簡単なあらすじ
1) 明辺悠五(沢村一樹)の隣人である韮沢久志(木下隆行)が、レンタル救世主を雇いたいと依頼しに来る。韮沢の妻・清美(櫻井淳子)が、ミスワタナベ(千秋)と名乗る女性が主宰する投資セミナーに「洗脳」されており、騙されていると言う彼は、「妻を洗脳から解いて欲しい」と依頼する。
2) ミスワタナベは、黒宇幹太(大杉漣)に横領事件の罪を着せ、IT企業・イカソリッシュ株式会社の副社長の座から追い出した人物だった。そして、イカソリッシュ株式会社は、百地零子(志田未来)の兄が経営する会社でもあった。黒宇は、いつになく熱くなり、「セミナーを潰す」と躍起になる。ところが、清美は受講者どころか、いやいやながらもミスワタナベの部下となってしまっていた。
3) 悠五たちは、ミスワタナベのカネを盗みに行くという計画を立てる。だが、黒宇の狙いは別にあった。ミスワタナベの脱税を示す証拠となる帳簿を盗み出し、警察に渡すことだったのだ。
4) ミスワタナベは、脱税の罪で逮捕され、さらには詐欺で立件されることになった。清美は、ミスワタナベの詐欺罪立件に協力することで逮捕は免れた。韮沢は、詐欺に引っかかり、1千万円の借金を作ったが、妻に言い出せなかった。ところが、清美はそのことを知っていたが、夫に言えなかった。夫婦のすれ違いがあったが、今回の一件でやり直せる…かに思えたが、2人は離婚することを選んだ。
5) 悠五は、妻・紫乃(稲森いずみ)に秘密を打ち明ける。レンタル救世主に転職したこと、借金1億円あることなど、全てを話す。紫乃は全てを受け入れ、「私も働く」と言うのだった。
詳細なあらすじ
明辺悠五(沢村一樹)は、娘に「ダディは、どうしてマミーと結婚したの?」と訊ねられ、「秘密。人には、秘密にしておきたいこともあるんだ」と言う。
悠五は、隣室に住む韮沢久志(木下隆行)が、レンタル救世主を雇いたいと依頼しに来て、妻・紫乃(稲森いずみ)にバレてしまう、と心配する。
韮沢は、「妻の洗脳を解いて欲しいんです」と言う。韮沢の妻・清美(櫻井淳子)は、ミスワタナベ(千秋)と名乗る女性が主宰する投資セミナーに、すでに500万円をつぎ込んでいた。
洗脳解除の料金は、100万円だった。だが、月5万円の小遣いしかもらっていないという韮沢に、黒宇幹太(大杉漣)は、「これは絶対に詐欺です。セミナーに潜入して、組織ごと潰しましょう」と、依頼を受ける。
悠五は、断らせようとするが、黒宇は「これは社長命令」と言い、絶対に受けると言う。そこで紀伊ロイ(勝地涼)は、「レンタル救世主が良い仕事をしていると奥さんに伝われば、勝手に転職したことも怒られないかも」と言い、悠五はやる気になる。
清美を追跡し、悠五はセミナー会場へと向かう。だが、主婦限定であるため、百地零子(志田未来)が「23歳の母です」と偽って潜入することになる。清美は、受講生ではなく、ミスワタナベのスタッフとなっていた。
ミスワタナベは、FXの投資方法が書かれた本『為替マジック』を売り、それは全巻揃えるのに500万円必要なのだと言う。清美は、体験者として「500万円が8900万円になりました」と語る。
韮沢は、妻がミスワタナベのセミナーの幹部となっていることを知り、驚く。ミスワタナベは、受講生からカネを集め、持ち逃げするつもりだと黒宇は指摘する。さらに、「このセミナーを潰します。奥さんは逮捕されるでしょう」と言う。
韮沢は、「私は、妻の洗脳を解いてほしかったんだ。犯罪者であるなんて知りたくもなかった…依頼は取り下げる」と言う。
悠五は、葉石りさ子(福原遥)に「犯罪スレスレの仕事のオンパレード。こんなことを知ったら、家族は驚きますよ」と言う。りさ子は、YouTube上のチャンネルで、悠五の娘・彩芽(莉帝)から、悠五がレンタル救世主をしているとメールで教えられたのだという。
りさ子は、「秘密を暴露されたくなければ、百地零子と葵伝二郎は付き合ってるのか教えて」と言う。零子は、りさ子に「秘密は誰にでもある」とラップで詰め寄り、逆にりさ子を泣かせてしまい、自己嫌悪に陥る。
