映画「信長協奏曲(信長コンツェルト)」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 高校生であるサブロー(小栗旬)は、戦国時代へとタイムスリップしてしまう。サブローは、織田信長にそっくりな容姿であり、信長は世継ぎ争いを避けるため、「私の代わりに、織田信長として生きて欲しい」と申し出る。サブローはその申し出を受け、信長として生きることになる。一方、本物の信長は、家臣・明智光秀として生きることになった。

2) サブローは、歴史を変えてはならぬと考え、信長として天下統一を目指す。そんな中、羽柴秀吉(山田孝之)は、光秀に「あなたが当主となるべきだ」とささやく。光秀は、人望があり、天下人になろうとしている、信長に嫉妬していた。焚きつけられた光秀(本物の信長)は、計画に乗ってしまう。

3) 信長(サブロー)に助けられ、光秀(本物の信長)は謀反の計画を断るのだが、秀吉は「ならば、信長の正室・・帰蝶(柴咲コウ)を殺す」と脅し、光秀に謀反を起こさせる。秀吉は、信長(サブローではなく本物の信長)に母親を殺害されたことに強い恨みを持っており、復讐のため、信長(サブロー)を光秀(本物の信長)に討たせた後、裏切り者として光秀(本物の信長)を討とうとしていたのだった。

4) だが、光秀は信長として存在していたサブローを殺害することはなく、自らの命を秀吉に差し出し、「これで終わらせてくれ」と頼む。だが、秀吉はそれでよしとはせず、逃げ出した信長(サブロー)を、光秀として、処刑する。死の間際、サブローは秀吉に「復讐からは何も生まれない。平和な世の中を築いてくれ」と頼む。

5) 秀吉に処刑された後、サブローは現代に戻っていた。そこで、同じくタイムスリップした外国人観光客のスマホを用いて、帰蝶はビデオメッセージを撮る。そのデータ入りのSDカードを、帰蝶はサブローに手紙として渡すのだった。そのビデオメッセージの中で、帰蝶は「遠く離れていても、私たちは繋がっている」と言い、その言葉にサブローは涙するのだった。

起:タイムスリップ

高校生であるサブロー(小栗旬)は、川沿いの道を歩いていて、足を滑らせて川に落ちてしまう。すると、サブローは戦国時代へとタイムスリップしてしまうのだった。

織田信長と出会ったサブローは、信長が自分とそっくりな容貌に驚く。すると信長は、「私の代わりに、織田信長として生きて欲しい」と願い出る。信長は、跡継ぎ争いから逃れるため、サブローに入れ替わりを依頼したのだった。サブローは、その依頼を引き受け、信長として生きることを選ぶ。

本物の信長は、家臣である明智光秀(小栗旬)として仕えることとなった。サブローは、歴史を変えぬよう、織田信長として天下統一を目指す。その秘密を知っているのは、信長の正室・帰蝶(柴咲コウ)、そして羽柴秀吉(山田孝之)だった。

承:秀吉の罠

サブローは、安土城を築城し、天下統一を目前にして浮かれていた。ところが、同じくタイムスリップしてきていたヤクザ・松永久秀(古田新太)に、「織田信長は、明智光秀の謀反に遭い、死亡する」と教えられる。

秀吉は幼少時代、信長に村を焼き討ちされ、母を目の前で惨殺された。そのことから、秀吉は信長に強い復讐心を抱いており、虎視眈々と復讐を果たすべく策を練っていた。秀吉は、光秀に「あなたが当主となるべきだ」とささやく。光秀は、人望があり、天下人になろうとしている、信長に嫉妬していた。焚きつけられた光秀は、計画に乗ってしまう。

秀吉は密かに、「信長」(正体はサブロー)を、家臣として使えていた「光秀」(本当は信長本人)が謀反を起こして殺害した後、「裏切り者として光秀を討つ」ことを狙っていたのだった。

光秀は、秀吉の手はずどおり、本能寺の討ちに向かう。だが、その道中、石山本願寺の僧兵に襲撃されて取り囲まれてしまう。松永は、光秀の行動を読み、情報を流していたのだった。光秀の危機を知った信長は、負傷しながらも光秀を救出に向かう。その信長の行動に心打たれた光秀は、謀反をやめようと思う。

その後、歴史を知る松永に「お前が光秀を殺す」と指摘された秀吉は、松永を殺害するのだった。

転:本能寺の変

信長は、帰蝶とともに祝言をあげることを決める。その場は、京都・本能寺だった。サブローは、歴史をまともに知らず、信長の死に場所が本能寺であるとは思いも寄らずにいた。

秀吉は、再び光秀に謀反を起こすよう囁くのだが、光秀は断る。だが、「信長を討たなければ、帰蝶を殺す」と脅され、光秀は信長を討ちに向かわざる得なかった。

一方、大坂で「河童が捕らえられた」と噂になる。その河童とは、スキューバダイビング中にタイムスリップしてきた、ウィリアム・アダムス(スティーブ・ワイリー)という人物だった。ウェットスーツを着ていたことから、河童と間違えられ、捕らえられていたのだった。

本能寺へと向かう途中であった帰蝶は、ウィリアムに出会い、そこで彼がスマホを持っていたことから、彼もまたタイムスリップしてやってきたのではないか、と確信する。ウィリアムが「信長が本能寺で最期を迎える」と言うのを聞いて、帰蝶は急いで信長のもとへと向かおうとする。

光秀は、本能寺に火を放った上で、サブローに「逃げろ」と言う。秀吉が仇としているのは自分であり、自らの命をもって、サブローを逃がそうと考えたのだった。光秀は、燃え盛る本能寺で秀吉に「この命で終わらせてほしい」と願い出て、自らの命を差し出す。秀吉は光秀を斬った後、謀反を起こした「光秀」として、逃げ出したサブローを捜索させる。

結:現代へ

帰蝶は、信長の家臣・池田恒興(向井理)から、指輪を渡される。それは、サブローが夫婦の証として用意させたものだった。帰蝶は、信長の存在を感じ、「いつまでもそばにいます」と泣きながらつぶやくのだった。

捕らえられたサブローは、秀吉に「憎しみからは何も生まれない・・・平和な世をつくって欲しい」と頼む。秀吉は、サブローを斬る。だが、サブローは死んではおらず、気がつくと現代に戻っていた。

いつも通りの日常に戻るサブローのもとに、ウィリアムからの手紙が届く。ウィリアムはタイムスリップ後、徳川家康に外交顧問として仕えていた。その手紙には、ウィリアムがスマホで使用していたSDカードが入れられていた。

そのSDカードには、帰蝶からのビデオメッセージが入っていた。サブローの遺体が消えたことから、「未来へ帰った」と思った帰蝶は、ビデオメッセージを残すことに決めたのだった。平和な世が来ることを望んでいたサブローの願いは、「たしかに皆に届いた」と彼女は言うのだった。

そして、信長が贈った指輪を見せ、「離れていても、ずっと繋がっている」と言うのだった。帰蝶からのメッセージを受け取り、サブローは「ありがとう」とつぶやき、涙を流すのだった。

サブローは、信長と出会った場所を訪れる。そこで、 「殿」と、信長と間違って声をかけた家臣がいるかのように錯覚し、振り返るのだがそこには誰もいなかった。サブローは軽く微笑み、その場を立ち去るのだった。

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