あらすじ
IT会社社長の三上修二(藤木直人)は、「知らないことは罪」と言い切り、博識なことで知られていた。そんな彼は、ある日、部下たちが「ズンドコベロンチョ、観た?」などと話をしているのを耳にする。
だが、三上は部下に「そんな言葉も知らないのか?」などと叱責することもあり、知らないことを悟られるのを酷く恐れていた。そのため、素直に聞くこともできず、「ズンドコベロンチョ」なる言葉が出てくるたびに苛立っていく。
ネットで検索を行うも、抽象的なことしか書いておらず、もはや自分以外の皆が、「ズンドコベロンチョ」を当たり前のように使っていることで、ますます「ズンドコベロンチョ」が何なのか、三上は知りたくなる。
ネット検索だけではなく、三上は大量の文献にも当たるが、「ズンドコベロンチョ」の正体に行き当たることはできなかった。もはやノイローゼ気味の三上は「ズンドコベロンチョ」に振り回され、右往左往する。
そんな中、三上は「内閣官房長官から、大役に任命された」と秘書から聞かされる。喜び勇んで任命式典に出向くと、そこで自分が「ズンドコベロンチョ アンバサダー」に任命されたことを知る。
知ったかぶりでスピーチを続ける中、ついに限界を迎えた三上は、「ズンドコベロンチョって…なんですか?」と訊いてしまう。博識として知られる三上のその発言は瞬く間に世界中に広まり、名声を一気に失墜させられる結果となった。
トリビア
・北川悦吏子脚本の『ズンドコベロンチョ』は、タモリが「歴代の作品の中で一番好きな話」としている。
・今回も北川悦吏子が再び脚本を担当し、協力としてジェーン・スーも脚本制作に参加している。
・三上がネット検索を行っている中、表示されるツイッターの画面で、北川悦吏子本人の「ズンドコベロンチョ 絶賛放映中 見てね」というツイートが現れている。
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