映画「かぐや姫の物語」あらすじ・ネタバレ・結末

スポンサーリンク

簡単なあらすじ

1) 竹取りの翁(地井武男)とその妻の嫗(宮本信子)は山で二人、暮らしていた。ある日、翁が竹林にでかけると、光り輝く竹を見つける。その中から、可愛らしい赤ん坊が出てきて自分たちで育てる。

2) 可愛らしく育った姫は、近所の子供たちである捨丸(高良健吾)たちと遊んで暮らしていた。だが、竹の中に金、そして十二単を見つけた翁は、神の思し召しと思い、娘を高貴な女性として育てることを決意し、都へと移り住むのだった。

3) 姫は「なよ竹のかぐや姫」と名付けられ、数多くの男たちに求婚されるが、断り続ける。さらには、名高い公達たちにも求婚されるが、無理難題を言って断る。その噂を聞いた帝は、ついに姫を入内させようとする。

4) かぐや姫は、帝に入内を迫られ、「月に帰りたい」と思ってしまう。かぐや姫は月に住まう者であり、罪を犯した罰としてこの地へと送られてきたのだった。かぐや姫は、月へと戻る残り少ない時間を、媼の計らいで山で過ごすことができた。そこで捨丸と再会できた。その後、翁の抵抗むなしく、月からの使者によりかぐや姫は月へと戻っていくのだった。

詳細なあらすじ

竹取りの翁(地井武男)とその妻の嫗(宮本信子)は山で二人、暮らしていた。ある日、翁が竹林にでかけると、光り輝く竹を見つける。その中から、可愛らしい赤ん坊が出てきたため、翁は連れ帰り、自分の子供として育てることにしたのだった。

女の子は、驚くほどの早さで成長し、近所の子供たちである捨丸(高良健吾)たちと遊んで、楽しく暮らしていた。その後、竹の中に金、そして十二単を見つけた翁は、神の思し召しと思い、娘を高貴な女性として育てることを決意し、都へと移り住むことを考える。だが、姫は山での暮らしから離れがたく思っていた。

翁に命名を頼まれ、斎部秋田(立川志の輔)は姫を「なよ竹のかぐや姫」と名付ける。名付けの儀、髪結いの儀を終えると、その姫の美しさは評判となり、貴賤を問わず、男たちはかぐや姫に求婚しようとする。

その求婚者たちの中に、五人の高貴な公達もいた。石作皇子(上川隆也)、車持皇子(橋爪功)、右大臣阿倍御主人(伊集院光)、大納言大伴御行(宇崎竜童)、中納言石上麻呂(古城環)らが訪れ、互いに競い合っていた。

一方、かぐや姫は彼らと結婚するつもりがなく、無理難題をお願いし、彼らに諦めてもらおうとするのだった。石作皇子には「仏の御石の鉢」、車持皇子には「蓬莱の玉の枝」、右大臣阿倍御主人には「火鼠の裘(かわごろも、焼いても燃えない布)」、大納言大伴御行には「龍の首の珠」、中納言石上麻呂には「燕の産んだ子安貝」を持参するように言い、もちろん彼らはことごとく失敗する。

中納言石上麻呂は、自ら高い場所へと登ろうとして転落し、命を落とす。その訃報を聞いたかぐや姫は自分の責任であると思う。一方、公達たちの求婚を断ったかぐや姫の噂を聞いた帝は、「私に召し上げられたいと思っているのでは」と、かぐや姫の入内を指示する。

喜ぶ翁だったが、かぐや姫は浮かない顔であった。そこで、帝は自ら会いに行くのだが、かぐや姫の奇妙な力により、連れ帰ることができなかった。帝はあきらめきれず、「また迎えにくる」と告げて帰る。

かぐや姫は、夜、月を眺めてぼんやりと過ごすようになった。翁と媼は心配し、その理由を訊ねる。すると、かぐや姫は「私は、月からこの地へと送られた者なのです。帝に抱き絞められたとき、月へ帰りたいと望んでしまった。だから、帰らねばならないのです」と明かす。

かぐや姫は、さらに「この地から月へと向かう時、天の羽衣を纏います。その羽衣を纏うと、この地での記憶が全てなくなるのです」と明かし、翁たちの記憶すらなくしてしまうと言う。そして「私は、この地で暮らすことを望んでしまいました。その罰として、この地に送られたのです」と自らの罪、そして罰によって送られてきたことを明かすのだった。

翁は、かぐや姫を帰らせまいと、「月の使者を送り返す」と、向かい討つ用意を始める。だが、媼はかぐや姫の残り少ない時間を、望み通り生まれ育った山で過ごさせてやるのだった。

山で、かぐや姫は捨丸と再会する。だが、残された時間は少なく、満月の夜に月からの使者が現れ、翁たちは戦うことすらできず、かぐや姫は翁と媼に別れを告げ、天の羽衣を纏って、月へと使者たちとともに帰っていくのだった。

タイトルとURLをコピーしました