簡単なあらすじ
1) 津崎平匡(星野源)は、森山みくり(新垣結衣)の実家から帰ってくるも、仕事が忙しくてなかなか帰ることができなかった。着実に以前よりも2人の距離は縮まっているにもかかわらず、みくりは「好き」と一度も言われていないことで、「はじめてできた彼女らしき存在に盛り上がってるだけなのかも」と思う。
2) 平匡は、みくりが自分のことを好きなのか、と思いはじめていた。だが、自尊感情の低い平匡は、「好きでもない男でも、そういうことがいたせる女性なのか」とついつぶやいてしまい、すぐに考えを打ち消す。みくりは、その言葉を耳に入れてしまい、「軽い女と思われているのか…」と思う。
3) みくりは、平匡が五十嵐杏奈(内田理央)と一緒にいるのを見かけてしまう。しかも「会社にいる」とウソをつかれたことで、みくりは平匡に苛立ちを覚える。怒りをぶつけるみくりに、平匡は「好きです」と初めて言う。さらに、みくりが自分のことを好きであると知り、嬉しく思う。さらに杏奈と一緒にいることで嫉妬したことを「可愛いな」と思う。
4) 平匡は、みくりを抱きしめ、ついにみくりを自分の部屋に招き入れる。一方、平匡の勤務する会社では、リストラ対象者の選考が行われており、沼田頼綱(古田新太)は平匡を対象者に入れていた。
詳細なあらすじ
実家に帰っていた森山みくり(新垣結衣)は、津崎平匡(星野源)の家に帰ってきた。だが、すれ違いで平匡は実家に行ってしまい、さらには会社で緊急事態が起こり、なかなか帰ることができなかった。
平匡は、深夜に帰宅する。部屋には電気がついており、食事の用意がされていた。だが、みくりは待ち疲れて眠っており、彼女に平匡は毛布をかけ、おずおずと頭を撫でる。
翌朝、みくりが起きると、「夕食は会社に持っていって食べます」という平匡の書き置きを発見する。
会社で風見涼太(大谷亮平)は、平匡に「僕はみくりさんが好きです。でも、津崎さんの好きとは違います。僕は、津崎さんも好きです。…ごめんなさい」と言う。平匡は、土屋百合(石田ゆり子)のクルマの中で実は起きていて、風見の話を聞いていたことを明かし、その話によって「大切なことに気づけました」と言って感謝する。
百合は、自社の化粧品サンプルを配っていた。そこで、みくりは百合の部下が生き生きと働いている姿を見て、「楽しそうに働いているなぁ」とつぶやく。百合は、「働けば。子供もいないんだし」と言う。みくりは、「傍から見れば、私は無職なんだろうか…」と思う。
取引先のOL・五十嵐杏奈(内田理央)は、風見に「合コンで会いましたよね。また飲みましょう」と積極的にアプローチする。
百合は、大学の同級生が離婚したのだと知る。彼に百合は、「昼間に健全なデートしてよ」と言われる。
平匡はようやく自宅に帰れる。出迎えたみくりに、平匡は自らハグをする。食卓で、平匡は「今後、ハグの貯金もありにしましょう。癒やされたいときに払い出す…いずれにせよ、システムの再構築が必要です」と、契約内容の見直しを提案する。
みくりは、「もう痛恨のミスをしたくはない」と考え、感情のままにハグするのはどうか、と提案できなかった。さらに、田中安恵(真野恵里菜)に「一度も好きって言われてない…はじめてできた彼女らしき存在に盛り上がってるだけなのかも」と迷いを口にする。
主婦は賃金を得てはいないが、家族を支える大切な役割…対価はどう支払われるのか、とみくりは考えていた。
沼田頼綱(古田新太)は、リストラ対象者を選定していた。一方、みくりと平匡が契約結婚であることを耳にしてしまう。
平匡は、みくりの想像力豊かな部分について、「イマジネーションは、現実を変えてくれる」「一瞬でそこまで妄想を広げられるのは凄い」と褒める。その言葉で、みくりは「好きと言われなくてもいいかも」などと思い始める。
百合は、風見に「大学の同期に、デートに誘われた」と言う。そして、「バツイチ子持ちと結婚すれば、今からでも子供を持てる」と気づいたのだと明かす。
平匡は、みくりが自分のことを好きなのか、と思いはじめていた。だが、自尊感情の低い平匡は、「好きでもない男でも、そういうことがいたせる女性なのか」とついつぶやいてしまい、すぐに考えを打ち消す。みくりは、その言葉を耳に入れてしまい、「軽い女と思われているのか…」と思う。
百合は、イメージと異なる広告が勝手に作られてしまったため、自ら本部長に直談判して変えさせる。
みくりは、ペッパー(pepper)に話しかけ、「あなたは何ができるの?」と訊き、「あなたを楽しませることはできます」と言う。さらにペッパーは、「ちょっと疲れてるんじゃないですか?私の前で無理はしないでくださいね」と言う。
みくりは、平匡と杏奈が一緒にいるのを見かけてしまう。さらに、メールで「会社です」とウソをつかれたことで、ショックを受ける。みくりは尾行し、平匡と杏奈がそば屋に連れ立って入るのを見てしまう。
百合は、風見に自分の広告を褒められ、嬉しくなる。「与えられた価値に押し潰されそうになる女性が、自由になる…たとえば、私のようなアラフィフも、『あの人だっているじゃない。私も仕事できるんだ』って思えるような人であろうと思うの」と言う。
風見は、「そんなこと言わないでください」と言う。その言葉に、百合は泣き出してしまう。そんな百合の泣き顔を見られないように、風見は覆いかぶさる。
平匡は、みくりが急に出て行こうとするのを止めようとする。手をとってしまい、「ごめんなさい、触ってしまって」と謝る平匡に、みくりは「触っていいんです。平匡さんだからいいと思ったのに」と怒る。
「私のことなんか、いなくなってもいいと思ってるんでしょ」と言うみくりに、平匡は「それは困る。もう、みくりさんは僕にとって手放せない存在なんです」と言う。「ずるい、そんなこと言ったら、どんどん好きになっちゃうじゃないですか。私ばっかり好きになってずるい」と言うみくりに、平匡は「僕も好きです」と初めて口にする。
平匡がウソをついて杏奈と会っていたことを責めるみくりに、平匡は「嫉妬、してくれたんですか?」と言い、嬉しく思う。そして、ハグをする平匡は、「これから、いつでもハグしていいですか?」という。
「いいですよ。これから、朝までずっとハグしても」と言うみくりは、また以前のように拒絶されることを恐れるが、平匡は再び抱きしめる。平匡の部屋に、みくりは「おじゃまします」と言って入ってくる。
一方、沼田はリストラ対象者リストを選び、その中に平匡も含まれていた。