「海街diary」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 神奈川県鎌倉市で暮らす、三姉妹・香田幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)は、父親が亡くなったと知らされる。父とは音信不通となっており、不倫の末に愛人と再婚していた。その告別式で、幸たちは腹違いの妹・すず(広瀬すず)と出会う。

2) すずの境遇を慮って、幸は「私たちと一緒に暮らさない?」と提案し、すずは受け入れる。鎌倉での生活を始める。次第に三姉妹と仲良くなっていくが、すずは「家庭を壊し、不倫の末に生まれた子供」という境遇に負い目を感じていた。

3) 一方、幸もまた自分たちを置いて出ていった身勝手な母親(大竹しのぶ)との確執を抱えていた。幸は、妹たちの世話をし、母親代わりを務めてきた。両親の都合に振り回されている状況は、すずの境遇と似ていた。

4) 幸は、祖母の法事にやってきた母と話をすることで、そのわだかまりは消えつつあった。父の死、母との確執が解消されつつある中、幸は「お父さんはダメな人だったけど…私たちに、すずを遺してくれた」と感謝するのだった。

起:父の訃報

神奈川県鎌倉市で暮らす、三姉妹・香田幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)は、父親が亡くなったと知らされる。父とは音信不通となっており、不倫の末に愛人と再婚していた。さらに、その相手が亡くなると別の女性と再々婚していたのだと、ようやく知ることになった。

幸は看護師であり、「夜勤明けで行けない」と言い、佳乃と千佳が告別式に行くことになる。そこで、2人は父親と不倫の末に再婚した女性との子で、妹となるすず(広瀬すず)で出会う。さらに、遅れて幸も告別式に出席することとなった。

告別式で、喪主挨拶を行うことを、父の現在の妻・陽子(中村優子)は拒む。そこで、「しっかりとした子だから」と、中学生のすずに陽子は挨拶をやらせようとする。だが、幸は「それは大人の仕事です」と、すずがやらされることを阻止し、「よろしければ私がやりましょうか?」と言う。

告別式が終わり、帰ろうとする3人に、すずが追いかけて声をかける。父の遺品を渡したすずに、幸は話をする。義母との生活、そしてすずが介護を引き受けさせられたことを察して、幸はすずに「一緒に暮らさない?」と提案する。すずは「行きます」と即答し、すずは山形県から鎌倉へと引っ越してくることになる。

承:四姉妹

すずは、地元のサッカーチームに入り、同じチームの金子美帆(三上紗弥)や、尾崎風太(前田旺志郎)たちと仲良くなる。また、すずは、「海猫食堂」の気のいい店主・二ノ宮さち子(風吹ジュン)と顔なじみとなる。

幸は、看護師長・高野日出子(キムラ緑子)から、ターミナル病棟新設の話を聞く。新設が実現した場合、師長は「その病棟に行ってもらえないかしら」と提案される。末期がん患者などのケアは重要であると思いながらも、幸はどうすべきか悩んでいた。

佳乃は、貢いでいた若い恋人に捨てられる。しばらくは、仕事に生きようとしていた佳乃は、テラーから課長付きの融資担当外回りの仕事を行うようになる。そこで、「海猫食堂」のさち子から、相談を受ける。

さち子には音信不通となっていた弟がおり、「母親が死んだ遺産を半分よこせ」と請求されてしまっているのだという。遺産と言えば、店くらいのものであるが、「店を売って、そのカネをよこせ」と言われてしまっているのだという。

さち子と、かつて交際していた福田仙一(リリー・フランキー)が店主を務める「山猫亭」で、チームメイトと食事をしたすずは、父が作ってくれた「生しらすトースト」というメニューがあることで、「福田さんは、お父さんと顔なじみなんじゃないか」と思う。だが、そのことを口にすることはできなかった。

