ブルギさん(世にも奇妙な物語 1995年1月4日放送)あらすじ[ネタバレあり・結末まで]

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「ブルギさん」前半部分(ネタバレなし)

ミスを繰り返して上司に叱責され、憧れの女子社員に告白もできないダメサラリーマンの高野(田原俊彦)は、仕事帰りに居酒屋へと立ち寄る。そこで、面識のない男性に話しかけられる。

上司の愚痴をこぼす高野に、その男性は「あなた、ブルギになってみませんか?」と誘われ、「ブルギさんになれば、毎晩の酒にもありつけるし、楽しいことばかりなんです。私はもうブルギさんに飽きたので、あなたにその肩書を譲る」と言われる。

高野はブルギさんのバッジをつけられ、「あなたはこれでブルギさんです」と言われる。バッジの裏には、「95」という数字が書かれていた。その帰り道、さっそく「あなた、ブルギさんですよね」と声をかけられ、「奢らせてください」と懇願される。

翌朝、バスに乗り遅れたが、通りすがりの男性に「ブルギさんですよね?よかったら送っていきますよ」と言われ、車で送ってもらえる。さらには、憧れの女子社員に食事に誘われる。

「ブルギさん」とは一体何なのでしょうか。また、「うまい話には裏がある」とは言いますが、果たして高野は美味しい思いばかりをするだけで済むのか…

「ブルギさん」後半部分(ネタバレあり、結末まで)

いい思いをする一方、「ブルギさんって何なんだよ」という疑問が湧き上がってくる。だが、ブルギさんについて質問をすると、「ダメですよ、そんなことを考えちゃ」と言われてしまう。

高野は、チンピラ2人に絡まれ、「カネを出せ」と脅される。だが、見知らぬ男性に「ブルギさんのためなら」と身を挺して助けてもらう。さらには女性に「ブルギさんのためなら…」と言われ、抱いて欲しいと言われ、「ブルギさんに喜んでもらえれば私達は救われる」などと言う。

ブルギさんのバッジを渡した人物に再び出会い、「救われるなどと言われて、気味が悪くなってきた」と言う高野に、バッジを渡した男は「そうですか…では、そのバッジ、引き取りましょうか?」と言われるも、それは惜しくなってしまい、高野はそれからもバッジをつけ続け、人々の歓待を受け続ける。

1ヶ月後、年の瀬に「ブルギさんですね。お迎えに上がりました」という人物が現れる。「どんなおもてなしですか?」と質問すると、その男は「今夜が最高のおもてなしになります」と答える。

不気味な館に着くと、そこでは何人もの白装束の人たちが読経を唱えており、高野はその中央に座らせられる。そして、お茶を飲むように勧められる。高野を連れてきた男は、「太陽に生贄を捧げる儀式は昔からありました。しかし、月にも生贄を捧げるべきではないかという我々の宗教は…」と説明し、その途中で高野は眠ってしまう。

目を覚ますと、高野は拘束されていた。「あなたは95番目の生贄です。あなたには、この一年で一生分の楽しみを与えたはずです」と言い、男は高野に剣を突き立てる。

親切にしてくれた人たちは、この宗教の信者たちだったということですね。バッジを渡した人物は、どこまでオチとなる部分を知っていたのかと考えると、さらに怖くなりますね。11ヶ月、楽しみまくった末、高野を生贄の代わりとしたとも考えられます。

ちなみに、この話では女性の胸のトップがばっちり見えるシーンがあります。この点、今の地上波では考えられませんね。

「ブルギさん」制作情報

・原作:星新一(「もてなし」『地球から来た男』所収)

・脚本:田辺満

・演出:佐藤祐市

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