芦沢央「火のないところに煙は 第五話 誰かの怪異」あらすじ・ネタバレ・結末

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大学生の岩永幹男は、Tコーポというアパートを借りる。そこで、テレビが急に幼児番組に変わったり、浴室の排水口に髪の毛が大量に詰まったり、鏡に女子高生くらいの少女が映ったりと、怪奇現象に悩まされることになる。
 
不動産会社に相談をすると、隣室で「4歳の少女が亡くなった」と明かされる。だが、鏡に映る少女は4歳には見えなかった。
 
それからも怪奇現象は続き、そのことを同級生の中嶋に相談すると、霊能力者であるという岸根を紹介される。
 

 
岸根は、盛り塩と御札を用意しており、幽霊を祓おうとする。また、幽霊についての話に加わってきた、Tコーポの住人・粟田の部屋にも盛り塩が置かれ、御札が貼られることになる。岸根は、盛り塩を崩したり、御札を破ったりしてはいけない、と言い置いて帰る。
 
深夜、粟田の部屋から大きな音がしたため、岩永が恐る恐る入る。すると、粟田は脚を骨折する怪我を負っていた。岩永は岸根に抗議の電話をすると、「忠告を聞かず、盛り塩を崩すしたり、札を破ったりしただろ」と言う。現に、盛り塩は崩され、御札は破られていたのだった。
 
その後、岩永はライター榊桔平の紹介で、陣内という祈祷師にお祓いをしてもらう。そこで、粟田は亡くなった少女の父親だと判明する。
 
亡くなった少女の幽霊に会いたいがために盛り塩を崩し、御札を破ったのだった。ところが、素人の「除霊行為」であったため、霊の力は逆に強まり、骨折する事態に陥ったのだった。

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