父が不倫の末に生まれたのが自分である、という負い目のあるすずは、父親のことを口にするのが憚られていた。気落ちした様子のすずを、風太はすずを自転車に乗せ、満開の桜並木の中を走り、その光景にすずは目を奪われる。

所属するサッカーチームが勝ち、すずは千佳に梅酒を飲ませてもらう。だが、それは酒豪の佳乃用のものだった。酔ったすずは「陽子さんのバカ野郎!お父さんのバ~カ!」と、今までの不満を吐き出す。

転:幸と母

北海道で暮らす母・佐々木都(大竹しのぶ)が、祖母の法事にやってくると知り、幸は不機嫌になる。自分たちを置いて、家を出て行った母のことが許せないのだった。それ以降、幸は長女として妹たちの面倒をみてきたのだった。

すずは、そんな不穏な空気を察知し、「私、ここにいていいのかな…」とつぶやくが、そんなすずに幸は、「すずは何も悪くない」と言う。

すずが気にしていると考えた幸は、すずと一緒に料理を行う。そこで、すずは不倫の末に生まれた子供であるという負い目のことを口にし、「不倫は良くないことだよね」と言う。だが、そんな話をしている相手の幸は、小児科医・椎名和也(堤真一)と不倫していた。

法事の後、都は「この家の手入れも大変でしょう。いつまでもあんたたち、ここにいるわけでもないし、家、処分したら?」と提案する。悪気があったわけではないが、そんな母の言葉に、幸は、「何もしてないくせに!」と反発する。2人は衝突してしまう。

翌日、家に誰もいないと思っていた都が、土産を置きにやってくる。応対した幸は、都に連れ添って、祖母の墓参りに行く。そこで、都がなぜ「家を処分しよう」と提案したのか、理由を聞かされる。都にとって家は、母親との確執や、縛り付けられていた場所であると考えていたのだった。2人きりで話しをして、幸は母との間のわだかまりが解消しつつあるようだった

結:すずとの日々

佳乃は上司・坂下美海(加瀬亮)とともに、海猫食堂を訪れ、「お店の資産価値は1,200万円です。600万円を支払うとして、現在、300万円の預金があるので、残り300万円をご融資します」と言う。だが、さち子は「もういいの。私、がんだと言われていて…」と明かし、店を畳むつもりであると言う。

すずは、チームメイトと海猫食堂で食事をとる。そこで、その店がもうすぐ閉められてしまうのだと思い、悲しくなる。だが、そんなすずに、さち子は「あなたのお父さんは、幸せね。あなたのような宝物を遺せたんだから」と言う。

幸は、交際相手の椎名から、「アメリカ留学に行く。一緒にきて欲しい。妻とは別れる」と言われる。家や仕事のこと、そして椎名殿関係について幸は悩む。幸は、すずや姉妹たちのことを思い、そして終末期医療を行うことを選び、椎名に別れを告げる。

すずは、母親との死別、父親の介護などで子供らしい時期を奪われてしまった。そんなすずにこれ以上、大人の都合で振り回されて欲しくないのだと幸は話す。だが、そんな幸に、椎名は「君もそうだったんじゃないか」と言う。

すずは、「不倫はいけないこと」などと言ったことを気に病んでおり、幸に謝る。幸とすずは2人で山に登り、そこで幸は「お父さんのバカ!」と叫ぶ。同じようにすずが叫んだ後、幸は「ここに居ていいんだよ」と優しく微笑みかける。

幸は、ターミナル病棟に入院したさち子を看取った。葬儀で、福田はさち子のことを偲ぶ。そしてすずにこっそり、「お姉ちゃんたちには内緒で、お父さんのこと聞きにおいで」と囁く。父のことを知りたがっている様子を、福田は察知していたのだった。

浜辺を訪れ、4人はどのような人生の最期を迎えたいか、と話す。父に対する様々な思いを抱えながらも、幸は「お父さんはダメな人だったけど…私たちに、すずを遺してくれた」と感謝するのだった。

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