日向木穂子(高畑充希)が、杉原音(有村架純)のアパートを訪れ、一緒に食事する。木穂子は、恋人からのプロポーズを待っているのだという。以前、一度プロポーズされたが、仕事が忙しかったため、返事をせずにそのままになってしまったのだった。木穂子は、「プロポーズされたら何も考えないで、OKしなきゃダメだよ」と音にアドバイスする。
曽田練(高良健吾)は、市村小夏(森川葵)を連れて、仙道静恵(八千草薫)の家に居候していた。練は、柿谷運送で5年ぶりに働き始める。柿谷社長(松田美由紀)や、佐引穣次(高橋一生)らに歓迎され、練は以前の生活に戻るのだった。
音は、仕事帰りのバスで練と一緒になる。何気ない会話をしつつ、2人は静恵の家に向かう。静恵は彼氏のもとに行き、留守にしていた。小夏は、専門学校に居残りをしており、まだ帰ってきていなかった。
練は、小夏のことを「東京にいるのは、小夏の夢を叶えるためで…アイツは、妹みたいなもんなんです」と言う。練は、2人で観覧車の近くにあった、ピアノが聞こえる店が見当たらなかった、と話し、「今度探しに行きませんか？」と誘うが、音は、「5年で色々変わりました。井吹さん(西島隆弘)から、プロポーズされたんです」と明かす。
「返事はまだしてないんですけど…これから」と話す音に、「好きな人できたんですね」と練は言う。音は、「仕事を続けられるのは、井吹さんのお陰なんです。尊敬しているし…そういう感じなんです」と、朝陽との結婚を前向きに考えている、と練に伝える。だが、その帰り道、練のことを考えずにはいられなかった。
小夏は、かつての学生がブランドを立ち上げたことで、嫉妬混じりに愚痴っていた。そんな様子を見た中條晴太(坂口健太郎)は、「もう、練君に頼るのやめなよ」と言ってしまう。激昂した小夏は、部屋に閉じこもる。
晴太は、練に「小夏っちゃんは、デザイナーなんか本気で目指してないよ。東京にいるのは、別の目的があるんだ」と、小夏は練と一緒にいるために東京に残っていると指摘する。
夜勤の音のもとに、朝陽がやってくる。音は、かつての入所者の話をするが、朝陽はすっかり忘れてしまっており、音はショックを受ける。だが、朝陽はそんな音の気持ちを置き去りに、父親との会食の話を進める。音は「ゆっくり結婚は考えていかない？」と言うが、朝陽は結婚を性急に進める。
夜勤の帰り、音は練に会う。練は、「サスケに会いにきてください」と言い、あまりに短い会話でバスに乗り込んで、仕事場へと向かう。
音は、朝陽の父・征二郎(小日向文世)と顔合わせを行う。朝陽は、音の父親について「市役所に勤務している」などウソをつく。征二郎は、朝陽に席を外させ、音に話をさせる。音は、貧しい家庭で育った生い立ちを話す。すると、征二郎は、「『プリティ・ウーマン』という映画を知っているか？貧しい人は、心が強い。君のような人は大歓迎だ」と言う。
会食を終え、音は姿を消してしまう。朝陽は、練の住む静恵の家に探しに行く。だが、そこにはいなかった。朝陽は、「あなたが現れるまで、上手くいってたんだ」と練に言う。一方、音は介護施設「春寿の杜」で、認知症の症状が現れ始めた入所者に会いに行っていた。
「好きな人、いるの？一番初めに思い浮かんだ人よ」と言われ、音は「分からない…」と、誰が好きなのか分からずにいた。音は自宅に戻ると、家の前に練が待っていた。逃げるように家に入ろうとする音に、練は「今、幸せなんですか？前に、おめでとうって言いましたけど…」と、朝陽との結婚で幸せなのか、と問う。
音は、錬を部屋の中に入れる。練は、佐引にもらったケーキを持っており、「一緒に食べませんか？」と言う。今日が練の誕生日であったことを知り、音は「おめでとう」と言う。
2人で「好きなもの」の話をして盛り上がる。その後、音は練の似顔絵を描いてプレゼントしようとする。
音は、福引きで1等のテレビゲームを蹴って、3等の物干しにしたと話す。同僚から、「ゲームを売れば良かったのに」と言われ、自分の考えが少数派なのではないか、と思ったエピソードを話す。練は、「杉原さんは間違ってませんよ」と言う。
「自分みたいな考えの人は少なくて、多数決をしたら、どんどん少ない方になる」と言う音に、練は「俺はずっと一緒にいますよ。…最近、杉原さんのことをずっと考えています」と気持ちを伝える。音も「私もずっと、曽田さんのことを考えていました」と言う。
練は、ついに「杉原さん、あなたのことが好きです」と告白する。2人の沈黙の中、朝陽が部屋にやってくる。
FOD（フジテレビオンデマンド）ならすぐに放送済みエピソードが観られます。
次話：「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第9話」あらすじ・ネタバレ
