映画「ゴーストライター」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) イギリスの前首相であるアダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自伝が出版されることになり、マイク・マカラがゴーストライターとして執筆していた。だが、マカラは泥酔してフェリーから落下して溺死してしまう。そこで、主人公(ユアン・マクレガー)が次のゴーストライターとなるのだった。

2) 主人公は、新たにアダムの自伝執筆を開始するが、その中で、マカラの死が本当に事故死なのか疑いを持つ。さらに、マカラの残した写真や資料などから、主人公はアダムがCIAのエージェントなのではないか、と考えるようになる。

3) アダムは、首相時代、捕虜をCIAに引き渡し、拷問を行ったことが問題視されていた。国際刑事裁判所により調査が行われ、イギリス国民からは非難を浴びていた。そんな中、アダムは息子を戦争で亡くした元軍人により射殺されてしまう。彼の死後、出版された自伝はベストセラーになった。

4) 自伝出版記念パーティーに主人公は出席し、そこでアダムの秘書から、自伝執筆の前任者となるゴーストライターが、「冒頭の始まり」に秘密を隠したのだと聞く。そこで主人公は、原稿の冒頭部分の始めの言葉をつないでいく。すると、「アダムの妻・ルースは、ハーバード大学教授ポール・エメットによってCIAのエージェントになった」とのメッセージが隠されていた。アダムの妻であるルースは、密かにアダムに対し「助言」という形で、CIAやアメリカに利する政治決定をさせてきたのだった。

5) 主人公は、ルースにその告発をメモに書いて渡す。彼女の驚く表情を見た後、主人公はパーティー会場を出る。タクシーを拾おうとする主人公は、黒塗りのクルマに撥ねられ、周囲には彼の持っていた原稿が散らばっていた。

起:ゴーストライターの後継者

イギリスの前首相であるアダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自伝が出版されることになり、マイク・マカラがゴーストライターとして執筆していた。だが、マカラは泥酔してフェリーから落下して溺死してしまったのだという。

そこで、主人公(ユアン・マクレガー)が次のゴーストライター候補となる。だが、偽原稿を持っていたところ、暴漢に襲われて奪われるなど、不穏な始まりであった。

アダムがアメリカにある島に滞在しているため、主人公はその島へと出向く。前任者であるマカラの原稿は退屈で、全面的な書き直しが必要であると彼は考える。そんな中、アダムが首相時代、捕虜をCIAに引き渡し、拷問を行ったことが問題視される。

アダムが解任した元外相リチャード・ライカート(ロバート・パフ)が、国際刑事裁判所に訴え、アダムはイギリスに帰国すれば、調査を受けることになってしまう。そこで、アダムはアメリカでの滞在を延期しようと考える。

承:疑惑

主人公は、島民に話を聞く。マカラが流れ着いた付近の潮流から考えて、フェリーから落ちてそこおにたどり着くとは考えられないのだという。さらに、海岸付近で懐中電灯の光を見た者がいるのだという。そこから、主人公はマカラの死に疑問を抱く。

さらにマカラは、アダムの大学生時代の写真を残していた。アダムとポール・エメット(トム・ウィルキンソン)という人物が写っている写真であった。裏側には、電話が書かれており、その電話番号にかけると、ライカートに繋がった。

アダムについて調べていると、彼の妻ルース・ラング(オリヴィア・ウィリアムズ)が「別れようと思っている」と明かす。アダムは戦犯として調査を受けているにも関わらず、自分の話に耳を貸さず、なおかつ秘書
アメリア・ブライ(キム・キャトラル)が愛人ではないかと疑っていた。

アダムは、ルースに前任者であるマカラの死にアダムが関与している可能性がある、と告げる。そして、彼のことをマカラは調べていたと明かす。資料として、写真が残されていたことなどを話すと、ルースは呆然とする。その後、ルースは主人公の部屋を訪れ、一夜をともにする。

翌朝、主人公はホテルに戻ろうとする。そのクルマはマカラが使用していたものであり、カーナビに目的地がセットされていた。主人公はそのナビに従い、たどり着いた先には写真に写っていたエメットの邸宅があった。

主人公は、エメットに「あなたが、政治に興味などなかったはずのアダムを、政界に導いた」と言うが、エメットは否定する。そもそも、アダムとはそれほど親しい仲ではなかったのだという。

転:アダムの死

主人公はエメットの邸宅を出ると、そこで何者かにクルマで追跡される。フェリーの最終便に乗るふりをして、主人公は船が出る直後に本土に戻り、追跡者を撒く。近くのモーテルで、主人公はエメットについてネットで調べる。すると、エメットがCIAのエージェントであるとの噂があると判明する。

主人公は、ライカートに再び電話をかけ、助けを求める。主人公は、ライカートにアダムがCIAのエージェントの可能性があり、「彼の政策はCIA、アメリカに利するものばかりだ」と指摘する。

ライカートは、主人公にマカラの原稿を見せるように言う。「冒頭に、秘密を隠した」とマカラは言っていたのだという。だが、どこに秘密があるのか、2人は分からなかった。

そんな中、主人公はアダムに「飛行機で迎えに行く」と言われる。主人公は仕方なく、その提案を受けるしかなかった。別れ際、ライカートは、主人公に証拠を集めるように、と指示する。

機内で、主人公はアダムに「あなたがCIAのエージェントなのではないか?」と訊ねる。だが、アダムは笑いながらそれを否定し、さらに「CIAに捕虜を引き渡した」という一件については、テロとの戦いには必要なことだった、と語気を荒げて言うのだった。

地上に降り立つと、そこでアダムは射殺されてしまう。犯人は、息子を戦争で亡くした元軍人であった。その老人は、主人公にホテルで話しかけ、アダムがどこにいるのか訊ねた人物だった。

結:正体

アダムは亡くなり、「愛国者」として手厚く葬られた。自伝は出版され、ベストセラーとなった。そんな中、自伝出版を記念し、パーティーが開かれる。そこで、主人公もまたアメリアに誘われて出席する。そこで、アメリアはマカラが「冒頭の始まりに手がかりがある」と言っていたことを明かす。さらに、パーティーに出席していたエメットがルースと親しげであったこと、また「ルースは大学時代、エメットに師事していた」ということが明らかになる。

主人公は、マカラの原稿を見直す。原稿の冒頭部分の始めの言葉をつないでいくと、「アダムの妻・ルースは、ハーバード大学教授ポール・エメットによってCIAのエージェントになった」とのメッセージが隠されていた。ルースは、密かにアダムに対し「助言」という形で、CIAやアメリカに利する政治決定をさせてきたのだった。

主人公は、その一文を記し、メモとしてルースに渡す。彼は驚くルースの表情を見た後、パーティー会場を後にする。タクシーを拾おうとする主人公は、黒塗りのクルマに撥ねられ、周囲には彼の持っていたマカラの原稿が散らばっていた。

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