「相棒 season15 第8話 100%の女」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 100%有罪にすることで「100%の女」と評される検事の倉田映子(鶴田真由)は、外務省欧州第一局長の棚橋譲(窪園純一)が殺害された事件を担当する。棚橋は、ロシアへの姿勢が強硬派として知られており、さらには駐ロシア大使に内定していた。

2) 外交問題が絡んでいると考えられ、警察は慎重に捜査を行っていた。だが、そんな中、犯人を目撃したという証人が現れる。証人は、事件現場となる公園近くの中学校で教師をする田村紗季(志保)だった。

3) 紗季は出廷し、証言を行う。だが、その証言は冠城亘(反町隆史)が聞いていたものと異なるものだった。亘は、映子が紗季に証言を変えさせたのではないか、と考える。捜査を行う中、「若い女教師である紗季が、男子生徒と夜に一緒にいるということを知られたくなくて、証言を変えた」のだと判明する。

4) だが、杉下右京(水谷豊)はさらに、映子が証言を変えさせたのには、別の理由があると指摘する。映子は、12年前に自ら有罪にした男に襲われた。そのことに傷ついた心を癒やすため、心療内科でカウンセリングを受けていたのだった。その心療内科は、紗季が男子生徒と会っていたカラオケボックスの上にあった。自分の通院歴も明らかになってしまうのではないか、それでは出世に響く、と考えて映子は証言を変えさせたのだった。

5) 法務省の事務次官である日下部彌彦(榎木孝明)は、右京を呼び出して「余計なことをしてくれたな」と言う。そして、「私は君を許さない」と怒りを隠そうとはしない。さらに、「これから彼女は、大きな正義をなそうとしていたのに」と言う日下部に、右京は「不正をして正義をなすことはできないと思います」と反論する。

詳細なあらすじ

100%有罪にすることで「100%の女」と評される検事の倉田映子(鶴田真由)は、法廷で被告を厳しく追求していた。傍聴席には、冠城亘(反町隆史)がいた。亘は、法務省時代に研修で一緒となった同期であった。

亘は、「さっきの証人なんだけど…」と言いかけてやめる。映子は「刑事と検事、これからは仲良くやっていきましょう」と言う。

亘は、杉下右京(水谷豊)に事件について話を行う。被害者は、外務省欧州第一局長の棚橋譲(窪園純一)。棚橋は、都内の公園で刺殺された。財布と時計がなかったことから、物盗りの犯行かと思われた。

だが、棚橋は「ロシア側にとって都合の悪い人物」であり、彼が駐ロシア大使になることが内定していたのだという。事件の背景に、国際問題が絡んでいる可能性があった。

警察が、慎重に捜査を開始している中、公園近くの中学校で教師をする田村紗季(志保)が、「犯人とぶつかりそうになった」と名乗り出る。

証言によると、目撃したのは、棚橋と同じ外務省に勤める中嶋祐介(松下哲)らしき男だという。同僚らによると、棚橋と中嶋は事あるごとに職務上で衝突していた。だが、中嶋は監視カメラに映っているのは自分ではない、と否定する。

亘は、証言を行った紗季が、裁判で証言を微妙に変えていたことが気になった。亘は、右京とともに紗季のもとを訪れる。右京は、学校を出てから公園に現れるまで2時間近く経っていたことを問いただすが、紗季は「裁判中なので、事件のことは誰にも話すなと言われています」と言い、立ち去る。

事件現場の公園で、最初に紗季が「顔を見た」という道は、かなり薄暗かった。その道では、はっきりと顔を見た、という証言は疑わしかった。そこで右京は、「弁護士に指摘されるのを恐れ、目撃者の証言を変えさせたのなら問題です」と言う。