紫乃は、悠五に「私、借金作っちゃった…7万円。こんなセミナーに引っかかっちゃって」と言う。紫乃もまた、ミスワタナベのセミナーに騙されていた。
秦野いろは(中村アン)は、警察署長から「レンタル救世主の活動を、このまま看過できない。黒宇社長の略歴を知りたい」と言われる。黒宇は、読んで激怒した新聞をシュレッダーにかけていた。その新聞の内容がなんなのか、いろははロイに「新聞を復元して欲しい」と依頼する。
悠五は、明らかに元気のない韮沢に声をかけ、レンタル救世主に転職したことを告げる。韮沢は、「秘密を打ち明け、もう一度、妻とやり直したい」と言う。韮沢は、悠五の騙された大根おろし詐欺に騙され、1千万円の借金があった。
清美は、レンタル救世主に依頼をしにくる。彼女は、韮沢が1千万円の借金があることを知っていた。彼女も、借金を返すべく投資セミナーに参加したのだった。清美は、「抜け出せなくなってしまったので、セミナーを潰して欲しい。夫をやり直したいんです」と言う。
悠五は、「旦那さんも、奥さんと同じことを言っていました。夫婦で、同じ思いなんです」と言う。レンタル救世主は、彼女の依頼を受ける。
黒宇は、「私の経歴を探っているものが、社内にいる」と言い、零子の兄が社長を務めるイカソリッシュの副社長であったことを明かす。だが、黒宇はミスワタナベのでっち上げた横領事件で解雇されてしまったのだった。
クビになった黒宇は、ボランティアを始めた。だが、偽善者と叩かれることになってしまい、そこで黒宇は「お金を介在させれば、話が別になる。大手を振って人助けができるんだ」と言い、レンタル救世主を立ち上げた理由を語る。黒宇は、「セミナーを潰す」と言い、作戦会議を開く。
紫乃は、娘に「どうしてダディと結婚したの?」と問われ、「悠五君は、最後の最後に正しい選択ができる人なの。…でも、悠五君は秘密を抱えてる。言うタイミングはいくつもあったはずなのに…もう、今さら言っても遅いわ」と言う。
悠五は、セミナーを壊滅させるため、「アイツらの金庫からカネを奪いましょう」と言う。その提案に乗り、葵たちは動きだす。
悠五は、ビルの間にかけた狭い柱を渡る。さらに、金庫に侵入するも、そこにはカネがなかった。悠五は、警備員に捕えられてしまう。
ミスワタナベは、「私達のお金を盗んだ泥棒がいます」と、悠五に罪を着せようとする。そこに黒宇は現れ、「目を覚ましなさい!」と言い、カネを受講者たちにばらまく。パニックに乗じて、悠五たちは逃亡する。悠五が金庫に侵入する前、葵たちがすでに盗み出していたのだった。
さらに、ミスワタナベが脱税した証拠となる帳簿を盗み出しており、それを警察署長に渡すのだった。清美は、ミスワタナベの詐欺立件に協力することで逮捕は免れた。だが、韮沢と清美は離婚してそれぞれの道を歩み出すことにしたのだった。
悠五が家に帰ると、紫乃に「話がある…言おうか言うまいか迷ってる。これを話したら、離婚するって言うかもしれないし。でも、秘密はもうイヤだ。転職した。前の会社、クビになった。クビになった理由は、借金。1億円以上の借金なんだ。自分1人でなんとかしようとして言えなかった…すみませんでした」と明かす。
「でも、この1ヶ月、秘密を抱えて思った。家族のためだったら死ねる。それだけ愛してるんだ、紫乃ちんのこと」と言う。「ずっと思ってることがあるんだ。紫乃ちんは、色んなことを言ったり、わめいたりするけど、最終的には正しい選択ができる人なんだ。正しいことができる。そこを信用してる。紫乃ちんが離婚したいと思ってるなら、それで良い。君の選択が正しいと信頼してるから」と言う。
紫乃は、「私、仕事に復帰する。借金を一緒に返して、一生、あなたと一緒にいるために…悠五君が私の旦那さんでよかった」と言う。そんな妻の言葉に、悠五は泣いて妻を抱きしめる。
葵は、イカソリッシュ株式会社の屋上で、零子の兄で社長と会っていた。
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