「人間の種」(世にも奇妙な物語 第532話 2019雨の特別編)あらすじ・ネタバレ・結末

デザイン会社のOL春田緑(木村文乃)は、恋人・遠藤太一(笠原秀幸)からプロポーズされる。だが、即答できずにいた。そんな彼女は帰り道、「幸せの種」という名の植物の種を購入する。

種を庭に埋めると、しばらくして「手」が生えてくる。恐る恐る掘ると、子供の顔が現れて緑は悲鳴をあげる。その子供は緑の母・希であるという。信じられない緑だったが、母に分からないことを次々に言いだす。

さらに、お腹をすかせた緑に、「お母さん、緑が大好きだったロールキャベツ作ってあげる」と言う。味はたしかに母が作ったものと同じだった。緑は信じざるを得ず、希との生活が始まる。

希に「なんでプロポーズに返事しないの?」と言われ、緑は「そんな簡単なことではないの」と反発する。希は、緑の会社に向かい、太一に会う。緑は「余計なことをしないで」と言うが、「太一君、いい人じゃない」と結婚を勧める。

そこで希は、「6歳の誕生日の時、欲しがってた魔法の指輪が売り切れで。違うものを買ってきたでしょ。それを『これでいい』と言ってたけど、本当は魔法の指輪がいいって自分の気持ちに素直になってくれたでしょ。あの時は嬉しかったな」と思い出話を語る。だが、希はその指輪を買いに出かけ、その途中で交通事故に遭い、亡くなっていたのだった。

緑は、魔法の指輪を大事に持っていた。だが、「私がこんなおもちゃを欲しがらなかったら、お母さんは死ななかった。指輪なんか要らないから、お母さんに返ってきて欲しかった」と言い、指輪を投げ捨てる。そして、「お母さんを殺した私なんかが、幸せになっていいわけない…もう私に構わないで。あなたといると辛いの」と、プロポーズを受けることをためらっている理由を明かす。

翌朝、希は姿を消していた。リビングのゴミ箱に、希が捨てた種の注意書きを見つけ、「種の命は1週間です。ただし、水をあげすぎると寿命が短くなります」と書かれていた。

雨の中、魔法の指輪を探していた希は、亡くなった当時の年齢の姿にまで成長していた。寿命が短くなると心配する緑だったが、希は魔法の指輪を探し続け、見つけ出す。そして、「お母さんは指輪を買いに行ったこと、後悔していない。緑は何も悪くない。辛い思いをさせてきて、ごめんね」と謝る。

緑は、「ずっとお母さんに会いたかった。一緒にいたかった」と泣きながら本音を吐露する。希は命が尽きる直前、「緑には幸せになってもらいたい」と言い、緑は「私、幸せになる」と約束する。

緑はプロポーズを受け、太一と結婚式を挙げる。母親の写真に向かって緑は、「ありがとう、お母さん」と笑みを浮かべてつぶやくのだった。



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