簡単なあらすじ
1) 秦野いろは(中村アン)の高校時代の同級生・清水星子(菊地亜美)は、市議会議員となっていた。そんな星子は、「バーガー村」の移転計画にまつわる収賄容疑がかけられ、マスコミによる追求を受けていた。星子は、収賄について自らの罪を認める。そんな彼女は、レンタル救世主に「高校時代のチアダンス部のみんなを集めて欲しい」と依頼する。
2) 星子はイジメられていたいろはを助けるため、同級生に暴力を振るい、止めに入ったチアダンス部のメンバー香世子(村川絵梨)を傷つけてしまったという過去があった。さらには、バーガー村移転により、香世子のやっと出店した寿司屋も畳まざるを得ない。星子は、「どうして香世子を苦しめるようなことばかりするのか」と他のメンバーに反発を受けていた。
3) だが、星子はバーガー村移転計画を白紙撤回させるべく、収賄の罪を自ら背負ったのだった。マスコミにリークを行ったのも自分だった。そんな星子の真の狙いを知ったチアダンス部のメンバーたちは再度集合し、星子のために出場できなかった大会のために練習していたダンスを踊る。
4) 星子の行動の意味を知った世間の声は、同情的となる。裏には、零子の兄が関わっているようだった。権藤市長は責任をとって辞任する。そこで零子の兄は、「立候補しなきゃ…」とつぶやくのだった。
5) 明辺は家族での温泉旅行へと出かける。そこで紫乃は「相手に嫌われても、相手のためを思って行動する。あの言葉は、言い訳じゃないからね…離婚したいんだ」と言い、結婚指輪を外す。そして、「今度ばかりは本気なの」と言う。一方、診療所のドクターは、エコー画像で明辺の病気に「これはマズイ…」とつぶやく。
詳細なあらすじ
明辺悠五(沢村一樹)は、診療所を受診し、下痢などの症状が改善していない、と話をする一方、満面の笑みを浮かべていた。家族での温泉旅行が決まり、喜んでいたのだった。
秦野いろは(中村アン)は、「バーガー村」にまつわる収賄容疑で、高校時代の同級生・清水星子(菊地亜美)が「疑惑の女」とマスコミから追求されていたことを知る。
いろはは、明辺たちを連れて依頼人の待つホテルへ向かう。依頼人は、「賄賂を受け取った」と疑われている星子だった。星子は、「私は罪を犯しました」と開口一番で認める。「私はまもなく逮捕される…だから、時間がありません。逮捕されるまでに、ラバーズに会いたいんです」と言う。
「ラバーズ」とは、高校時代に所属していたチアダンス部の名称だった。いろはもまた、ラバーズの一員だった。そこで、レンタル救世主の面々は残り5人を集めることになる。だが、彼女たちは集まることを拒否する。
いろはは、碧山(神尾佑)警察署長に会い、「本当に彼女は罪を犯したんでしょうか?」と言う。碧山は「状況からするとクロ」と言う。
その後、ラバーズの元メンバーの一人・愛乃(藤井美菜)がオフィスを訪ねてきた。愛乃は、「高校時代、いろはは天真爛漫過ぎて学校では嫌われていた」と明かす。そんな彼女に、キャプテンの星子は声をかけたのだった。
それから、ラバーズの7人はいつも一緒で、仲が良かった。だが、「星子が暴行事件を起こした」ことで状況は一変する。結果、ラバーズの一人である香世子(村川絵梨)がケガを負い、ラバーズは廃部になっていた。
香世子は、すし職人の修行を積み、自分の店を持ったばかりだった。香世子の店がある商店街では、バーガー村の移転にともない、多くの店が立ち退きを要求されていた。星子は、その計画を担当しており、立ち退き反対派の矢面に立たされていた。愛乃は、「星子が何故、香世子を苦しめるようなことばかりするのか…」とつぶやく。
黒宇幹太(大杉漣)所長は、百地零子(志田未来)に「どうしたんですか?」と心配される。黒宇は、「ウチ、破産の危機なんだ」と明かす。
