ドラマ「下町ロケット 第7話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 佃製作所は、小児用の国産人工弁開発を行うガウディ計画に参加することにした。だが、開発のために3つの壁がある。技術、資金、そして認可の壁だった。

2) 貴船恒広(世良公則)は、人工心臓だけでなく、人工弁の手柄も自分のものとしようと、共同開発を持ちかける。だが、一村は手柄を横取りされるのを拒否し、貴船はPMDA(医薬品医療機器総合機構;医療機器・医薬品などの品質や安全性の審査業務を行う公的機関)の事前面談で門前払いにするよう、専門員・滝川信ニ(篠井英介)に圧力を掛ける。

3) 滝川は、「吹けば飛ぶような中小企業に、クラスIVの医療機器開発はできるとは思えない。医療訴訟が起きた場合、補償はできるんですか?」などと言い、出直すように言う。さらに、貴船は一村の人工弁に関する論文を学会誌に掲載させないよう圧力をかける。

4) 佃製作所のガウディチームは福井を訪れ、病気に苦しむ子供たちを見舞い、手術に立ち会う。そこで自分たちの研究開発の尊さを再認識し、彼らは奮起する。一方、門前払いを受けたPMDAで、佃は貴船教授には頼らず、「自分たちで後ろ盾となる大企業を見つける」と主張する。

注釈:本来ならば、PMDA(医薬品医療機器総合機構)であるが、ドラマ版では配慮のためか、PMEAとなっている。本記事では、PMEAではなく、PMDAを記載することとする。

起:ガウディ計画始動

佃製作所は、小児用の国産人工弁開発を行うガウディ計画に参加することにした。北陸医科大・一村隼人(今田耕司)教授が、ガウディ計画の成功を待つ病気の子供達がいることを伝える。

佃航平(阿部寛)は、ガウディ計画に参加するメンバーとして、技術開発部から若手の立花洋介(竹内涼真)、加納アキ(朝倉あき)、鈴木健児(堀井新太)の3人、営業部から江原春樹(和田聰宏)を指名する。佃は、「子供たちの笑顔と未来のために、このプロジェクトを成功させよう」と社員たちに呼びかける。

一村は、開発のために3つの壁があると説明する。技術、資金、そして 認可の壁だった。特にPMDA(医薬品医療機器総合機構;医療機器・医薬品などの品質や安全性の審査業務を行う公的機関)の事前面談で認められることが大きな問題であるという。

椎名直之(小泉孝太郎)から、元部下であった一村隼人(今田耕司)が人工弁開発を行っていると知った貴船恒広(世良公則)は、人工心臓だけでなく、人工弁の手柄も自分のものとしようと、共同開発を持ちかける。

貴船が開発を進める人工心臓「コアハート」も、元々は一村がアイデア、設計を行ったものであり、貴船が横取りしたのだった。一村は、貴船の申し出を「ガウディは私のアイデアです。コアハートのようなことは、もう勘弁してください」ときっぱりと断る。

承:PMDAの事前面談

椎名は日本クラインと組んで、なおもガウディ計画の乗っ取りを企てようとしていた。「PMDAの事前面談で上手くいかなければ、佃製作所は手を引く」と貴船に進言し、待っていれば風向きが変わると言う。

椎名は、佃製作所から引き抜いた中里淳(高橋光臣)は、椎名社長に「人工心臓のバルブ開発で結果を出してくれ」と発破をかけられる。

立花がリーダーとなり、ガウディチームは始動するが、やはり血栓が出来てしまい、その部分がなかなかクリアできなかった。佃は、「数式などで解き明かせる部分の先には、理屈では解明できないブラックボックスの部分がある。トライ・アンド・エラーを繰り返していくしかない」と、泥臭い方法で突き進めと立花に告げる。

貴船は、PMDAの専門員・滝川信ニ(篠井英介)に圧力を掛け、事前面談で悪い評価を行うように話す。滝川は、事前面談で「吹けば飛ぶような中小企業に、クラスIVの医療機器開発はできるとは思えない。医療訴訟が起きた場合、補償はできるんですか?」と発言し、「出直してらっしゃいよ」と門前払いにする。

転:PMDAの壁

一村は、貴船が滝川に手を回してPMDAの事前面談で音を上げるようにしたのではないかと考える。「外堀から埋めるしかない」という一村は、人工弁の研究論文を学会誌に投稿しており、信頼を得ようとする。

だが、貴船は学会にも顔が利き、学会誌での論文掲載も見送られてしまう。一村は、落ち込んでいる暇はない、と新たな論文作成を開始する。

佃は、元妻・和泉沙耶(真矢みき)から、「帝国重工のバルブが、コンペになってしまったんでしょ?サヤマ製作所に負けちゃダメよ」と言われ、「負けるもんかよ」と奮起する。一方、帝国重工の富山敬治(新井浩文)は、佃製作所からサヤマ製作所からのバルブ供給へ移行させようと狙っていた。

結:ガウディチームの覚醒

サヤマ製作所で、中里は開発中のバルブと、供給中のバルブにどのような違いがあるのか調べたい、と横田信生(バカリズム)に申し出る。製品でデータをとるが、やはり同じようにエラーが出る。「たまたま不良品だったのか?」と思うが、中里は疑問に思う。

佃製作所の立花らは、実験を繰り返していた。だが、自信のあった試作品も失敗してしまい、チーム全員落胆してしまう。加納は、「最初から医療機器開発なんか、無理だったんですよ」とまで言う。

そんなガウディチームは、佃に福井行きを申し出て、まずは株式会社サクラダを訪れる。異変に気づいた佃は、桜田社長に声をかける。桜田は、「親会社の社長をやっている弟に、『何か成果がなければ、もうこれ以上資金は出せない』と言われてしまった。すみません」と謝罪する。

次に、佃たちは北陸医科大を訪れる。ガウディチームは、病気で入院している子供たちを見舞う。翌日、佃やガウディチームの全員は一村が執刀する手術に立ち会う。

ガウディチームの立花らは、「ガウディ計画は、単なる金儲けじゃない。社会に役に立つ仕事であり、開発を成功させることは自分たちの使命だと思う。道に迷ったら、病気の子供達のことを思い出せ」という、かつての佃社長の言葉を思い出す。そして、「もう迷いません。必ず成功させます」と言う。

2回目のPMDA事前面談で、滝川は「製造認可のある大企業が後ろ盾になければ、医療機器というのは作れない。貴船教授に相談されましたか?」などと、やはり貴船に話をしろ、と一村に言う。

そこで佃は、「後ろ盾となる大企業を自分たちで見つければ良いんですか?開発者にとって、製品は自分たちの子供と同じだ。それを信頼の置ける会社に預けたいと思うのは当然でしょ」と主張し、自ら後ろ盾となる大企業を見つける、と言い切る。

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