「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第6話」あらすじ・ネタバレ

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杉原音(有村架純)は27歳、母が亡くなった年になった。介護福祉士の資格を取り、介護施設・春寿の杜で働き続けていた。元同僚の丸山朋子(桜井ユキ)や、契約更新が行われずに落ち込む西野美織(林田岬優)と飲みに行き、音は仙道静恵(八千草薫)の家に立ち寄る。そこで、日向木穂子(高畑充希)と再会する。

木穂子は、3年前に会社を辞め、現在はデザイン系の事務所で働いている。彼女は、5年前に曽田練(高良健吾)と静恵の家でケンカ別れした以来、会っていなかった。音が練ではなく、井吹朝陽(西島隆弘)と付き合っていることを知って驚く。音と木穂子は、お互いに自分ではない方が、練と付き合っているのだと思っていた。

貸していたお金も、木穂子の口座に振り込まれており、「もう自分とは会うつもりはないんだ」と思ったという。木穂子は、練の携帯電話に電話をする。だが、既に別の持ち主に変わっていた。

木穂子は、「私、あなたに負けたんだと思った。あなたと練が一緒にいないんなら、何のために身を引いたんだろう…」とつぶやく。そんな彼女や音は、断ち切れない練への思いを抱えていた。

朝陽は、本社で勤務することになり、派遣登録業務を行っていた。朝陽と音は交際していたが、施設の人たちには秘密にしていた。

朝陽と食事に出かけた音は、派遣先でトラブルに巻き込まれた船川玲美(永野芽郁)の相談に乗ってやって欲しい、と頼む。月120時間の残業を行い、精神的に追い詰められた玲美は、「私たちは、消耗品なんでしょうか?」という言葉を口にする。そんな玲美に、朝陽は「本社に掛けあってみる」と約束する。

感謝する音に、朝陽は「その代わりと言ってはなんだけど…」と、パーティーに誘う。断ろうとする音だったが、朝陽は「君はお母さんより長く生きる。君くらいの年だったら、パーティーに出るのは普通なんだよ」と言って約束する。

音は、仕事帰りに柿谷運送のトラックを見かけ、作業中の加持登(森岡龍)に声をかける。練のことを訊くと、柿谷嘉美(松田美由紀)社長のもとへ連れていった。嘉美が佐引穣次(高橋一生)に話を取り次ぐと、佐引は、練の祖父が亡くなったことや、練が東京にいることを音に告げ、居場所の書かれた名刺を差し出す。

練は、ネットカフェなどに寝泊まりする若者に、住み込みで低賃金労働をさせる貧困ビジネスに手を染めていた。

朝陽は、兄・井吹和馬(福祉穣治)に対し、玲美について相談する。だが逆に、朝陽は和馬から「異動願いを出した。もう親父のやり方には疲れた。親父は、潰すか潰されるか、そんなやり方しかできないんだ」と告白され、さらには「俺と一緒に親父を追い出さないか?」と提案され、戸惑う。

そんな朝陽に突然、父・征二郎(小日向文世)から電話がかかってくる。朝陽から「待ち合わせ時刻に遅れる」という電話を受けた音は、佐引にもらった名刺の「スマートリクルーティング」という会社の名前をネット検索し、その悪評の多さに驚く。

朝陽は、征二郎に「和馬が異動願いを出したのは知ってるか?…明日から、お前が社長室に入れ。和馬に電話しろ。お前がアイツにリストラを告げるんだ」と、兄・和馬の代わりとなるよう言われる。

音は、練のもとを訪れる。そこで、音は虚ろな目で川を見下ろしていた練を見かけ、声をかける。音は、練の部屋を訪れる。練は「…何の用ですか?」と冷たく訊く。以前とは明らかに異なる練の様子に、音は戸惑う。

練は、音を帰らせようとする。そんな時、練の部屋は窓に投石を受ける。「逆恨みを受けているんだ」と練は明かす。音は、「曽田さん、何の仕事をしてるんですか?…会社の名前を検索したら、色々、悪い噂が書かれていたんです」と言う。

練は、「それが何?」と貧困ビジネスをして、弱者を食い物にしていると認める。騙して仕事に就け、給料をピンハネするなどといったことを行っているため、ネットに悪評を書かれたり、投石を受けたりといった逆恨みを受けることもあるのだという。

すぐに帰らせようと、なおも冷たい態度をとる練に、音は「なんで、『何の用ですか?』なんて訊くの?用なんかないよ。用がないから来たんだよ。顔が見たかっただけですよ。声が聞きたかったんだよ」と訴えかける。さらに、「…何か危ない仕事をしているんなら、やめた方が…」と言うが、「あんたに何が分かるんだ?もう、俺とあんたは住む世界が違う」と言い、練は音を帰らせる。

練の部屋には、小夏がいた。小夏は、投石されて割られた窓を見て、過呼吸となる。そんな小夏を、練は優しく抱きしめる。帰ってきた中條晴太(坂口健太郎)は、ようやく落ちついた様子の小夏を見て、練に「一生、小夏ちゃんの面倒を看るつもりか?ずっと償い続けるのか?」と問いかける。

音は帰宅し、朝陽を出迎える。朝陽は、「親父が初めて、俺の目を見て話してくれたんだ…」と、ようやく父親が存在を認めてくれた、と言う。そして、音を抱きしめ、「結婚しよう」とプロポーズする。

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