甲斐正午(織田裕二)弁護士は、上司の幸村チカ(鈴木保奈美)に依頼され、大手建設会社・烏丸建設を相手取った集団訴訟に乗り出す。烏丸建設は、2013年に使用が禁止された化学物質の含まれた塗料を使用しており、会社が建設したマンションの住民に健康被害が出ていた。
一審の判決では烏丸建設側の勝訴だった。烏丸建設の顧問弁護士は、甲斐の後輩でもあるスタンリー法律事務所の畠中美智瑠(山本未來)であり、一審を担当した弁護士のスキャンダルを暴き、勝訴を勝ち取っていた。
原告側は控訴の構えをとっていたが、畠中弁護士は裏で手を回し、原告側の明らかにされたくないことを次々に突き、訴訟から下りるよう誘導していた。そのやり口はまさに甲斐のようなものだった。
甲斐も負けじと原告側のフォローを行おうとするが、畠中弁護士に先を越されてしまう。次々に原告側の人々が下り、さらには低額での和解に応じようとする。甲斐たちは、烏丸建設の役員の横領を指摘し、和解金の額を釣り上げようとするが、社長は役員を切り、それに対抗する。
そんな中、幸村・上杉法律事務所の中で、原告側の情報をリークした人間がいると問題になる。その人物を蟹江は探すよう命じられ、削除されたアクセスログの復元データにより、パラリーガルの聖澤が犯人であると決めつけ、自宅待機を命じる。
大輔はそのデータを再度確認し、削除される前のデータで、聖澤より前にアクセスした人間がいると判明し、それは蟹江の部下であった。聖澤は濡れ衣を晴らし、復職するのだった。
ついに、原告側で残るは1人となってしまう。甲斐はそこで、その人物が「実は2014年に建てられたもので、資格がない」と打ち明けられる。だが、畠中弁護士がそのことを責めないことを不審に思った甲斐は、社長に切られた役員に確認し、「実は2013年に禁止された塗料を、烏丸建設は2014年以降も使っていた」ことが明らかとなる。
烏丸建設は50億超となる和解金を支払うこととなり、さらには法律違反を犯していたことが明るみとなり、世間からバッシングされることとなった。幸村は、そのことで顧問を務める烏丸建設のライバル企業から感謝されるのだった。