甲斐正午(織田裕二)弁護士は、上司の幸村チカ(鈴木保奈美)に依頼され、内海財団の20億円回収をオファーされる。内海財団は、轟フィナンシャルに20億円を投資したのだが、破産目前だった。
だが、轟フィナンシャルはその金を詐取した疑いがった。甲斐は、無理やり蟹江貢(小手伸也)弁護士とタッグを組まされ、対応していくこととなった。
一方、鈴木大輔(中島裕翔)は、リゾートホテルを建築・経営するグループの会社社長から、「娘の華名に会社へ侵入され、1億円を盗まれた」と相談を受ける。環境学を学ぶ華名は、環境破壊をする父親を許せないのだという。
大輔は、華名と話をするが、けんもほろろに帰される。さらには、凄腕ハッカーである彼女に、「偽弁護士」であることを見抜かれてしまうのだった。
蟹江は、轟フィナンシャルの小堺経理部長を呼び出し、詰問する。その中で、肺動脈塞栓症で小堺は亡くなってしまう。それを好機とばかりに、轟社長は「小堺が横領していた。私は知らなかった」と言い逃れをするのだった。
大輔は、華名の父親に会いに行き、亡くなった妻と彼の写った写真を見る。それをヒントに、「華名の母親がリゾート建築を言い出した」と明らかになる。だが、完成を前にして、母親はがんで亡くなってしまう。父親は、母親まで恨んで欲しくない、と憎まれ役を買って出ていたのだった。そのことを華名に伝えると、1億円を返すことを約束するのだった。
一方、蟹江は轟フィナンシャルの顧問である若手弁護士に接触し、帳簿を手に入れる。だが、その若手弁護士の上司は「その帳簿はトラップで、ニセモノだ」と主張する。その後、華名に頼んでハッキングしてもらうと、その帳簿は正しいものであると明らかとなる。
甲斐は、金融犯罪に詳しい蟹江とタッグを組み、轟社長がシンガポールに複数の口座を持っていると突き止める。その事実を轟社長に突きつけると、ついに「20億円は返す」と観念するのだった。
名コンビ結成と思いきや、甲斐が内海財団の会長にはぐされているのを見かけた蟹江が「抜け駆けするな」と言い、やはり仲違いするのだった。
幸村チカ(鈴木保奈美)は、大輔に嫉妬するアソシエイト弁護士の書いた怪文書を読み、偽弁護士疑惑について確認する。だが、ハーバード大の卒業名簿を見たチカは、大輔の写真が掲載されているのを確認し、単なるいたずらだと納得する。その写真は、華名がお礼のために差し替えたものだった。