「世界一難しい恋 第9話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 鮫島零治(大野智)は、柴山美咲(波留)とやり直したいと思うが、「しばらく会いたくありません」とメールを送られてしまう。零治は、仕方なく「分かった。その条件も飲もうじゃないか。今は仕事を頑張ろう。いさなみすやお」と返信する。

2) 会わないことを約束する一方、零治はあの手この手で美咲とすれ違おうとする。だが、なかなか会うことは叶わなかった。

3) 零治は、堀まひろ(清水富美加)に美咲がホテルを建てたい、という夢を持っていることに対し、「応援はするが、手助けはしない」と言う。その言葉を聞き、美咲は零治のことを見なおし、「私は、零治さんのことを何も知らなかったのかもしれない」と思い、零治の父親が経営する旅館に出向く。そこで、零治が夢に対してひたむきな人物であると分かる。

4) 美咲は、零治に夢についての質問をする。「絶対に消えないものだ」と零治は言い、それは自分にとっての美咲であると明かす。零治は、美咲に恐る恐る近づき、ハグをするのだった。

起:美咲のメール

鮫島零治(大野智)は、柴山美咲(波留)とやり直すため、「本当の愛をスタートするため」に自分の欠点、そして美咲の欠点を受け入れようとする。

零治は、帰宅して美咲のメールを待ち続けていた。だが、深夜になってもメールは届かず、眠れない夜を過ごしていた。さらに、12時間経ってもメールが届かない。

零治は、笑顔を絶やさないようにし、「しばらくお会いしたくありません」というメールにすら耐えようとする。

美咲は、堀まひろ(清水富美加)に「私、器が小さいのかなぁ」と言う。だが、まひろは零治の酷い言葉もあり、零治には全く同情しない。「普通なら絶交ですよ」と言うが、美咲は「どうしたらいいんだろうか」と悩みつづける。

零治は、「分かった。その条件も飲もうじゃないか。今は仕事を頑張ろう。いさなみすやお」とメールを送り、美咲は「ご理解いただき、ありがとうございます」と返信する。

零治は、三浦家康(小瀧望)たちが「毎朝、通勤の時に美咲さんと会う」と話しているのを聞き、「自転車通勤を始める」と村沖舞子(小池栄子)に宣言する。舞子に「しばらく会いたくないというのに、わざと会いに行くと分かったら、嫌われてしまいますよ」と言われるが、「健康維持のために自転車通勤するだけだ」と零治は言い訳する。

危なっかしい運転で自転車を漕ぐが、零治は美咲に会えずじまいだった。だが、三浦は会ったと聞き、悔しがる。零治は、スポーツタイプの自転車に代えて通勤するが、やはり会えなかった。

舞子に「すれ違うのに、意味があるんですか?」と訊かれ、零治は「そうだ…ミサさんはダイオウイカだ。存在は知られているのに、撮影することができなかった。でも、一つの方法に固執せず、諦めないことでついに撮影できたんだ」と言う。

承:着ぐるみ

零治は、美咲と偶然すれ違うため、ステイゴールドホテル近くにオフィスを借りようとする。舞子に「バカげています」と窘められた零治は、風船を配っているゆるキャラ「スウィンギー」を見かけ、作戦を思いつく。

零治は、ゆるキャラの着ぐるみに入り、美咲に会おうと考えたのだった。中に入っていた藤田(上島竜兵)に直談判し、着ぐるみに入ろうする。藤田は、「動きをテストさせてもらう」と言い、着ぐるみとしての動きをテストされる。

舞子に、「本業に支障をきたさないように。美咲さんに話かけないように」と釘をさされながらも、零治は着ぐるみに入ってステージに立つ。そんな中、着ぐるみを着た零治は、美咲に会う。動揺した零治は、風船を飛ばしてしまい、藤田に叱られる。

零治は、会社から歩いて帰る。ステイゴールドホテルの前を通り、美咲の姿を見かける…が、近づくと全くの別人で、零治は落胆する。

翌日、零治はスウィンギーの着ぐるみを着ていたところ、美咲と写真を撮ることになる。美咲に密着され、スウィンギーはドギマギとしてしまう。零治は、着ぐるみの頭をとってしまい、藤田に「お前はもうクビだ!」と宣告された。

