「運命探知機」(世にも奇妙な物語 第517話)あらすじ・ネタバレ

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「運命なんて信じない」和泉涼平(岩田剛典)は、知人の結婚発表を冷ややかに見ていた。和泉は、「恋は、いつか終わる。期待なんかしても無駄だ」と思っていた。

そんなある日、和泉は腕時計のような機械を拾う。けたたましい音とともに「装着してください」というその機械は、「運命探知機」だった。レーダーとアナウンスに従ってルートを辿ると、そこには北澤由紀(石橋杏奈)がいた。

由紀は、男たちに追われており、「一緒に逃げよう」と和泉は言われる。一緒に走り出した後、立ち去ろうとするのだが、運命探知機は「運命」を演出しようとする。和泉は、由紀のことを意識せざるを得ない。

仕事中も運命探知機はけたたましく鳴り出す。仕方なく指定された場所へと向かうと、雨宿りしている由紀に出会う。和泉は由紀に対して、「恋に落ちてしまう」のだった。

知人の結婚式中、運命探知機が鳴って和泉は指定場所へと向かわなければならなかった。そこで由紀と会った和泉は、「連絡先を…」と言うのだが、由紀は「きっとまたすぐ会える」と言う。

後日、水族館に向かうと、そこに由紀がいた。「気持ち、この先もずっと変わらない?」と問いかける由紀に、和泉は即答できなかったが、由紀は「今、好きであればいい。…そこは、『絶対』だよ」と言って笑う。

そこからデートを重ね、和泉は「たった1人の運命の人に出会えた」と思う。そしてついには、婚約指輪を用意するのだった。

だが、デートの待ち合わせ場所で、由紀に「俺は、ニューヨークに転勤することになった。一緒に行ってくれ。俺にはお前が必要なんだ」と言う男がおり、その男と由紀が抱きしめ合っているのを見かけてしまう。「動かせない運命」の存在を悟り、和泉は身を引こうとする。

和泉は、運命探知機を壊そうとするのだが、そこで「運命はあらかじめ与えられるものじゃない。自分の足で追いかけて、自分の足で掴み取るもんなんだ」と気付き、由紀のもとへと向かう。

空港へと向かう由紀を、和泉は呼び止める。「今は、『絶対』なんだよ。君が好きだ。…これからも君との時間を積み重ねていきたいんだ」と和泉は言い、由紀を抱きしめる。由紀は、「運命って信じる?」と訊ねる。和泉は、「由紀ちゃんとの運命を信じる」と答える。

だが、「運命探知機」は『ライフデザイナー』という会社に由紀が依頼して仕組まれたものであり、シチュエーションなども全て会社が用意したものだった。由紀は、単にルックスで和泉を選んでいるだけであり、5年後、子供が生まれた後に由紀は高収入男性に同じく『ライフデザイナー』を利用して乗り換えようとしていた。

世にも奇妙な物語’17秋の特別編(2017年10月14日放送)
脚本:三浦希紗

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