永里大介(香取慎吾)は、父・陽三(西田敏行)が探しているという、再婚相手の妻・恵(水野美紀)と会った。陽三が、結婚詐欺に遭っているかもしれないという疑念も払拭され、恵は看護学校試験に臨む。
同居生活が終わる、と大介は喜んでおり、「終わりが見えれば、イヤなことも耐えられる」と、陽三が生きたスッポンをキッチンに置いていたことにも耐える。
大介は、出勤前にエレベーターで葉菜子(上野樹里)と会う。「律子(葉菜子の母)さんに言ってはどう?」と、離婚理由を伝えてはどうか、と言うが、葉菜子は「無理」とすぐさま拒否をする。
当初の約束もあり、大介は「親父と浩太(髙田彪我)がマンションに居候する理由もなくなった」と、佐々木彰一(荒川良々)に話をする。同僚であるペンナ企画開発部の面々は、「送別会を開こう」と声を上げる。大介は、「送別会があれば踏ん切りがつくだろう」と考え、送別会を行うことに賛成する。律子(風吹ジュン)も、「来週辺り、家に戻ろうかと思って」と葉菜子に伝える。
恵は、合格発表を見に行き、合格したことに喜ぶ。さっそく恵は陽三に連絡。陽三は浩太とともに喜びを分かち合う。
田中莉奈(水原希子)は、ようやく仕事を覚えて、打ち込むようになった。結婚前、精一杯仕事を頑張ろうとする一方、大介との仲が進展しないことに悩んでいた。葉菜子は、「直球勝負で告白すればいいんじゃないかな」と言う。
莉奈は、葉菜子や和弥(田中圭)とともに、大介の行きつけのビアバーへと現れる。葉菜子は立ち去ろうとするが、莉奈に引き止められる。莉奈は、「好きです。結婚してください!」と直球で告白する。
「一生、一緒に過ごしていきたいんです。…返事、お待ちしてます」と言って莉奈は立ち去る。大介は、呆気にとられてしまう。その帰り、葉菜子と大介は些細なことで再び口論になる。葉菜子は、「あんな風に直球で告白できて、羨ましいだけ」と和弥に言うが、和弥は「それだけ?」と尋ねる。
陽三は、大介に「莉奈ちゃんに、誠意を持って返事しろよ。莉奈ちゃんも、誠意をもって告白したんだからよ」と言う。葉菜子にも、「ちゃんと返事しなよ」と言われる。さらに、「ちゃんと向かってきてくれる人には、こっちもちゃんと向き合わないと」と、自分と和弥の関係を重ねているかのようにつぶやく。
大介は、莉奈から電話を受ける。「明日の土曜日、お会いできませんか?」と誘われ、大介はデートすることに応じる。水族館を訪れ、大介は話を切り出そうとするが、莉奈に逃げられてしまう。だが、イルカショーの合間で、大介は結婚を前提の交際を断る。
「俺は、莉奈さんと一緒にいて、家族になるっていうのが、想像できない」と大介は言う。莉奈は「結婚しなくても良いって言ったら?」と言うが、大介は「結婚って、大事なことだろ。大事なことは譲るなよ。きっと、君の条件に合った人が現れる」と言う。
莉奈は、大介の前で明るく振る舞って立ち去るが、途中で泣き出してしまう。大介は帰り道、葉菜子に出会って話をする。「あの子は私たちが思ってる以上に強い」と言い、葉菜子は断ったことを責めはしなかった。
大介は、葉菜子に「律子さんに言っちゃえば?」と、子宮外妊娠によって自然に妊娠できない体になったこと、それが原因で離婚することになったことを母親に伝えた方がいいのではないか、と言う。
葉菜子は帰宅すると、律子がシチューを作っていた。キッチンに立っている律子に、葉菜子は「私、子供はいいかなって思ってるんだ。今まで、ずっと言ってこなかったんだけど…子宮外妊娠で、手術したの。体外受精をしなくては、妊娠できない体になったの」と伝える。
右卵管は手術で切除した。さらに、左卵管は閉塞しており、自然妊娠は不可能だった。和弥は離婚を考えていなかったが、義母は「孫の顔も見れないのか…」と泣き、さらには体外受精などの話もされたのだという。そこから、和弥の顔を見ることも辛くなり、離婚を申し出たのだった。
葉菜子は、律子に話し終え、「お母さんの泣き顔を見たくなかったから言わなかったの」と言う。葉菜子はその晩、「話してよかった」と大介にメールを送る。大介も「そっか、よかった」と返信した。
大介と浩太の送別会が行われた。大介の同僚や、葉菜子・律子、恵、莉奈らが集い、盛大な送別会となる。大介は、「いつ焼津に帰るんですか?」と陽三に訊く。だが、陽三は「もう少しここにいさせてくんねぇか?…俺なぁ、もうじき死ぬんだわ」と告白する。
主治医のシゲさん(森本レオ)もそれを認め、陽三は「俺、夏までもたないらしい。それまでに死ぬって言われた」と明かす。