「寺島」(世にも奇妙な物語 第515話)あらすじ・ネタバレ

スポンサーリンク

初連載が決まった漫画家の山崎(峯田和伸)のもとに、「担当編集者の江田(福田温子)さんに紹介された」という、若い女性・寺島ひな(吉岡里帆)がアシスタントとしてやってくる。山崎は、その美しい寺島に思わず見惚れてしまう。

寺島は、山崎に「先生の大ファンなんです。先生の描く女の子が可愛らしくて好きなんです」と言う。

山崎は漫画の下書き作業に煮詰まり、寺島の可愛らしい横顔をデッサンし始める。寺島は「恥ずかしいです」と顔を伏せる。山崎に下の名前を訊かれ、寺島は自分の「ひな」という名前について語りだす。そして、その頃友だちだった「小林摩子」という女の子について話をする。

「摩子ちゃんは魔女とあだ名をつけられ、イジメられていた。友達になったけど、猿の鳴き声のように笑うのは、好きになれなかった。腕には、リストカットの痕があった」と寺島は言う。そして、一緒に世話をしていたうさぎが、翌日、殺されていた。摩子のしわざではないか、と寺島は疑い、摩子のことが怖くなってしまったのだという。

その後、寺島は東京に引っ越した。関わりあいがなくなったと思いきや、山崎の家を訪れる1時間前、駅で摩子に呼び止められたのだという。

一緒に喫茶店で話をすると、摩子の髪は綺麗になっていた。だが、猿の鳴き声のような笑い声は変わっていなかった。そして、母親がいなくなった後、父親に暴力を振るわれるようになったことを明かす。さらには、「魔女みたいな髪だな」と言った父親をハサミで刺殺したのだと告白する。

摩子は「先月まで入院していて、やっと退院できたの」と言う。怖くなった寺島は、その場から逃げるように立ち去った。

そんな話をしていると、山崎の家のインターホンが鳴る。だが、部屋に入ってきたのは担当編集者の江田だった。寺島は「全部ウソです。摩子ちゃんなんかいません…ここにあるマスコットのうさぎとハサミで話を作りました」と明かす。

寺島は、「トイレに行く」と行ってその場を立ち去る。江田は山崎に「あの子、誰です?」と言う。

テレビのニュース番組では、「川崎の喫茶店で女性が殺害された」と報じていた。さらに殺害されたのが「寺島ひな」という女性であり、山崎の家にやってきた「寺島」を名乗る女性とは別人であることが判明する。そして、寺島本人と一緒にいたのは、アシスタントとしてやってきた「寺島」を名乗る女だった。

山崎は、今、家にやってきた女が「寺島ひな」を殺害されたと気付き、江田に「一緒に逃げよう」と言う。だが、「寺島」を名乗る女はそれを阻止するようにたちはだかる。

「腹が減って、一緒に何か食べに行こうかと思って」と言い訳する山崎に、「寺島」は、「ちょうどよかった。おみやげ持ってきたんですよ」と言い、血液が流れ出るバッグを開いて見せる。ちょうどその時、ニュース番組では「殺害された女性の頭部は切断され、持ち出されていた」と報じていた。

…というストーリーの漫画が雑誌に掲載され、「寺島」は読んでいた。だが、その漫画は終わりのページまで描かれておらず、「作者急病のため…」と最終ページに書かれていた。

漫画を読みつつ「寺島」は、同級生に電話をかける。そして、「私、寺島ひな」と名乗り、久しぶりに会いたいと言うのだった。

世にも奇妙な物語’17秋の特別編(2017年10月14日放送)
脚本:中村樹基

タイトルとURLをコピーしました