だが、映子は「商店街で、ウィンドウショッピングしていたことを思い出してくれたんです。それで、証言を変えたんでしょう」と言う。

映子は、法務省事務次官の日下部彌彦(榎木孝明)に会いに行く。そこで彼女は、「事務次官ですよね?冠城亘を警察に送り込んだのは」と言う。

右京は、青木年男(浅利陽介)に「最初に証言していた道付近の防犯カメラ映像を調べて欲しい」と指示していた。そんな中、日下部は亘を呼び出す。ロシアが絡んでいる案件でもあり、日下部は「手を引け」と言う。さらに、「杉下には、お前が手を引かせろ。特命係がなくなったら困るのは、お前だろ」と言う。

右京は、「裏でロシアが絡んでいると思わせようとしているのではないか」と考える。被告の中嶋は、駐ロシア大使内定の話は聞いていなかった。さらに、妻も知らなかったのだという。

亘は、伊丹憲一(川原和久)刑事らに「捜査をやめるように言ってもらいたい」と依頼する。だが、右京は捜査をやめようとはしない。

中嶋が会員となっているスポーツジムに向かう。中嶋は、テニスの国体出場経験者だった。さらに、棚橋の妻はテニスを行っていた。右京は、中嶋と棚橋の妻に関係があったのではないか、と考える。

さらに、名簿を見ることも断られてしまう。そんな中、伊丹刑事が再び現れ、捜査をやめるように言う。だが、右京の狙いについて聞き、伊丹刑事も捜査せざるを得ない。中嶋と棚橋の妻は、やはりスポーツジムで会っており、さらには一緒にクルマに乗って帰っていたのも目撃されていた。

映子は、被告人に「懲役20年を求刑します」と法廷で言う。休廷に入り、亘は「中嶋に共犯者がいた。棚橋の妻と中嶋は不倫関係にあった」と映子に言う。右京は、「動機を見誤ったまま裁判を続けるのも問題かと思いまして」と言う。映子はその情報を受け、「裁判長に話します。裁判は休廷、捜査のやり直しになるでしょう」と言う。

映子は、亘と右京にあらためて感謝する。右京は、「証人が証言を変えたことが気になります」と言う。だが、映子は「本筋とは関係ないことです」と言い、立ち去ろうとする。

右京は、「証人が証言を変えるのには、なにか理由があるのではないでしょうか」と考えていた。監視カメラ映像から、映子が担当する男子生徒と一緒にカラオケボックス前にいたことが判明する。「若い女教師が、男子生徒と夜に一緒にいるということを知られたくなくて、証言を変えたのではないか」と右京は考える。

亘は、証人が証言を変えたことを認めた、と映子に話す。紗季は、男子生徒から呼び出され、そこで「僕、今日誕生日なんだ。でも、両親は遅くまで帰ってこないし…一緒にケーキを食べてくれるだけでいいから」と言われ、仕方なく紗季は一緒にケーキを食べたのだった。

紗季は、そのことをほじくり返されたくなかったこともあり、証言を変える提案に同意したのだった。だが、証言を変えさせたのは、それだけの理由ではなかった。映子は、12年前に自ら有罪にした男に襲われた。そのことに傷ついた心を癒やすため、心療内科でカウンセリングを受けていたのだった。

心療内科への通院歴が、万が一にでも出世に響くと考えた映子は、紗季の証言を変えさせたのだった。心の病を恥ずべきことと考えてはいない、という映子だったが、証言を変えずに証人を法廷に立たせることはできず、「それほど私は強くない」と言う。

映子は、「明日にでも辞表を書きます」と言う。亘は、「そこまでしなくても…」と言うが、映子はその意向を変えようとはしない。

日下部は、右京を呼び出し、「余計なことをしてくれたな」と言う。そして、「私は君を許さない」と怒りを隠そうとはしない。さらに、「これから彼女は、大きな正義をなそうとしていたのに」と言う日下部に、右京は「不正をして正義をなすことはできないと思います」と反論する。

次話:「相棒 season15 第9話 あとぴん 角田課長の告白」あらすじ・ネタバレ

前話:「相棒 season15 第7話 フェイク」あらすじ・ネタバレ

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