曽田練(高良健吾)は、不倫相手との別れ話がこじれた際に負傷して入院していた日向木穂子(高畑充希)に会うため、病院を訪れる。木穂子は退院後、帰省することになっていた。木穂子は、「もう、あの人とはもう会わないから」と練に約束する。練は、木穂子と交際することになり、彼女の帰りを待つことにしていた。
杉原音(有村架純)は、介護の仕事を続け、育ててくれた叔父夫婦に仕送りを行っていた。仕事帰り、音はバスの中で練と会う。だが、練の態度は何故かそっけない。音は、練にキスしてしまったことを謝るが、練は話すことなく立ち去ってしまう。
音は、井吹朝陽(西島隆弘)も「シフト入れ過ぎだよ。少しは休みな」と心配するほど働き通しだった。
練は、佐引穣次(高橋一生)が客の腕時計を盗もうとしているのを見てしまう。穣次は、手取りが減り、小学校に入学する息子の養育費が払えず、困っていた。加持登(森岡龍)や練に借金をしようとするが、断られてしまう。
市村小夏(森川葵)は、モデル事務所からスカウトされたと練や中條晴太(坂口健太郎)に報告する。契約金をもらえる上に、青山にマンションも借りてくれるのだという。
出勤するため、バスを待っていた音は、バスに乗り遅れた練と出会う。だが、2人は会話をすることはなかった。バスの車内で、泣きだした幼児をめぐり、乗客同士が口論になる。音は、助けを求めるように練の方を見る。しかし、練は、目をそらす。
練は、目的地の停留場でバスを降りようとする。だが、意識を失うように座席に倒れ込む音を見て、練は心配になる。練は、音を介護施設に運んで立ち去っていた。音は高熱を出して倒れてしまい、医師の診察を受ける。
慢性的な人手不足で、職員が倒れていることを、朝陽は父・井吹征二郎(小日向文世)に訴えるが、征二郎は聞き入れようとしない。
朝陽は、音の家に電気ストーブと加湿器を買って運び入れる。そこで、朝陽は音の絵を見て「才能、あると思うけどなぁ。イラストレーターや画家になる夢とかないの?」と言うが、音は「自分で働いて、自分で食べたいものを買って食べる。こんな生活が夢だったんです」と言う。
佐引は、子供が通う小学校を見に行く。そこに、子供とともに元妻の交際相手がいた。「入学費は、彼に出してもらうからいいって言ってるでしょ」と、佐引は冷たくあしらわれる。そんな佐引は、練に「東京にいると、こんなことになる…」と、後悔を口にする。
晴太は、小夏に「モデルとか向いてないと思う」と忠告する。だが、小夏は「どこにでもいる子になりたくないんだよ」と、平凡なまま終わりたくないのだと言う。晴太は「”どこにでもいる子”になりたくない子って、そこら中にいるよ」とつぶやく。
小夏は、モデル事務所で騙されてマンション契約をさせられそうになる。断ろうとする小夏に、男たちが襲いかかろうとする。そんな小夏を、晴太は救出する。
音は、以前、赤ん坊が泣いて困っていた母親がバスに乗ろうか迷っているところに出くわす。「混んでいるんで…」と躊躇う母親を「寒いし、乗りましょう」と説得し、一緒に乗る。
泣く赤ん坊をあやしながら、音は母親とともに恐縮しつつバスに乗車していた。そんな中、音は揺れるバスでバッグを落としてしまう。洗濯しようとしていた下着が床に広がってしまい、音は乗客にからかわれてしまう。呆然とする音を救うため、練は割って入る。
練は、音のために静恵(八千草薫)の家でたこ焼きを作る。音が、たこ焼きを買ったにも関わらず、食べられなかったのを見ていたのだった。練は、祖父と2人暮らしであったこと、地元の猪苗代湖近くの様子などについて話す。
「(練の地元へ)行ってみたい」と言う音に、練は「一緒に…」と言いかけてやめる。そして、「東京は向いてないと思うんです。家に帰っても、帰った気がしません。そうして東京で5年過ごしてきました」と話す。
そして、練は「杉原さん、あなたのことが好きになりました。好きで、好きで仕方なくなりました。いつもあなたのことを想ってます。そのことを諦めなければいけないのは、苦しい」と胸の内を明かす。
「今日まで冷たくしてごめんなさい」と練は謝罪するが、「明日からまた同じことをします。ごめんなさい…好きでした」と、木穂子を選んだのだと音に告げる。
音は涙するが、一緒にたこ焼きを食べて、練とのつかの間の楽しい時を過ごす。帰り道、音は木穂子とすれ違う。二言三言を交わし、音は再び泣きながら帰路につく。
晴太は、酷い暴行を受けつつも、小夏を守りぬいた。「私、晴太のこと、好きじゃないよ」と小夏は言うが、晴太は「知ってる…好きじゃなくていいよ。好きじゃなくていいから、僕と一緒にいて。君を練君と付きあわせてあげる。だから、僕と契約しよう」と小夏に言う。
音は、朝陽からの電話を受ける。「君に会いたいんだ」と朝陽は言う。
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