髪(世にも奇妙な物語 1992年9月10日放送)あらすじ[ネタバレあり・結末まで]

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「髪」前半部分(ネタバレなし)

木崎江利子(五十嵐いづみ)は、恋人の健司(堀部圭亮)に振られてしまう。健司は資産家の令嬢と結婚するため、「逆玉」狙いで江利子を捨てたのだった。だが、江利子の方はまだ健司のことをなかなか忘れられずにいた。

江利子は友達に、髪を切って気分転換することを勧められる。そんな中、街で「失恋美容室」という美容院のチラシをもらい、彼女は髪を切ることにした。

江利子は、美容師(桂三木助)に「バッサリ切ってください。イメージチェンジをしたいので」と伝える。美容師は「後悔なさらないでくださいね」と言ったあと、江利子になぜか麻酔をかけ始めようとする。

「それ、注射器じゃないですか。何をする気ですか?」と江利子が言うと、美容師は「では、麻酔なしで切りましょう」と言いだす。美容師がカットを始めると、鋭い痛みが江利子を襲う。切り落とされた髪からは、血が流れ出した。

「失恋美容室」の不気味な美容師に髪を切られ、果たして江利子はどうなってしまうのか。また、健司との関係はどうなっていくのでしょうか。

「髪」後半部分(ネタバレあり、結末まで)

健司が新たな恋人・メグミと一緒にいると、ベッドや床に長い髪の毛が落ちているのを発見する。「まだあの女と切れてないの?」と言われ、メグミは帰ってしまう。

健司は、メグミにプレゼントをして機嫌をとろうとする。だが、再び長い髪の毛がシャツに付いているのを発見されてしまい、メグミは怒って再び帰ってしまう。

江利子はショートカットになり、友人と話をしていた。そこで「健司のこと、これで忘れられるんじゃない?」と言われるが、江利子は「健司?誰それ」と言う。一方、健司は
江利子の出てくる悪夢を見てうなされ、「長い髪」に健司は苦しめられ続ける。

健司は江利子の家を訪れ、「どうしても話したいことがある」と言うのだが、江利子は本当に健司のことを忘れてしまっているようだった。健司は、出勤しようとしている江利子を追いかけ、階段から足を踏み外して頭を打ち、病院へと搬送される。

健司は、頭を打ったせいで記憶を失ってしまい、見舞いに来た江利子のことを忘れてしまっていた。だが、自分でプレゼントしたヘアブローチをしている江利子を見て、健司「僕ら、どこかで会ってる…そんなわけないですよね」と言い、江利子はその言葉に照れくさそうにはにかむのだった。

ラストシーンでは、ショートカットの江利子と、笑顔の健司の写真が映し出される。

江利子と健司は復縁したと匂わせるようなラストです。「女性の髪」に強い怨念を感じ、不気味な展開ですが、ラストは「互いに記憶を失ってリスタートする」という爽やかな後味で終わるという不思議なストーリーです。

「髪」制作情報

・脚本:杉本恵美子
・演出:樋口徹

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