山猫(亀梨和也)は、次期侠武会の組長・大友殺害容疑をかけられ、逮捕されていた勝村英男(成宮寛貴)を救い出した。犬井克明(池内博之)刑事は、ウロボロスの構成員などや関係者を脅し、勝村を血眼になって捜していた。犬井刑事の狙いは、勝村と一緒にいると考えられた山猫だった。
山猫は、ウロボロスの正体を突き止めていた。侠武会、アジアンマフィアのサーペントという2つの組織が抗争して潰し合えば、都知事・藤堂健一郎(北村有起哉)の漁夫の利を得る。つまり、ウロボロスの黒幕は藤堂であると山猫は考えていた。
山猫は、ウロボロスのアジトに勝村が仕掛けた盗聴器を利用し、藤堂の司令がウロボロスに伝えられることを待っていた。
一方、藤堂は、カジノを東京に誘致することをマスコミに発表する。だが、そこで自分の命を狙うウロボロスからの脅迫状が届いたことも明らかにする。犬井刑事と霧島さくら(菜々緒)は、都知事の警護を任される。
侠武会の幹部3人が射殺される。犯人は、ウロボロスであると考えられた。侠武会とサーペントは、抗争に発展することが待ったなしの状態となっていた。
山猫は、関本修吾(佐々木蔵之介)にユウキテンメイについて話を聞く。関本はユウキのボディガード、藤堂は秘書だった。藤堂は、関本に協力を仰ぎ、藤堂の動きが活発になれば、ユウキの尻尾がつかめるのではないか、と関本は考え、協力したのだという。
犬井は、大友殺害の映像が入れられたUSBをさくらに渡す。だが、暗号化されており、さくらは勝村に連絡し、高杉真央(広瀬すず)に解読をしてもらおうとする。山猫は、罠と考えつつも、勝村とともに、さくらに会いに行く。
さくらは、勝村にUSBを手渡す。だが、その現場に犬井刑事が現れるが、勝村は間一髪で逃げ出す。犬井は、どさくさに紛れて勝村に発信機をつけるが、犬井はすぐに気が付き、破壊する。一方、USBにも発信機が付けられており、大友殺害の映像が入れられているというのはウソであった。
関本は、侠武会とサーペントが抗争に発展すれば、”救世主”たる藤堂が得をする、と指摘する。一方、杏里(中村静香)は、監禁されていた場所から逃亡し、杏里は山猫のアジトにやってくる。杏里は、ウロボロスに関する情報を山猫に渡す。
藤堂のもとに、ウロボロスの構成員たちがやってきて襲いかかる。犬井とさくらは、警護に当って藤堂を守る。藤堂も参戦し、「ウロボロスを返り討ちにした」と支持率が上昇する。
杏里の情報で、ウロボロスの幹部5人がいる場所が割り出される。そこは、カジノの建設予定地であった。その幹部が逮捕されれば、勝村の冤罪が証明される。さらに、地下には1億円が眠っているのだという。
勝村はウロボロスのアジトに侵入し、囮となる。その隙に杏里や山猫らも忍びこむ。山猫は、さくらにメッセージを送り、勝村のピンチを知らせる。杏里は、金庫を開けて1億円を手に入れる。
勝村はリンチにかけられる。そこで、勝村はウロボロスの幹部が警察OBであると指摘する。銃口を向けられる勝村を救うため、さくらは彼らの元へ現れる。だが、勝村が人質となり、銃を捨てさせられる。そこに暗視ゴーグルをつけた犬井刑事が暗闇に乗じて現れ、幹部5人は取り押さえられる。
一方、山猫はモニターでウロボロスと勝村らの様子を観ていた藤堂のもとを訪れていた。山猫は、ウロボロスの黒幕が藤堂であると言い、秘書をしていた杏里の集めた証拠を提示する。
藤堂は、カジノ計画を推進するため、障害となる侠武会とサーペントの抗争をウロボロスを利用して引き起こそうと目論んでいたのだった。そのことを藤堂は「馬鹿な民衆を率いるためには、必要なことだったんだ」と認める。
その様子はカメラで録画されており、映像は放送されてしまう。藤堂の化けの皮は剥がれ、都知事の地位を失う。
藤堂は、日本を強い国にするという理想を口にする。だが、山猫は藤堂がカネのため、私利私欲のために動いていただけである、と指摘する。なおも藤堂は「俺は間違っていない」と言い、服毒自殺を図る。だが、そのカプセルは山猫によってすり替えられていた。
山猫は、「逃げていない、間違っていないと言うのなら、証明しろ…もっと馬鹿になれよ、良い意味で」と言って姿を消す。関本は、藤堂を自首するためにクルマで送っていく。「これで俺の人生は終わりか…」と藤堂は、志が潰えてもう人生は終わったのだ、と悟る。
関本は、「何があろうと、生きてこそだと思うけどね」と言うが、藤堂はダッシュボードにあった拳銃を手にし、自殺する。
山猫と真央は、細田が残したメッセージで、倉庫にある地下通路を発見する。山猫は1人、その階段を下りて行く。その先には、「福」と書かれた金貨が置かれており、その場にユウキテンメイが現れ、「久しぶりだな、山猫」と声をかける。
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