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西尾維新「掟上今日子の備忘録 第4,5話」あらすじ・ネタバレ

      2015/10/31

簡単なあらすじ

「失礼します、今日子さん」
「さようなら、今日子さん」
1) ミステリー作家・須永昼兵衛の死が、実は睡眠薬の大量服用によるものであり、置手紙探偵事務所・掟上今日子探偵は、作創社の編集者である紺藤に「自殺・他殺の可能性がないか、推理して欲しい」と、依頼される。
2) 須永が自殺をするはずがないと考えた掟上は、全著作を読み、その上で須永の死が自殺なのか、それとも他殺なのかを推理すると宣言する。
3) だが、掟上は寝ると当日の記憶を失ってしまうため、徹夜で全99作を読むことになる。その無謀な挑戦の中、掟上は寝てしまい、隠館厄介(かくしだてやくすけ)は掟上の身の上を案じて、依頼があったという証拠を全て隠滅して帰宅する。
4) 掟上は、隠館の証拠隠滅中に実は目を覚ましており、真相にたどり着いていた。ノンシリーズと考えられた著作に、実はカメオ出演のように登場している脇役がおり、その人物が死亡するまで続く予定だったのでは、と掟上は推理した。だが、確証があるわけではなく、須永は自殺として断定されるのだった。

起:掟上今日子の挑戦

置手紙探偵事務所・掟上今日子探偵は、ミステリー作家・須永昼兵衛の遺稿を発見する報酬(西尾維新「掟上今日子の備忘録 第3話」あらすじ・ネタバレ)として、その遺稿を発表前に読むことができたことを喜ぶ。だが、その一方で、須永は心不全で死亡したと考えられていたが、実は睡眠薬の大量服用で死亡していたと判明し、病死ではなく自殺・他殺の可能性を指摘されていた。

そこで、作創社の編集者である紺藤は、掟上に「須永の死の真相を調べて欲しい」と依頼される。掟上は、その依頼を受け、須永の全著作99冊を読み、真相に辿りつけないか試してみる、と言うのだった。

掟上は、一晩寝てしまうと、その日の出来事をすっかり忘れてしまう。そのため、数日間徹夜で全著作を読破する必要があったのだった。

承:隠館の介抱

掟上が前向性健忘(新たなことを覚えておく能力が喪失した状態)を発症した以前、須永の著作を読んでいたこともあり、覚えている作品もあったが、それ以降に発表された膨大な著作を読まなければならない。その見張り役 兼 身の回りの世話役として、隠館厄介(かくしだてやくすけ)は招集された。

無謀かと思われた挑戦を行い、3日間の貫徹の後、ついに掟上はシャワーで冷水を浴びている最中に倒れるように眠ってしまう。それに気づいた隠館は、慌てて掟上を介抱する。「『とうもろこしの軸』(掟上が勝手に付けた遺稿の仮タイトル)の発表月は?」と、真相に近づくためのメモが体に残されていることに気づいたが、再び無理をすることを危惧した隠館は、掟上が自らの体にサインペンで残した複数のメモを消すことにした。

転:掟上の失敗

全てのメモを消し、さらには須永の全著作や、紺藤が制作した須永の著作リストを全て持ち帰り、隠館は証拠隠滅を図る。そして、紺藤に全てを話し、「真相には辿りつけなかった」と説明するのだった。

紺藤もまた、再び掟上に無理をさせることはできないと考え、これ以上の真相の深追いはしないことにした。

だが、その話を近くで聞いていた掟上は、「隠館さんが脱衣場に落とした」という須永の著作リストから真相にたどり着いたのだという。だが、実はこれは掟上のウソで(裸を見たことを、紺藤に黙っているため)、掟上は浴室で倒れ、その後、寝室に運ばれた際に目を覚ましており、自分の体にメモされたことや、著作リストを自分で隠し持っていたことから事件のあらましを知ったのだった。

結:真相

須永の著作は、シリーズ物と、ノンシリーズ物の小説があると考えられていた。だが、ノンシリーズ物の発表日が毎回2月であったことや、同一人物がカメオ出演的に出ていることから、「これはノンシリーズではなく、その同一人物が出ている点でシリーズ物である」と掟上は指摘する。

また、そのカメオ出演していた脇役は、複数の作品で次第に子供から年をとり、老婆となっている。そのモデルとなった人物は既に亡くなっており、「次の作品で、亡くなる予定だったのでは」と掟上は推理したのだった。

さらに、「須永先生は、小説の中で登場人物を自殺させることを避けてきた。自ら命を絶つことは考えられない」ということから、須永は遺族の誰かに殺害されたのではないか、と掟上は指摘する。

だが、掟上の推理は飽くまで推測に過ぎず、須永は自殺したのであると断定され、遺稿は発表されることとなった。だが、(世間的には)”ノンシリーズ”であるため、遺稿の売れ行きはあまり良くなかったという。

隠館は、無職のままであるため、これまでの掟上と関わってきた事件をまとめ、『掟上今日子の備忘録』として小説の体裁で書き留めることとし、本を出版しようとしていた。

補足

掟上今日子の探偵になった理由が、今回の話の中で触れられている。何者かによって、寝室の天井に「お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく。」と書かれていたからであるという。だが、それを書いた”犯人”は分からず、その犯人を見つけるために探偵をしているのだと掟上は語っている。

 - 掟上今日子