山猫(亀梨和也)は、勝村英男(成宮寛貴)に撃たれる。勝村は、結城天明が差し向けた暗殺者・カメレオンだった。高杉真央(広瀬すず)と宝生里佳子(大塚寧々)は、現場から逃走する。
現場から逃げ出した勝村を、杏里は追跡する。一方、関本修吾(佐々木蔵之介)は、犬井克明(池内博之)刑事に取り調べを受けていた。だが、関本は黙秘を貫いていた。
瀕死の山猫を、霧島さくら(菜々緒)が発見する。山猫は、「撃ったのは勝村だ。ワケを知りたければ、俺をここから連れ出せ」と言い、さくらは自分の家に山猫を匿う。
高杉真央(広瀬すず)と宝生里佳子(大塚寧々)は、行方不明となっていた山猫と勝村を心配していた。そんな中、里佳子の元に勝村から電話が来る。勝村は、「実は、山猫さんが撃たれて…僕も無我夢中で逃げたので、どうなったか分かりません」と告げる。里佳子は救出に向かおうとするが、「警察がうろついているので、やめた方がいいです」と言う。一方、勝村はさらに、結城から山猫とその仲間を皆殺しにするよう命じられていた。
さくらの元に、勝村から「隣にいる男の正体が知りたいなら、この文章を読んでください」と『怪盗山猫の真実』というタイトルの原稿が届けられる。原稿には、山猫の過去が綴られていた。
20年前、疑われることの少ない日本人をスパイとして育てる計画が立てられる。候補生として、山猫は育てられた。その計画の協力者として、関本も参加していた。そんな関本に、『武士道』を手渡され、「この内容が分かるようになったら、また会おう」と言われる。スパイ養成のための厳しい訓練が行われた。10年後、山猫はスパイとして活動を行う。そんな中、関本と再会することになった。
結城がスパイを養成する真の目的は、山猫たちを二重スパイとして活用するということだった。山猫は、スパイ活動で得た情報を日本政府へと渡していた。そんな中、山猫は自分を裏切っていると結城に疑われ、フィリピン政府に売られてしまう。山猫は処刑される予定だったが、九死に一生を得る。そこから山猫は、結城に復讐を果たそうと考えるようになる。
さくらは、犬井に「山猫を一刻も早く逮捕することで、ヤツを楽にしてやることができる」と聞かされ、自宅に戻って山猫を逮捕しようと考える。一方、眠り続ける山猫のもとに、勝村が現れる。「真央ちゃんと里佳子さんに伝えることはありますか?」などと話かけるが、山猫は目を覚まさなかった。
アジト・ストレイキャットに、勝村が現れる。「山猫さんは、もうじき死にます。僕が撃ったからです」と明かす。そんな勝村は、真央と里佳子に自分の正体を明かす。勝村は、スパイ養成所で一緒にいた。山猫はスパイとして、勝村は暗殺者として仕立て上げられた。さらに、細田(塚地武雅)、達郎(加藤諒)を殺害したのも自分であると勝村は明かす。
里佳子は、「アンタがカメレオンだと知りつつ、山猫が付き合っていたら?」と問いかける。さらに、真央は「改心してくれると信じてたんじゃない?」と言う。「私は、勝村さんと出会って変わったよ。仲間なんて、漫画やアニメの世界だけだと思ってた…勝村さんは、私たちのことを仲間だと思ってなかったの?」と勝村に話す。
「そろそろお別れの時間です」と勝村は告げる。一方、さくらの家で手錠に繋がれた山猫は、目を覚まして「勝村…」とつぶやく。
勝村は、真央と里佳子を部屋に閉じ込め、灯油を撒いて火を放つ。山猫は、傷ついた体をおして「アイツらを助けに行かなきゃ…」とさくらに言う。燃え盛るアジトの中、真央と里佳子は死を覚悟する。さくらは、アジトのあったビルが全焼したと知らされる。
ニュースでは、里佳子と真央の遺体が発見されたと報じていた。山猫はさくらの部屋から姿を消す。
勝村は、潜伏先のホテルをチェックアウトする。そこを狙って杏里は拳銃を突きつけ、「アンタがカメレオンだったとはね」と言う。
山猫は、勾留されていた関本を脱走させる。真央の同級生・結菜(伊藤沙莉)が運転するクルマに乗り、2人は逃走する。
杏里は、姉の仇である勝村に復讐しようとする。だが、返り討ちに遭って撃たれてしまう。山猫に全てを託し、杏里は目をつぶる。山猫は、「リターンマッチだ」と言い、勝村への復讐を果たそうと考えていた。
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