簡単なあらすじ
1) エリザ・エスポジートは、子供の頃の怪我が原因で、発話することができない障害を負った。その女性は、1960年代、ボルチモアにある政府機関であるオッカム航空宇宙研究センターで夜勤の仕事をしていた。
2) センターに、水陸両方で生活できる魚人(ヒューマノイド)である「アセット」が運ばれてくる。エリザは、アセットを過ごすようになり、次第に親しくなっていく。そんな中、研究のためにアセットが安楽死させられることを知ったエリザは、アセットを逃がすことにする。
3) ソ連のスパイであるロバート・ホフステレル研究員や、隣人のジャイルズ、同僚のゼルダたちの手助けを借りながら、エリザはアセットを逃がし、自宅アパートの浴槽に匿う。だが、そのままでいられるわけもないと思ったエリザは、彼を近くの運河から逃がそうと考える。それまでの間、エリザとアセットは愛し合うのだった。
4) アセットを探すよう命じられたストリックランド大佐は、ロバートを拷問し、アセットの行方を吐かせる。ストリックランド大佐は、エリザとアセットを撃つ。だが、アセットはすぐに傷を癒し、ストリックランド大佐の首を爪で切り裂く。アセットはエリザの首の傷をエラにし、2人は水の中で永遠に一緒にいられるようになったのだった。
詳細なあらすじ
エリザ・エスポジートは、子供の頃の怪我が原因で、発話することができない障害を負った。その女性は、1960年代、ボルチモアにある政府機関であるオッカム航空宇宙研究センターで管理人として夜勤に就いていた。
ある日、リチャード・ストリックランド大佐が南アメリカの川で捕獲したという、「アセット」が施設に運ばれてくる。アセットは、水陸両方で生活できる魚人(ヒューマノイド)だった。
エリザは強い好奇心を持つ女性であり、水槽に忍び込む。彼女は、ゆで卵をアセットに与え、音楽を聴くなどして、一緒の時間を過ごすようになり、次第に親しくなっていくのだった。
ストリックランド大佐の上司、ホイト将軍は、アセットに興味を持っていた。ホイト将軍は、宇宙旅行の技術進歩のため、アセットを研究材料として欲しがっていたのだった。
ソ連のスパイであるロバート・ホフステレル研究員は、「研究のため、アセットを殺すべきではありません」と訴えていた。だが、ロバートの意見は無視され、エリザはその会話を盗み聞きしていた。ロバートの上司は、アセットを安楽死するよう指示する。
ショックを受けたエリザは、アセットが安楽死される日、隣人のジャイルズに一緒にアセットを逃がして欲しいと依頼する。ロバートが安楽死させようと準備していると、エリザのアセット脱出計画に気づき、ロバートは彼女を手助けしようと考える。その中で、同僚のゼルダに見つかってしまい、アセットの存在をゼルダに明かさざるを得なかった。
エリザは、アセットを自宅アパートに連れていき、浴槽に入れる。ロバートが提供した物質により、アセットは元気でいられた。翌日の夜、ストリックランド大佐は、エリザとゼルダを尋問するが、すぐさまその疑惑は晴れた。
エリザ不在の時、ジャイルズはアセットのことを見張っていた。そんな中、アセットはジャイルズの猫を食べてしまう。驚いたジャイルズが注意をすると、その過程の中で、アセットはジャイルズの腕を爪で傷つけてしまう。翌朝、驚くことに、薄くなっていたジャイルズの頭髪が生え、腕の傷は完全に癒えていた。
エリザは、アセットと結ばれる。だが、エリザはいつかアセットを逃がしてやらなければならない、と考える。そこで、近くの運河に、目撃者がないことを見計らってアセットを逃がすことを計画していた。
一方、ホイト将軍は、ストリックランド大佐に「36時間以内にアセットを見つけ出せ」と命じる。ロバートの上司は、ロバートのことを疑っていた。そこで、ロバートのことを庇う代わりに、2日後に解雇することにしたのだった。
アセットの必要な物質を与えることができず、彼は日に日に弱っていた。そんな中、エリザはアセットを逃がす日を迎える。一方、ストリックランド大佐はロバートの上司を殺した上で、ロバートを拷問してアセットの行方を聞き出す。
ストリックランド大佐は、ゼルダの家に侵入し、脅して居場所を吐かせようとする。その上で、カレンダーに書かれた情報から、ゼルダがエリザのところにいると気付くのだった。
エリザとジャイルズがアセットに別れを告げていると、そこにストリックランド大佐がやってくる。ストリックランド大佐は、ジャイルズを殴りつけた上で、アセットとエリザを撃つ。
アセットはすぐさま傷を癒し、ストリックランド大佐の喉を爪で切り裂く。ゼルダと警察が到着すると、アセットはエリザを運河へと連れて行く。そして、アセットはエリザの首の傷をエラに変化させ、水中で呼吸できるようにする。そして、彼らは永遠に一緒にいられるようになったのだった。