明辺たちは、碧山署長に「星子の逮捕を遅らせてください」と頼む。だが、碧山署長は「彼女は逮捕されませんよ。上から、そのように命じられているので」と言う。その発言から、葵伝二郎(藤井流星)は「賄賂を受け取ったのは、権藤平治市長なんだ」と推理する。
葵は、バーガー村の運営会社の帳簿を手に入れる。そこに書いてあいてあったのは、権藤の名前ではなく、星子の名前だった。星子は、自らバーガー村移転を進めていたのだと明かす。そして、「今から、この帳簿を持って自首します…本当の優しさってなんだろう」と言う。
零子は、兄に「約束は守るから、レンタル救世主の会社に出資してちょうだい」と提案する。彼女は、24歳になったら、兄の会社を継ぐと約束していたのだった。
明辺は、妻・紫乃(稲森いずみ)に、「本当の優しさ」について話をする。紫乃は、「相手に嫌われても、相手のことを思って行動することだと思うんだ」と言う。
いろはは、香世子の店を訪れる。香世子は、「星子は、もう私達が知ってる星子じゃない」と言い、やはり集まることを断る。
明辺は、「星子さんが香世子さんのことを苦しませ続けているというのが、信じられないんです」と言う。いろは、「彼女は、私の悩みをずっと聞いてくれたんです」と高校時代のことを話す。そして、「私は、彼女のように誰かの悩みを聞いてあげたくて、カウンセラーになったんです」と明かす。レンタル救世主で働き始めた理由については、「悩みを聞いてあげるだけでは解決しません。それも星子から教わりました」と語る。
星子は、いろはをイジメた同級生たちに掴みかかった。そんな彼女を香世子は止めようとしたのだが、彼女のことを振り払った星子は、香世子を怪我させてしまったのだった。それ以来、友人たちを傷つけてしまったと後悔するいろはは、自分を変えたのだった。
そして、いろはは「感情を押し殺すようになった」と言う。そんな彼女に、零子はラップで「星子さんは、悪いことをするような人じゃないって気づいてるんでしょ?彼女が逮捕する前に、止めましょうよ、友達なら」と語りかける。
いろはは、「星子が賄賂をもらったと匿名で告発した人間がいます。ですが、星子はその告発した人物をかばうために、自らマスコミに罪を認めるようなことを話したんです」と明かす。
明辺は、「たとえ相手に嫌われても、相手のためを思って彼女は行動したんだ」と気づく。バーガー村の移転計画は、5年前から進行していた。その計画に、星子は積極的に関わった。だが、彼女の目的は、計画を白紙撤回することだった。彼女は、賄賂を要求し、自らの罪を告発することで商店街を守るため、あえて賄賂をもらったのだった。
いろはは、「星子は高校時代に後先考えずに行動してしまったんです。ですが、今は彼女なりに考えに考えて行動したんです」と言う。そんな中、星子が港警察署に出頭する。だが、碧山署長はいろはの頼みを聞いて、1時間猶予を与える。
星子の行動の意味を知ったラバーズのメンバーたちは、再び集合する。香世子は、自ら罪を背負って商店街を守ろうとする星子の頬を叩く。そして、「星子は、背負い過ぎなんだよ。自分が犠牲になって相手を救ったって、救われた方は迷惑なんだから」と言う。ラバーズのメンバーは、大会でやるはずだった振り付けのダンスを星子に披露する。
星子には、世論の同情が集まっていた。裏には、零子の兄が関わっているようだった。権藤市長は責任をとって辞任する。そこで零子の兄は、「立候補しなきゃ…」とつぶやくのだった。
明辺は家族での温泉旅行へと出かける。そこで紫乃は「相手に嫌われても、相手のためを思って行動する。あの言葉は、言い訳じゃないからね…離婚したいんだ」と言い、結婚指輪を外す。そして、「今度ばかりは本気なの」と言う。一方、診療所のドクターは、エコー画像で明辺の病気に「これはマズイ…」とつぶやく。
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