簡単なあらすじ
1) 無人島に漂着したハンク・トンプソン(ポール・ダーノ)は、絶望して首を吊ろうとしていた。だが、そこに若い男(ダニエル・ラドクリフ)の死体が流れ着く。その死体はオナラをしており、その推進力でハンクは海に出る。
2) だが、途中でバランスを崩してハンクは海に落ちてしまい、時にはナイフ、時にはコンパス代わりにその死体を使ってサバイバル生活を送りつつ、家に帰ろうとする。そんな中、死体に「マニー」と名付けたハンクは、次第に彼と奇妙な友情を築き始めるのだった。
3) マニーは、ハンクを彼が片思い中の女性・サラの家へと連れて行く。動かぬ死体と話をする奇妙な男がいるため、サラは警察と救急隊に通報し、ハンクは保護される。一方、マニーは死体袋に入れられてしまい、運ばれてしまいそうになったため、ハンクはマニーを奪い返す。
4) ハンクは、マニーと一緒にいることを望み、マニーのオナラで再び海に乗り出す。友情を再び確認したハンクとマニーの2人は、互いに笑うのだった。
詳細なあらすじ
無人島に漂着したハンク・トンプソン(ポール・ダーノ)は、絶望して首を吊ろうとしていた。だが、そこに若い男(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着くのを発見する。意識はなく、脈などをチェックすると、すでに男は死んでいた。
ハンクは、死体のベルトをとって、それで再び首を吊ろうとする。だが、その死体はおならをして動いていた。そこでハンクは、その死体に乗り、まるでジェットスキーのように島から離れるのだった。
ところが、しばらくするとハンクはバランスを崩して水の中に落ちてしまう。ハンクは、別の場所で目を覚ました。死体が救ったのではないか、と彼は思う。その晩、雨が降るとハンクは死体を洞窟へと運ぶ。死体は口の中に雨水を溜めているようだった。
翌朝、ハンクは喉が渇き、死体の口に溜まった水を飲むのだった。死体は「マニー」と言っているように思い、ハンクはその死体を「マニー」と呼ぶようになる。ハンクはマニーを背中に乗せて運ぶ。そんな中、マニーが雑誌に載った水着の写真で勃起すると、それはコンパス代わりにもなった。
ハンクはクマが出たと思い、パニック状態に陥って崖から転落してしまう。落下後、マニーはハンクの携帯電話の壁紙を見る。そこには、ハンクが片思いしているサラという女性が映っていた。マニーはサラに恋をして、帰ろうと決意を固める。
森の中で、ハンクはバスやシアター、カフェのようなものを作り始める。そして、マニーで木を削ったり、ものを燃やしたりなど、マニーをさまざまな用途で使い始めるのだった。
2人は、川の上にかかった丸太を渡ろうとする。だが、途中でその丸太は割れてしまい、2人は川に落ちる。だが、再びマニーをフックのようにして使用し、崖を上ることに成功する。
ハンクは、父親から誕生日祝いのメッセージを受け取る。そして、インスタグラムでサラには夫と娘がいると判明するのだった。そこにクマが現れ、2人は木の上に登り、マニーはサラの失恋でショックを受け、泣き出してしまう。
乗っていた枝が折れ、ハンクは落下してしまい、足をひねってしまう。マニーはクマを追い払い、救うのだった。
ハンクは目を覚ますと、マニーが森から家に向かって連れていってくれているのに気づく。そこはサラの家だった。彼らは、サラの娘クリッシーに出会う。マニーは、彼女が喜んでくれると思い、自分の特技を見せようとする。だが、勃起コンパスを見せるのを恐れたハンクは、強く叩いてやめさせる。驚いたクリッシーが泣いてしまい、そこにサラが現れるのだった。
そこでマニーはただの死体に戻り、さらには見知らぬハンクの携帯電話から、自分の写真を発見したサラは通報する。警官や救急隊がやってきて、ハンクは保護される。一方、マニーは死体袋の中に入れられてしまうのだった。
ハンクは、マニーを奪い返し、逃げる。途中、森の中でハンクが作っていた「バスやシアター、カフェのような奇妙な創作物」を見かけ、ハンクたちを追う人々は唖然とする。
2人は再び海辺に戻る。追いかけてきた警官などがいる中、激しいオナラをして、マニーはハンクとともに海に出る。友情を再び確認した2人は、互いに笑うのだった。