ドラマ「下町ロケット 第5話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 佃製作所は、帝国重工に対するロケットエンジンバルブの部品供給のため、最終テストである燃焼試験に挑んでいた。だが、そこでメーターは異常数値を示し、実験は失敗に終わってしまう。

2) “ポスト財前”を狙う帝国重工・富山敬治(新井浩文)は、「佃製作所のバルブのせいだ」と佃製部品の問題にして責める。佃たちは自社製品を信じ、富山の「3日で原因特定をしてください」との要求により、3日間泊まりこみでバルブ以外の失敗の原因究明を行う。

3) 燃焼試験が失敗したのは、帝国重工製のフィルターに付着した二酸化ケイ素が問題だったと判明する。その後に行われた燃焼試験では問題なく、好成績をおさめる。

4) 帝国重工・財前道生(吉川晃司)は、藤間秀樹(杉良太郎)社長を説得し、佃製作所のバルブを採用することに成功する。佃製作所のバルブを搭載したロケットは無事に打ち上げ成功し、佃は社員や娘、財前たちとともに喜ぶ。

起:最終テスト 燃焼試験

佃製作所は、帝国重工に対するロケットエンジンバルブの部品供給のため、製品テストや会社の査定・評価を必死に乗り越えようとしていた。技術開発部・真野賢作(山崎育三郎)が、不良品を納入作業中に混入するという裏切りはあったものの、帝国重工・財前道生(吉川晃司)の後押しや、全社挙げての頑張りにより、ついに最終テストである燃焼試験だけとなった。

真野は、ステラエンジンの開発に対する不満をぶちまけた後、辞表を出して佃製作所を去る。佃航平(阿部寛)社長は、「簡単に辞表なんか出しやがって」と憤る。

元妻・和泉沙耶(真矢ミキ)から、「正直な気持ちを伝えなさい」と言われた娘・利菜(土屋太鳳)は、抱えていた悩みを佃に打ち明ける。

利菜は、自分より上の選手たちが多くいることを知り、夢を諦めないように懸命に頑張ったが、「やればやるほど苦しくて」と、バトミントンを辞めようとしていると明かす。佃は、「勝ち負けはいいじゃないか。やりたければやれば良いんだ」と娘に伝え、利菜は「私もパパやママのように、夢を見つける」と言うのだった。

承:失敗の原因

試験当日、佃航平(阿部寛)社長や、技術開発部・山崎光彦(安田顕)部長たちは、最終テストである燃焼試験を見守っていた。だが、メーターは異常数値を示し、実験は失敗に終わってしまう。山崎は、バルブが作動しなかった可能性を指摘する。

“ポスト財前”を狙う帝国重工・富山敬治(新井浩文)は、「佃製作所のバルブのせいだ」と佃製部品の問題にして責める。佃たちは自社製品を信じ、富山の「3日で原因特定をしてください」との要求により、3日間泊まりこみでバルブ以外の失敗の原因究明を行う。

佃は自社製品のバルブをワイヤーカッターで分割し、内部に何かが擦れた傷痕があるのを見つける。擦れた物質を探すため、下流配管内を調べると、そこに同じく傷痕があり、二酸化ケイ素が失敗の原因であることが判明する。帝国重工製のフィルターに付着していた二酸化ケイ素が原因であり、佃製作所のバルブが問題ではなかった。

製品テスト時は、佃製作所のフィルターを使って問題はなかったが、燃焼試験時に帝国重工のフィルターに差し替えたため、失敗に終わったのだった。

佃は、「良い物を作りたいというたった一つの思いがある。その思いの前では、大企業も中小企業もない。お互いの力で、純国産ロケットを飛ばしませんか?」と熱意を伝える。その後に行われた燃焼試験では、類を見ない好成績で佃製作所のバルブはテストを突破したのだった。

転:財前の仕事

財前は、水原重治(木下ほうか)に「佃製作所のバルブ供給を受けるべきです」と主張する。水原は、「ロケットエンジンの内製化を進める社長を説得できるのか?」と訊くが、財前は「やるしかありません」と、説得してみせると話す。

佃は財前に、「我々ができることは全てやりました。あとは、あなたに任せます」と、財前を信じていると伝える。

財前は、役員会で藤間秀樹(杉良太郎)社長に対し、今までの経緯を説明し、佃製作所のバルブを採用したいことについて伝える。そこで、7年前にロケット「セイレーン」打ち上げに失敗したで開発主任を務めていたのが佃であることを説明し、なおかつ打ち上げ失敗に失敗した原因であるバルブを、佃が反省のもとに作り上げたものであることを明かす。

性能についても群を抜いており、そのバルブを採用しなかった場合、競合他社に差をつけられる可能性も指摘する。さらに財前は、「佃製作所から特許買い取りはできません。佃社長は、自ら作り上げた部品でロケットを飛ばす。その夢を持っているからです」と語る。

藤間社長は、セイレーンの技術的先進性を認め、その開発者だった佃社長が作ったバルブということもあり、佃製作所のバルブを採用する。

結:打ち上げ成功

財前は佃にバルブ採用を伝える。そして、「世界最高のバルブ供給を、よろしくお願いします」と言い、佃と固い握手を交わす。

種子島でロケット発射が行われる。その様子を、佃は社員や利菜とともに固唾を呑んで見守っていた。ロケットは無事に打ち上がり、佃は7年前の打ち上げ失敗の雪辱を果たす。

利菜は、「私もロケット作りたい。だから、本気で理工学部受けてみることにする」と夢を口にし、そんな娘を佃は強く抱き寄せるのだった。

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