犬の穴(世にも奇妙な物語 1991年12月26日放送)あらすじ[ネタバレあり・結末まで]

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「犬の穴」前半部分(ネタバレなし)

上村(三浦友和)は、部下の女性社員である恵理と不倫をしていた。「別れる時はビジネスライクに」と言っていたにも関わらず、恵理は「あなたとは別れられない」と言われてしまう。そんな恵理を冷たく突き放し、上村は関係を一方的に終わらせる

それから恵理は無断欠勤を続けたため、彼女の部屋を訪れると、恵理は浴室で手首を切って自殺していた。恵理は犬を飼っており、仕方なく上村は自宅で犬を飼うことにするのだった。

だが、その犬はじっと自分を見ているようで落ち着かない。しかも妻(浅田美代子)と娘がその犬を「エリー」と呼ぶので、ますます恵理のことを思い出してしまう。そこで上村は、エリーを捨てに行くのだった。

ところが、車で遠方へ捨てに行こうが、青森行きのトラックにこっそり入れようが、山に捨てようがエリーは帰ってくる。驚く上村に妻は、「犬の穴って知ってる?犬だけが知ってる穴で、その穴を通って犬はひょっこり帰ってくるんだって」とささやく。

エリーのせいで自宅にいても恵理のことを思い出してしまい、「あなたから離れられない」と言い残した恵理の残像が目に浮かんできてしまいます。だが、エリーはどこへ捨てようと戻ってきてしまう…上村はどうするでしょうか?

「犬の穴」後半部分(ネタバレあり、結末まで)

エリーのことで恵理のことを四六時中思い出してしまうようになり、寝ていてもうなされて起きてしまう。

そんな中、妻は不意に「恵理さんのこと、知らないと思った?あなたとの関係、私は知っていたわよ」と言う。「捨てても戻ってきちゃうんだから、殺すしかないんじゃない?」と言われ、上村はエリーを山に連れて行き、封をしたダンボールに入れて橋の上から投げ落とす。

それでもエリーは生きており、上村はエリーを追い回す。そんな中、上村はぬかるみに足をとられ、動けなくなる。ズブズブと底なし沼に沈み込んでいき、エリーに助けを求めるが、エリーはそんな上村をじっと見つめるだけだった。

一方、家では、帰らない父親のことを娘に聞かれた妻は、「犬の穴に迷いこんでいるのかしらね」とつぶやく。妻は上村に多額の生命保険をかけており、上村の末路を知ってか知らずか、素知らぬ顔で夕飯作りを始めるのだった。

「身勝手に不倫相手や犬を捨てようとする上村の末路…」といったストーリーですが、浅田美代子さん演じる奥さんの「知っててあえて言わない」怖さが際立っています。

ちなみに、この91年冬の特別編は、名作『23分間の奇跡』も同時に放送された回でもあります。

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「犬の穴」制作情報

・原作:山田正紀(「犬の穴」『まだ名もない悪夢』所収)

・脚本:笠原邦暁

・演出:星田良子

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