藤村いずみ「あまんじゃく セラー」あらすじ・ネタバレ・結末

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折壁嵩男は、恩師・名和潤造を殺害してしまったというショックで、睡眠薬や酒に頼る日々を過ごしていた。そんな中、折壁は元恋人の梶睦子に小石川パナケイア研究所/クリニックへと来るよう言われる。

そこに現れた忽滑谷欽次に、「セルズ」なる組織へと加入するよう誘われる。拒否権はなく、「死」以外に逃げることは許されないのだという。そのセルズに、横倉義實弁護士、睦子も所属していた。横倉弁護士が指定したターゲットは、セルズがテストのために用意したものであったのだという。

「セルズ」では、法の手の及ばない悪党を殺害し、その臓器を密売しているのだという。折壁には今まで通り暗殺を行い、その暗殺者たちのリーダーに就任することを期待されていた。

戸惑う折壁のもとに、恩師・名和潤造の一卵性双生児の弟であるというコミッショナー・名和善衛が現れる。善衛は研究施設を案内し、臓器売買・移植医療の必要性、再生医療の橋渡し役としてセルズが存在していることを説明するのであった。

折壁が所属を迷う中、田原喜久江という女性が心臓外科の教授・中原功成を「殺した後に、自分も死ぬ」と言っている場面に遭遇する。息子を死なせ、さらには医療ミスを悪びれずに暴言を吐いた中原を許せないという田原に、折壁が代わりに行うという。そして、そんな彼はセルズへの所属を決めるのだった。

折壁は、中原殺害計画をプレゼンテーションする。そこに、コミッショナーの善衛が現れる。「さすが私の見込んだ男だ」という言葉で、折壁は彼自身が実は名和潤造なのではないかと疑う。

折壁は、その疑念を善衛にぶつけた後、「コミッショナーの正体を暴き、睦子の子供の行方を探し出す。その目的を果たすまではこの裏の世界で生き延びてやる」と決意するのだった。

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