簡単なあらすじ
1) ジューン・ヘイヴンス(キャメロン・ディアス)は、ボストン空港のターミナルで、ロイ・ミラー(トム・クルーズ)と出会う。ジェーンは、ロイとの出会いを運命的と感じていたが、ロイは実はCIAのスパイだった。
2) ロイは、CIAの中の裏切り者であるジョン・フィッツジェラルド(ピーター・サースガード)から、永久機関・ゼファーと、発明者であるサイモン・フェックを守ろうとしていたのだった。
3) ロイとCIAとの激しい攻防の中、ロイは常に優しく、ジェーンのことを幾度と無く助ける。そして、そんな彼にジェーンは危険と思いつつ、惹かれていくのだった。
4) フィッツジェラルドは、奪ったゼファーが爆発して死亡する。結果、ロイの嫌疑が晴れた。銃撃戦の中で負傷したロイは、入院していた。そんな彼をジェーンは強引に連れ去り、スパイ生活にピリオドを打たせようとする。そして、「一緒に行きたい」と思っていたホーン岬へと向かうのだった。
起:ロイとの出会い
ジューン・ヘイヴンス(キャメロン・ディアス)は、ボストン空港のターミナルで、ロイ・ミラー(トム・クルーズ)と2度ぶつかる。ハンサムなロイとの出会いを、ジェーンは運命的に感じていたが、ロイの正体は、実はCIA所属のスパイだった。
飛行機に同乗することになったが、周りはロイを捕獲しようとしていたCIAの人間だった。ジェーンがトイレに行った隙を狙い、ロイは他の全員を倒した。パイロットすら殺害し、ロイはトウモロコシ畑に飛行機を不時着させる。ロイは、ジューンを眠らせ、彼女に今まで通りの生活を送らせることにした。
承:ロイの行方
ジューンは、ロイの足取りを探るCIAのジョン・フィッツジェラルド(ピーター・サースガード)らにより、拘束されてしまう。だが、激しい銃撃戦の後、ロイはジェーンを助け出す。
2人は逃避行を続け、ロイは永久機関「ゼファー」の発明者であるサイモン・フェック(ポール・ダノ)を匿っていた場所へ向かう。フィッツジェラルドらの狙いは、ゼファーとサイモンだった。だが、サイモンは、危機を察知し、ロイに向けた手がかりを残し、既に立ち去っていた。ロイは、サイモンとの合流場所に向かう。
CIAの中には、フィッツジェラルドのように、ゼファーを奪って武器商人に売り払おうとしている人物がいるという。「そんな人々から、ゼファーとサイモンを守ろうとしている」と、ロイはジェーンに説明する。
だが、挙動不審なロイをジェーンが追跡すると、ロイがスペインの武器商人であるアントニオと商談をしていることを知ってしまう。そして、フィッツジェラルドとCIA長官イザベル・ジョージ(ヴィオラ・デイヴィス)に、「ゼファーを密輸する際に、あなたは利用された。彼は、あなたのことを愛してなどいない」と告げられてしまう。
「ロイの方が裏切り者だった…」とジェーンは混乱する。ジェーンは、ロイの居場所をFBIに伝え、ロイは撃たれて川に落ち、生死や行方が分からなくなった。
転:ロイとの再会
ジューンは、妹の結婚式に無事参席することができた。だが、常に優しいロイのことを考えると、「もしかしたら、妹の結婚式に出席できるよう、わざと裏切り者であるかのように振る舞ったのでは?」と考えるようになっていた。
ジェーンは、ロイのiPhoneに書かれていた住所に向かう。そこで、ロイの本名が「マシュー・ナイト」であると判明する。そして、ロイはスパイになるため、軍事作戦中に亡くなった、と記録されていたのだった。
ジューンは、「ゼファーは私が持っている」とウソをつき、アントニオの部下に拉致されてしまう。ジェーンは、スペイン・リビリアに連れて行かれ、自白剤を投与されてしまう。だが、再びロイが救出にやって来るのだった。
激しい銃撃戦が繰り広げられる中、ロイは、フィッツジェラルドにゼファーを渡し、サイモンと交換する。ゼファーは不完全であり、爆発してフィッツジェラルドは死亡したのだった。
結:旅立ち
ロイは、撃たれた傷を治療するため、ワシントンDCの病院にいた。イザベル・ジョージCIA長官は、フィッツジェラルドに騙されていたことを詫び、CIAに復帰して欲しいと告げる。だが、そのことはジェーンとの別れを意味していた。
その後、看護士に扮したジューンがやってきて、彼を薬で眠らせた上、連れ去る。ロイは、気づくとジェーンの父親の車の中にいた。
ジューンは、「いつか一緒に行きたい」と言っていた、ホーン岬に行くと告げ、ロイもそれを受け入れる。一方、ロイの両親の元には、ホーン岬行きの航空チケットが贈られていた。両親は、「死んだ」はずの息子に会えるのではないだろうか。
トリビア
・原題は”Knight and Day”である。Knightは、ロイがスパイとなる前のファミリーネームである。また、night and dayには「四六時中、昼夜」という意味がある。Knight(騎士)とNight(夜)を引っ掛けた、「騎士(=ロイ)との四六時中」という意味ではないだろうか。
・トム・クルーズにキャスティングが決定する前には、アダム・サンドラーに声が掛かっていた。