あらすじ:ネタバレなし部分まで
1998年、アメリカでは反政府勢力に対抗するため、国家警察が設立された。そんな中、宗教家である大統領候補は「ロサンゼルスに大地震がくる」と予言し、2000年にはその予言通り、大地震が起こるのだった。
大統領候補は終身の大統領となり、新たな法律「モラル・アメリカ法」が成立し、飲酒や喫煙、銃器、宗教の自由など自由が著しく制限されるのだった。
地震によりロスが島となって本土から隔絶された「流刑植民地」となり、その地には、大統領や国に反対する者たちや凶悪犯らが流されることとなった。そんな中、大統領の娘ユートピア(A・J・ランガー)が、国家の機密装置を盗み出し、ロスへと足を踏み入れるのだった。
ユートピアの背後には、キュエルボ・ジョーンズ(ジョージ・コラフェイス)率いるテログループの存在があった。キュエルボは、自由な「アメリカを取り戻す」ことを目的としていた。その目的に賛同したユートピアは、大統領の退陣を迫っていた。そこで大統領は、元特殊部隊員の凶悪犯スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)をロスへと向かわせ、恩赦と引き換えに機密装置を奪回することを命じる。
スネークはその命令を拒否しようとするが、「死亡率100%のプルトキシン7ウィルスを植え付けた」と脅す。大統領に向けて発砲しようとするも、それはホログラムであった。
機密装置の奪回、ユートピアの抹殺のミッションが始まり、タイムリミットは8時間8分26秒と迫っていた…
あらすじ:ネタバレあり、結末まで
スネークはロスへと上陸し、キュエルボを探す。キュエルボはパレードを行い、その横にはユートピアがいた。スネークは、バイクを奪ってキュエルボを急襲する。だが、手下を倒す間ににキュエルボに逃げられてしまう。
スネークは、ギャングの抗争に巻き込まれる中、スネークのファンであるというエディ(スティーヴ・ブシェミ)に車に乗って逃げ出すよう声をかける。だが、再びキュエルボのところに行くも、捕らえられてしまう。
スネークは捕らえられた先で、ユートピアが盗み出した機密装置が、装置「ダモクレスの剣」は人工衛星を操作し、電磁パルスにより電子機器を破壊することができることを知る。また、「ダモクレスの剣」は全世界への照射も可能だった。
スネークはコロシアムに連れて行かれ、そこで命をかけたゲームを強要する。さらには、そこでスネークを処刑しようとするのだった。だがそこで、再び起こった地震に乗じて逃げ出す。
キュエルボに嫌気が差したユートピアもまた、ダモクレスの剣を奪ってスネークを追う。だが、ダモクレスの剣は、再びキュエルボに奪い返されてしまう。
エディの運転で過去に因縁のあるハーシュ・レ・パームス(パム・グリア)のもとへ行き、ともにキュエルボを襲うことにする。エディは、本物のダモクレスの剣と自ら作ったニセモノとを入れ替える役割を担っていた。
一方、キュエルボ側には、手下たち、さらにはキューバからの援軍がやってきていた。キュエルボが大統領のもとへと進軍しようとしたところ、スネークが現れ、ダモクレスの剣を奪う。
ヘリで逃げ出そうとするのだが、キュエルボはロケットランチャーを発射し、直撃は避けられたが、ヘリは燃え始めてしまう。スネークはダモクレスの剣をユートピアに預けた上で、彼女を脱出させ、自らはヘリを不時着させる。
その先にいた大統領に、スネークは「ワクチンを打て」と言うのだが、「致死率100%のウィルス」というのは嘘で、単なる風邪を引き起こすウィルスであったと判明する。
大統領は、ダモクレスの剣を用いてキューバの侵攻軍を止めようとするが、それはニセのダモクレスの剣であり、『I Love L.A.』をバックに、エディの「Map to the Stars」(エディは自己紹介で’Map to the Stars’と口癖のように言う )という声が流れるだけだった。
大統領は、スネークを射殺し、さらにはユートピアも電気椅子で処刑しようとしていたのだが、そのスネークの姿は単なるホログラムだった。スネークは、ダモクレスの剣で「666」と入力し、全世界に電磁パルスを照射し、電子機器を破壊し、ユートピアを救う。
大統領や兵士がスネークを探す中、数百ヤード離れた深い森で、彼はアメリカン・スピリットのタバコに火をつけ、「やっと人間に戻れたぜ(Welcome to the human race)」とつぶやく。