ハロウィーンの夜、仮装した女子高生6人が、カラオケに集っていた。テーブルには、マンゴープリンなどのデザートが載っていた。彼女たちは、その後に街へ出る。直後、呼吸が苦しくなり、倒れてしまう。だが、岡野朋美(唐田えりか)だけは全く症状が出ていなかった。
東光大学病院に救急で運ばれてきて、新田雪野(相武紗季)や里見藍(白鳥久美子)も応援に駆けつける。痙攣や嘔吐などの症状から食中毒と判断されるが、長瀬理恵(久保田紗友)には蕁麻疹が見られていた。その後、喉頭浮腫による気道閉鎖が起こり、雪野は理恵に気管切開を行う。雪野は、「ただの食中毒ではない」と言い、患者たちを入院させる。
解析診断部でカンファレンスが開かれ、薬物中毒を疑い、岩倉葉子(伊藤蘭)は検査を指示する。一方、橘志帆(吉田羊)は、唯一何の症状も出なかった朋美に話を聞きに行く。放課後に集まり、ゲームセンターに行った後、カラオケに行ったのだという。朋美は、「友達を助けてください」と言う。
理恵の蕁麻疹は、全身に出ていた。だが、呼吸状態は落ち着き、雪野は気管カニューレを抜去する。田丸綾香(吉岡里帆)は、カラオケ屋に行き、部屋の環境に問題がなかったか調査を行う。一方、薬物検査は全て陰性であった。
雪野は、高杉祐樹(小林且弥)に志帆がなぜ手術をやめたのか訊ねる。高杉は、志帆がいた病院にいる後輩に話を聞いてみる、と約束する。
理恵以外の4人は、今回の騒動が「朋美が何かしたのでは」と疑っていた。志帆は、朋美に「4人と同部屋にしてあげようか」と提案するが、朋美は嫌そうな顔をして「退院できないんですか?」と言う。
志帆と雪野は、理恵がアナフィラキシーショックを起こしたと疑う。志帆は、「突き止める方法がある」と、ハロウィンの夜に食べたものを再び食べさせる、チャレンジテストを行おうと提案する。
だが、アナフィラキシーショックを再び起こす可能性があり、岩倉は反対する。佐々木進也(戸次重幸)事務長は、北畠昌幸(高橋克典)院長に意見を判断してもらうことを提案。北畠は、「岩倉先生がいるなら、部長の指示に従わねばなりません」と言う。だが、岩倉の不在時ならばチャレンジテストができる、と暗に仄めかす。
志帆たちは、チャレンジテストを実施する。たこ焼きを食べても問題なかった。15分おいて、ピザ、カルボナーラ、焼きおにぎり、野菜スティック、ミートドリア、ワッフルなどを食べていくが、問題なかった。
残るは、マンゴープリンだった。理恵は、「口がヒリヒリします」と言う。マンゴーによる口腔アレルギー症候群と考えられた。だが、アナフィラキシーショックを起こすほどのアレルギー症状は表れなかった。
志帆は、カラオケ店でマンゴープリンを食べ、病状がバラバラであったため、人間関係も現象に関係しているのではないか、と思う。
屋上で、朋美に4人は「私たちに何をしたの?」と問い詰めていた。そこで、朋美と理恵が科学クラブに所属していることを知る。
志帆は、「今回の食中毒騒動の全貌が見えた」と言う。そして、綾香に朋美たちが通う学校に行かせる。綾香は、科学クラブの部室で、薬品の写メを送る。
志帆は、理恵に話をしに行く。そこで、「アジ化ナトリウム」の写メを見せる。アジ化ナトリウムは、毒性を持っていた。理恵は、血糊にアジ化ナトリウムを混入した。そして、アジ化ナトリウム入りの血糊カプセルを4人に使用させたのだった。
理恵は、朋美に無毒な血糊を渡していた。だが、理恵はアジ化ナトリウム入りのカプセルを用意するため、ラテックス手袋を使用した。マンゴーにアレルギーがある人物は、ラテックスにもアレルギーを起こす可能性が高い。さらに、救命救急室で医師がラテックス手袋で触ったため、アナフィラキシーショックを起こしてしまった。
理恵は、朋美と親友だった。朋美をイジメる4人を懲らしめるため、理恵はアジ化ナトリウムを使用したことを告白する。志帆は、「許されることではない。一歩間違えれば、大変なことになっていた」と言う。すると理恵は「私、警察に行きます。警察で全てを話します」と言い、志帆は「きっとやり直せる。頑張れ」と言う。
高杉は、雪野に「絶対に失敗しない名医だった。日本の病院に来る前は、海外の病院を回っていた。どうして手術をしなくなったのかは不明」と言う。雪野は、「何か、隠す理由があるのか…」とつぶやく。