藤沼悟は、母親・佐知子殺害容疑で、警察に逮捕・連行されてしまう。そんな中、野次馬の中に、犯人と思しき人物がいるのを見かける。悟は、「リバイバル」によって過去を変え、雛月加代を救いたいと切に思う。そんな悟の願いが通じ、悟は過去に戻る。
悟は目が覚めると、科学センターにいた。昭和63年、雛月が殺害される4日前だった。「最後のチャンス」と思い、悟は過去を変えようと躍起になる。
悟は、ケンヤに「悟、お前がまるで別人に思える。お前は誰だ?」と言われ、驚く。ケンヤは、悟が何かしらの意思を持って、雛月を救おうとしていることに気づいていた。悟は、雛月が両親から虐待を受けており、何者かに殺害されてしまう未来を迎えようとしていることを暗に告げる。そのために雛月を救おうとしている、とケンヤに明かす。
悟は、ユウキさんの自宅を訪れ、彼が犯人ではないことを確認し、ずっと1人でいた雛月を心配していたことを知る。そんなユウキが冤罪で逮捕されぬよう、ユウキにアリバイを作ろうと考える。
雛月と悟の誕生日である「Xデー」である3月1日、「学校に忘れ物」と言って家を出て、ユウキの自宅に向かう。家に向かって石を投げ、窓を割る。さらには、「殺す」と書かれた紙を置いておき、警察を呼ばせる。それによって、ユウキはアリバイを作ることができるのだった。
その足で、悟は帰宅中の雛月の母を待ち伏せる。歩道橋の階段から突き落として、雛月を救おうとする。だが、それをケンヤによって止められる。悟の余裕のない様子を察知したケンヤは、悟を監視していたと明かす。
悟は冷静さを取り戻し、雛月を「誘拐する」計画を立て、ケンヤに協力してもらう。雛月を、誘拐犯が手が出せない場所に隔離しようと悟は考えていた。悟は、雛月に「お前のこと、誘拐して良い?」と聞き、雛月は同意する。
隣の小学校の校庭に置かれた、廃車となったバスに、悟と雛月は向かう。その場所にストーブを持ち込み、雛月にそこで過ごしてもらう。昼間は、悟やケンヤ、ヒロミらが雛月のもとを訪れる。悟はわざわざ雛月の家を訪れ、両親が通報せざるを得ない状況を作り上げようとした。警察沙汰にして、虐待などの事実が明るみになることを悟は狙っていた。
夜は、廃バスに雛月1人になってしまう。そんな雛月のいる場所に、思わぬ人物がやってくるのだった。
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