祖母の法事を終え、柴田ミチコ(深田恭子)と黒沢歩(DEAN FUJIOKA)は帰ろうとしていた。ミチコは、歩に婚約者の振りをしてくれて感謝し、その流れでプロポーズを行う。だが、歩は「ヤダよ」とアッサリと断る。めげないミチコは、さらに婚約を申し込むが、「お前とは絶対結婚しない」と宣言されてしまう。
帰りのバスで、気まずいミチコは寝たふりをして歩に寄りかかる。だが、そんなミチコの行動も歩はお見通しだった。
困ったミチコは、生嶋晶(野波麻帆)に相談する。「食っちゃいなよ」と晶はアドバイスされるが、泥酔したミチコは、歩の腕に噛みつき、「食う」の意味が違う行動に出てしまう。翌朝、酔いが覚めたミチコは平謝りする。
朝食を摂りながら、ミチコは歩に「私が”旦那さん”となって外で働いて、主任がご飯を作るのはどうですか?」と提案するが、あえなく却下されてしまう。だが、黒沢はミチコを見ていると、自分が自然と笑顔になっていることに気付く。
ミチコは、仕事場で上司から「君の考えたアイデア商品が、社内コンペで最終選考まで残っている」と告げられ、喜ぶ。一方、最上大地(三浦翔平)も仕事に打ち込み、あらたなプロジェクトで、企画をどうすべきか悩んでいるところだという。
ミチコは、プロポーズの前に交際を申し込む必要がある、と考えて告白しようとする。だが、そんな時に歩の携帯電話に黒沢春子(ミムラ)から着信がある。歩は、急いで春子の元へと行ってしまう。
深夜に帰ってきた歩を、ミチコは出迎える。花屋を営む春子は、大量の花の発注を受けていた会社が倒産・未払金があって、資金繰りに窮していた。「店を畳まなければならないかもしれない…」と、歩は春子のことを案じていた。
春子は銀行などを走り回り、忙しい様子だった。食事もとることができず、満足に休むこともできなかった。そんな無理が祟り、春子は高熱を出して倒れてしまう。喫茶・ひまわりで倒れた春子を抱え、歩は彼女を介抱する。
翌朝、病状は少し良くなったが、春子は店の心配をする。そこで、ミチコは春子の店の花を喫茶・ひまわりで売ることを提案する。花が次々に売れ、切り花を枯らせなくて済んだ、と春子は感謝する。
さらにミチコは、切り花を、自社製品の簡易的な一輪挿しとともに配る企画を大地に提案する。在庫となった花を無駄にせず、資金繰りの足しにすることができれば、とミチコはアイデアを出して、春子を助けることに成功する。
春子がしばらく歩の家にいる間、ミチコは歩と過ごした今までのことを振り返る。歩の笑顔とともに、思い出すのは歩が春子に好意を寄せながらも、気持ちを伝えられていないことだった。
歩は、ミチコのアイデアで救われたことに感謝する。さらには、「存在が無駄だなんて言って申し訳なかった」と謝り、「前に作ってくれたオムライスで、元気が出た」と言うのだった。
ミチコは、「主任、私は今からヒドイことを言いますね…主任は意気地なしです。ずっと気持ちを伝えられないなんて、臆病なだけです」と言い、歩に春子へ告白するよう促す。歩は、「俺はお前のことが…」と言いかけたところ、春子が水を飲もうと階下へやってくる。
ミチコは、歩に「今までお世話になりました」と言い、手近な荷物を持って出て行くのだった。
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