「お義父さんと呼ばせて 第1話」あらすじ・ネタバレ

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大道寺保(遠藤憲一)は、埠頭で追われていた。追いかけているのは花澤紀一郎(渡部篤郎)だった。どうしてこのような状況になったのか、花澤美蘭(蓮佛美沙子)は語り始める。

中堅商社・やまびこ商事に勤務する保は、「土下座の大道寺」の異名を持つ営業マンだった。取引先との交渉で、ホテルを訪れた保は、取引相手の社長に土下座する。自社製品の不具合を詫び、ご機嫌をとって大道寺は事態を丸く収める。

同じホテルで知人の息子の結婚式に出席していた大手総合商社・帝洋物産勤務の紀一郎は、 妻の静香(和久井映見)から、娘の美蘭に恋人がいると聞き、心中穏やかではなかった。

結婚式を挙げたばかりの幸せそうなカップルを目の当たりにし、保は結婚したいと思い始める。美蘭に呼び出された保は、結婚を決意。 28歳年下の恋人である美蘭に、会った途端、「結婚してください」とプロポーズする。美蘭は、「待ってた。その言葉…よろしくお願いします」とプロポーズを受ける。

保は、日曜日に両親と顔見せを行うことになる。美蘭は、父・紀一郎に「彼氏を連れてくる」と言う。「26歳の彼氏」と美蘭は言っていたが、実は51歳の保と付き合っていたのだった。さらに、美蘭は保に父親のことを「75歳」などと言い、ウソをついていた。

次女の真理乃(新川優愛)や長男の葉理男(中村倫也)は、美蘭のことを「相当なダメ男好き」「案外遊んでる」などと言う。その言葉に、紀一郎は余計に不安になる。

紀一郎と保は、規模が違えどライバル会社であった。ビジネスについても、2人は全く異なる考え方をしていた。紀一郎は合理性などを重視するビジネススタイルであり、保は接待や人間関係を重視していた。

紀一郎は、秘書の愛川希和(中村アン)を口説こうとしていたが、美和は軽くかわす。さらに、希和は「娘さんの彼氏を見ました…ですが、常務のショックを考えると、言えません」と言い、紀一郎はさらに不安になる。

紀一郎は、美蘭がゼクシィを読んでいることでカッとなり、つい美蘭に手をあげてしまう。美蘭は、紀一郎に殴り返し、紀一郎は口を切ってしまう。

紀一郎は顔合わせ当日、落ち着かない朝を過ごしていた。そこに、老人ホームにいた父・昭栄(品川徹)がやってきた。昭栄は、同じく老人ホームに入居していた女性に手を出して追い出されたのだった。

美蘭は保を連れてくる。 紀一郎は、昭栄と話をつけにきた人物だと思ったが、美蘭に「彼氏」と紹介される。26歳だと聞いていた紀一郎は、保を見て愕然とする。さらに、保は以前読んだ雑誌に「やり手ビジネスマン」と掲載されていた男が紀一郎だと分かり、驚く。

保は、美蘭が「75歳、アパレル系メーカーに勤めるサラリーマン」と知らされており、「話が違う」と言い、一度帰ろうとするが、そんな保を美蘭は引き止め、顔合わせを続行させる。

紀一郎は、保が同じ年齢、同じく商社に勤務するということを聞く。さらに、保のフリーズしたパソコンを美蘭が直してくれたことがきっかけで、お礼に保が飲みに誘ったことが馴れ初めだったと、美蘭は保に話す。

保のことを認めようとしない紀一郎に、美蘭は腹を立てる。親子喧嘩が始まり、保はどうしていいか困ってしまう。美蘭は「出て行く」と宣言して、家を出てしまう。紀一郎と取り残された保は、「お義父さん」と呼ぶ。その言葉に紀一郎は、「君にお義父さんと呼ばれる筋合いはない」と言う。

だが、保は「本気なんです。初めて結婚したいと思ったのが、美蘭さんだったんです。それまでしゃにむに働いてきました。でも、ふっと思ったんです。何のために働いてきたのか、と。…独りでいて、つくづくそんな生活が嫌になって。私は、誰かのために生きたくなったんです」と紀一郎に自分の思いを伝える。

だが、紀一郎は「バカじゃないの。独りが虚しい?誰かのために生きたくなった?そんなことを普通は、30年も前に気づく。…孤独死して半年後に発見されなさい。それが君の生きる道だ」などと言う。

そんな父の言葉に呆れた美蘭は、保を連れだして家を出る。保は、美蘭の愚痴を長時間に渡って聞き、「今日は家に帰りなさい。ご両親の顔を見た後に、家に泊めるなんてできないよ。結婚っていうのは、家族になるってことなんだ」と言い、帰らせる。

美蘭は、謝罪と感謝を込めた手紙を渡す。涙ぐむ紀一郎は、手紙を読んでいる途中で、美蘭を呼んで話をしようとする。だが、2枚目の手紙を最後まで読むと、その手紙は保が書いてあるものだと判明する。てっきり美蘭の手紙だと思った紀一郎は、「あの男は認めない。たとえ太陽が西から昇ろうとも、結婚は認めない」と言う。

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次話:「お義父さんと呼ばせて 第2話」あらすじ・ネタバレ

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