍雲丸はあきれるが、直虎は、「奪われているから、奪い返す。腹いせのように盗人であり続けるのは、悲しいことではないか」と言い、説得する。龍雲丸は、ついにその提案を受け、盗むのではなく働くことに同意するのだった。
詳細なあらすじ
井伊直虎(柴咲コウ)は、瀬戸方久(ムロツヨシ)とともに、商いを行う中心地に選んだ気賀を訪れていた。そこで、珍しい異国の品に目を奪われていたところ、子供に銭入れを奪われてしまう。
直虎はお付きの奥山六左衛門を置き去りにして、子供を追跡する。ついに追い詰めた直虎であったが、そこで盗賊団の一員に頭を殴られ、気絶してしまう。直虎は拘束され、納屋に閉じ込められてしまっていた。
その盗賊団の頭は、龍雲丸(柳楽優弥)であった。龍雲丸は、井伊の城主が再び自分の前に現れ、捕らえられていることに驚く。直虎は、「すぐに解放しろ。そうすれば、命だけは助けてやる」というのだが、龍雲丸は「今の立場を考えた方がいい」とたしなめる。
「なぜ、盗人などをしておる。そなたは、知恵も回るし、腕も立つ。働き口などいくらでもあろう?」と直虎は問いかけるが、龍雲丸は「武家こそ、大泥棒じゃねぇか」とつぶやく。
一方、方久や六左衛門たちは、気賀の大商人・中村与太夫に助けを求め、直虎の行方を捜してもらう。そして、井伊に戻って対策を練ることにする。そんな中、盗賊団から「金100貫の身代金と引き換えに、人質を返す」との手紙が届けられる。
政次(高橋一生)は、「取引の場所で、相手を捕らえて居場所を吐かせればいい」と提案し、中野直之(矢本悠馬)らは取引現場へと向かう。
直虎は、「領主こそ盗人」という言葉を、龍雲丸に問いただす。龍雲丸は「農民から搾取する武家こそ、盗人ではないか、その盗人から盗みを働いて何が悪い」と開き直るのだった。そして、龍雲丸は直虎を眠らせる。
中野たちは、意を決して、取引の場所へと踏み込む。すると、その納屋には直虎が眠らせられていた。そこで、中野は「盗賊団の狙いは、馬だった」と気づくのだった。龍雲丸たちは、馬を盗もうとしていたが、傑山(市原隼人)に阻止される。
直虎は、自由の身になって井伊へと戻る。そこで、高瀬(高橋ひかる)に「領主が盗人であると感じたことはないか?」と訊ねる。高瀬は、「自分たちの食べるものもない中、作物を奪われてしまう。そう感じていない農民はいないはずです」という。
直虎はそこで、奪う・奪われるという関係性のみでは、解決しないと考え、そこで龍雲丸を呼び出し、話をすることにする。龍雲丸に対して、「奪われているから、奪い返す。腹いせのように盗人であり続けるのは、悲しいことではないか」と直虎は疑問を口にする。
そこで直虎は、龍雲丸に「材木を切り出す仕事を請け負わないか?取り分は、こちらが7で、そちらが3」と提案する。材木を盗み出す鮮やかな手口を知っていた直虎は、龍雲丸に仕事をしないか、と持ち掛けたのだった。龍雲丸はその提案を受けることにしたのだった。
別れ際、直虎は「そなたの名前は?」と質問する。「龍雲丸」という名前を、そこで直虎は初めて知るのだった。
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