ドラマ「重版出来! 第9話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 漫画家・高畑一寸(滝藤賢一)は、ライバル誌『エンペラー』の編集者から、引き抜きの話をされる。自分の描きたい作品が描ける、という口説き文句に、高畑は移籍を考えていた。

2) 高畑の引き抜き話に、『バイブス』編集部は慌てる。そんな中、黒沢心(黒木華)は高畑に会い、「『エンペラー』で描くのもいいです。そうなれば、『ツノひめさま』を終わらせることになるでしょう。でも、いい加減な形で『ツノひめさま』を終わらせるのは、許しません。読者が納得する形で終わらせるようにしましょう」と言う。高畑は、読者でもある心の話を聞き、『ツノひめさま』を愛してくれている読者のことを考える。

3) 中田伯(永山絢斗)は、連載開始に向けてネームを描き続けていた。周囲にいる人々を参考にし、中田はキャラクターを練りなおした。心は、並々ならぬ思いで連載決定会議に参加し、ストーリーやキャラクターについてプレゼンし、和田靖樹(松重豊)を説得する。

4) 高畑は、『ツノひめさま』の読者のことを考え、『エンペラー』での連載を断る。一方、中田は連載開始が決定し、大喜びする。「生きてて良かった」と泣いて喜ぶ中田の声を電話で聞き、心もまた泣いて喜ぶ。

起承転結:

漫画家・高畑一寸(滝藤賢一)の彼女・梨音(最上もが)は、高畑が締め切りを迎えるたびに家出を繰り返し、高畑は振り回されてしまう。さらに、原稿がなかなかあがらない『バイブス』編集部、製版所も巻き込まれてしまう。

高畑のデビュー前から、10年来の付き合いである五百旗頭敬(オダギリジョー)は、担当者である黒沢心(黒木華)に「ちゃんと注意した方がいい」とアドバイスする。

五百旗頭は、ライバル誌『エンペラー』の副編集長・見坊(明和電機)が、飲み屋で高畑に会っているのを見かける。高畑は、ヒット作『ツノひめさま』に恵まれるも、デビュー前は、ダークで硬派な作風であり、「正直、『ツノひめさま』は自分が描きたい作品ではない」と感じていた。そのことを指摘され、高畑は、『エンペラー』での連載を考え始めていた。

引き抜きかと心配する五百旗頭は、梨音に見つかってしまい、高畑にもその場にいることを知られてしまう。

高畑の引き抜き話を知らない心は、原稿を早く上げ、自分のことを気遣う手紙まで送ってくれた高畑に感謝する。だが、その紙に、エンペラー編集者と会う約束をメモした痕跡を見つけ、心も高畑がエンペラーへの移籍を考えているのではと気付き、心配になる。

中田伯(永山絢斗)は、連載に向けてネーム作りに励んでいた。アシスタント仲間を参考に、人物描写に力を入れていたが、女性キャラクターの参考になる人物がおらず、悩んでいた。そんな中、街中で女性を食い入るように見つめてデッサンを行っていると、怪しげな人物がいる、と通報されてしまう。

中田は逃げ出し、植え込みに身を潜めてやり過ごした。そんな中、三蔵山の妻(千葉雅子)に優しくされ、虐待されていた母親を思い出して、つい反発してしまう。三蔵山は見かねて、「失礼です。妻に謝ってください」と珍しくも中田のことを叱る。

編集部では、高畑の引き抜きの件について、会議が開かれる。「脅してでも、こちらで描かせるべきだ」と主張する安井昇(安田顕)に、五百旗頭は「作家は編集者の奴隷じゃない」と反論する。安井は、「作家を引き抜かれて、その穴埋めはどうするんですか?」と言われ、五百旗頭は反論できなかった。五百旗頭は、作家を尊重するがあまり『エンペラー』に差し出してしまった過去があったのだった。

そんな中、心は立ち上がる。「担当は私です。責任をとり方もまだ分かりませんが、私のせいです」と、引き抜き話が上がったことについて、心は「高畑先生と話をします」という。

高畑は、『エンペラー』に掲載する作品のネームを描いていた。その最中に、食事に誘った梨音に対し、高畑は「お前はいつも、俺を試すようなことをしているな。俺も試していいか?出ていきたいのなら、出ていけ」という。梨音は、高畑の家を出ていくことにする。

心は、高畑と話をする。「『エンペラー』で描くのもいいです。そうなれば、『ツノひめさま』を終わらせることになるでしょう。でも、いい加減な形で『ツノひめさま』を終わらせるのは、許しません。読者が納得する形で終わらせるようにしましょう」と言う。高畑は、読者でもある心の話を聞き、『ツノひめさま』を愛してくれている読者のことを考える。

中田は、編集社で心の帰社を待っていた。だが、そこで中田は漫画家・牛露田獏の娘・アユに出会う。彼女に会って、わずかばかりの話をして、中田は登場する女性キャラのイメージが湧き、再びネームが描けるようになるのだった。

いつもはクールな男である五百旗頭は、『ツノひめさま』の読者として、作品のことを「愛しているんです」と、珍しく熱く高畑に語る。高畑は、『エンペラー』編集者に対し、「『ツノひめさま』は、最初ボロボロの自転車だった。それが今や、ジェット機になって多くの読者が乗ってくれている。俺は、それに応えたい」と、『エンペラー』での連載はやめるという。

心は、中田の作品『ピーヴ遷移』を連載会議でプレゼンする。ストーリーやキャラクターなどに説明し、「気弱な主人公が恐怖に立ち向かっていく。このことで、読者は勇気をもらえるはずです」と訴え、和田靖樹(松重豊)は、連載を許可する。

心は、中田に電話で連載が決定したことについて話す。中田は、大声を上げ、連載決定したことを恩師・三蔵山龍(小日向文世)に伝える。「生きてて良かった」と泣きながら言う中田の声に、心は泣いて喜ぶ。

重版出来!第1話

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