零治は、「ミサさんの笑顔を久しぶりに見たら、苦しかったよ」と舞子に本音を漏らす。「俺は、もう一度、あんな風に笑ってもらえるのか?着ぐるみを着ていない俺にも、あんな風に笑顔を向けてくれる日がくるのか?」と心配するが、舞子は「大丈夫ですよ」と優しく慰める。

転:和田からのエール

和田英雄(北村一輝)は、ステイゴールドホテルのCEOを突然辞任する。和田は、山奥の別荘で過ごしていた。そんな和田を零治は訪れ、「何をやってるんだ!お前を抜いて世界一にならなければ、意味がないんだ」と責める。

「俺を抜いて世界一になれば、幸せなのか?」と和田は零治に問いかける。「幸せだったのは、世界一になったあの一日だけ。そこからは、いつ陥落するのかって不安な日々だ。そんなのが幸せだと思うか?」と言う。

和田は、リゾート開発の相談を受けた山奥の店で、「今、本当に幸せなのか?」と気づいてしまったのだった。開発で取り壊されることが決まっていた店を訪れ、そこでの食事が忘れられず、リゾート開発の予定地を買い上げ、山小屋を建てたのだった。

「幸せを求めているうちは、幸せにはならない…茶碗を持ってみろ」と和田は言う。その温かさに零治は、「彼女を追いかけている内は、幸せにはならないということですね」と悟る。だが、そんな零治の頬を、和田は思い切りビンタする。

「期待を裏切るな!お前が彼女のことで右往左往するのは面白いんだよ」と言い、さらには「どうすればいいか、自分で考えろ」と零治に発破をかける。

零治は、「俺はミサさんのことを知ってるのか?」と思い、彼女のことを振り返る。そこで、舞子に言われ、靴のサイズや指輪のサイズ、誕生日などを知らなかったことに気づく。

結:再会

零治は、三浦に頼んで美咲の情報を集めさせる。極秘プロジェクトと言われ、三浦は張り切る。三浦は、まひろを零治の前に連れて行く。まひろは、「どうして美咲さんが、ホテル業界で働いているのかご存知ですか?」と訊き、「おじいさんの遺した土地に、ホテルを建てたいという夢があるんです」と明かす。

零治は、「応援はするが、手助けはしない」と言う。そんな零治の言葉に、まひろは「あんな冷酷な人だとは思いませんでした」と美咲に言う。美咲は、がっかりするどころか、「そんなこと言ってくれる人だとは思わなかった。私、社長のこと、全然分かっていなかったのかもしれない」と言う。

美咲は、零治の父親・幸蔵(小堺一機)が経営する鮫島旅館を訪れる。彼女は、幸蔵に零治の少年時代の様子を聞く。零治は、旅館に1人で庭を作ったのだという。手伝おうとした従業員たちに対して、零治は「触るな!俺の夢に触るな」と言い放ったのだった。

零治は、鮫島旅館に美咲がやってきたことを三浦経由で聞き、さっそく旅館に出向く。だが、すでに美咲は旅館にはいなかった。零治は、自室にあった本を探す。その本を、三浦にメッセンジャーとして美咲に渡させるのだった。

その本は、かつて零治が読んだホテル経営に関するものであった。そして、「今の俺には必要ない本だが、これからのみささんには必要な本だ」というメッセージが挟まれていた。

帰り道、美咲は零治を見かけ、追いかける。「零さん」と声をかけたところ、零治はスウィンギーの動きをついしており、着ぐるみを着て会いにきたことがバレてしまう。

美咲に、「会わないという約束だったじゃないですか…有言実行の人だと思っていました」と言われ、零治は謝る。「…どうして、池を1人で作ったんですか?」と訊かれ、零治は「夢に時間は関係ない」と言う。

「社長にとっての夢はなんですか?」と訊かれ、零治は「絶対に消えないものだ。周りの人間が消そうとしても、やけになった自分が消そうとしても消えないもの。それが、俺の夢だ…つまり、君にそっくりだ。何度もクビと言おうとして言えなかった、それで残っていたのが、みささんだ」と、自分にとっての夢のような存在が、美咲であると告げる。

零治は、恐る恐る美咲に近づき、ゆっくりとハグをする。

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