「相棒 season15 第6話 嘘吐き」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 漫画家の三ツ門夏音(柳生みゆ)は、隣室で男女が争う声を聞く。激しく壁が叩かれる音の後、争う声はしなくなった。夏音は、隣室で殺人が起きたのではないか、と考えて警察に相談に行く。その話に興味を持った冠城亘(反町隆史)は、杉下右京(水谷豊)とともに捜査を始める。

2) 隣室に住んでいたのは、瀬戸はるかという女性であった。夏音は、背の高い地味な女性であるはるかが、猪口勇人という男に殺害されたのだと考える。だが、大家の村井健三は、「元々、住んでいたのは小柄で派手な女性の瀬戸はるかさんです」と言い、まるっきり特徴が異なる女性が住んでいたのだと告げる。

3) そんな中、夏音は何者かに襲われ、首を絞められる。その後、隣室で起きた事件のことが気になってしまい、ついに夏音は引っ越しをする。だが、それは事件の真相に気づいた右京の指示した芝居だった。

4) はるかは、NPOの主催する共同墓地計画に期待していた。そこで、同じ墓に入るという、「墓友」となった猪口、村井、河合夫婦と交流していた。だが、その計画が頓挫し、はるかはそのショックから、6千万円を勤務先から着服した。その現金で共同の墓を作ろうと考えていたが、良心の呵責から、なかなか実行には移せなかった。そこで、現金は、事故物件となった部屋の天袋に隠していた。

5) その部屋には、入居希望者がいたが、断られていた。ところが、夏音が突然入居することとなった。その時点で、実は墓友仲間だった大家の村井が6千万円を使い込んでいたのだった。村井は、夏音を入居させ、「天袋の現金に気づいた夏音が6千万円を持ち逃げした」と墓友に思い込まさせるため、彼女を殺害して埋めようと考えていたのだった。

6) 一方、はるかは余命わずかと診断され、入院していた。そこで、6千万円が使いこまれたと知らない他の墓友たちは、夏音を追い出して6千万円を天袋から出そうとして、隣室で殺人が起こったと思わせようとしたのだった。村井もまた、使い込んでいるとはいえず、他の墓友たちの計画に乗るふりをせざるを得なかった。

7) 「死んでから立派な墓に入ってもしょうがない」と居直る村井に、右京は「あなたがしたことは殺人未遂だ!そして、他の方々したことは、犯人隠避です。殺人で幸せになることなんかできませんよ、決して」と語気を荒らげる。

詳細なあらすじ

村井ハイツ小平というアパートで、漫画家の三ツ門夏音(柳生みゆ)は、隣室で男女が争う声を聞く。激しく壁が叩かれる音の後、争う声はしなくなった。

翌朝、男女が隣室に入っていった。だが、その女性の方は、隣室に住んでいた人物ではなかった。住んでいたのは、背の高い清楚な女性であった。だが、現れたのは、小柄な派手な女性だったのだ。さらに、男性の方の猪口勇人は、ノコギリとハンマーを持ち込んでいた。さらには、関係なさそうな中年の男女が夜間に入り、明け方に帰っていくのだという。中年男性は、眼帯をしていた。

証拠品の返却で所轄署を訪れた冠城亘(反町隆史)は、夏音の対応を依頼されたのだという。亘は、杉下右京(水谷豊)を巻き込んで調査に向かう。

右京と亘は、アパートの大家・村井健三に会いに行く。だが、瀬戸はるかという元から住んでいる女性は、小柄で派手な女性であるという。

右京は、猪口の部屋を見て、壁に服がかけられているのを見かける。壁の傷やシミを慌てて隠したのではないか、と右京は考える。さらには、丈の長い地味なワンピースがあり、「小柄な女性では引きずってしまう。なにより、彼女が着ている物とは思えないデザイン」であると指摘する。

亘は、夏音の証言が本当なのか考える。夏音こそ、はるかを殺害したのではないか、その証拠を集めるため、猪口が大家も巻き込んで作戦を立てて実行中なのではないか、と考えるのだった。

夏音は、出版社に原稿を持ち込むも、ボツにされてしまう。その帰り道、猪口、中年の男女、大家に遭遇し、「ウソつき」となじられる…という幻覚を見て倒れる。アパートに戻ると、再び猪口の幻を見て、公園へと逃げ込む。そこで、彼女は何者かに首を絞められる。

右京は、「助けて」という夏音の悲鳴を聞いて駆けつける。犯人は公園から走って逃亡して、姿をくらませてしまう。

亘は、実家で夏音の過去を追った。すると、夏音には虚言癖があり、「母親が再婚しようとしている交際相手に乱暴された」とウソをついたことが明らかになる。結果、実家のある岡山にもいられなくなった。だが、右京は夏音の首に絞められた痕があり、今回の一件は本当であると考える。

所轄は、殺人未遂で調査を開始する。伊丹憲一(川原和久)たちは、右京がどこまで調査を行っているのか、と話を聞きにやってくる。夏音を殺害しようとしていたのは、猪口たち、そして、口封じに夏音を殺害しようとしているのでは、と考えていた。

猪口は、瀬戸はるかが姿を消してから、欠勤を続けているのだという。瀬戸はるかは、聖和機械工業という会社の経理部に勤務していた。写真で確認すると、痩せてて背が高く、地味な女性だった。彼女は、児童養護施設の出身者であると判明する。

聖和機械工業の経理部では、部長補佐が大金を着服していた。そんな中、6千万円が消えていた。2年前に部長補佐が逮捕された際、瀬戸はるかは退職していた。

猪口の部屋を訪れる中年男女は、河合節夫の夫婦であり、塾を営んでいるのだという。さらに、ヴェルベーヌという会社が主催する共同墓地計画の詐欺に遭ったと警察に相談していた。共同墓地に入る予定だった人物たちは、「墓友」と呼ばれ、交流が行われていたのだという。

ヴェルベーヌの名簿には、猪口、瀬戸はるか、河合節夫夫婦、大家・村井の名前があった。瀬戸はるかが横領した6千万円、その現金を巡って、猪口や河合、村井たちが結託している可能性があるのでは、と右京と亘は考える。

夏音は、耐えきれなくなって引っ越しを行う。村井は、猪口の彼女役をしていた女に口止め料として現金を支払う。その後、村井、河合夫婦、猪口らは、夏音が住んでいた部屋を訪れ、押入れの天袋にあったバッグを取り出す。だが、そこには現金ではなく、新聞紙の束が入れられていた。

そこに右京と亘が現れる。「発端は、ヴェルベーヌの共同墓地計画なんでしょうね。そこで、瀬戸はるかさんと出会った。だが、3年前に詐欺同然にNPOは解散し、怒りと絶望に突き動かされ、部長補佐と同じような着服を行い始めた。彼女は、6千万円を着服した。部長補佐が逮捕され、怖くなった彼女は、墓友の皆さんに打ち明けた」と右京は語る。

はるかは、横領したカネで、墓を作ることにした。だが、横領した現金で墓を作ることに良心の呵責があった。そこで、先送りして、現金を事故物件となった部屋の天袋に隠した。

はるかは病気となり、墓友である面々は、墓を作ろうと考えた。ところが、現金を隠した部屋に、夏音が入居していたのだった。そこで、隣室で殺人が起こったかのように思い込ませ、追い出そうと考えたのだった。だが、引っ越ししたのは、右京と打ち合わせた演技だった。

夏音が襲われたのは、屋根裏の現金に手をつけた人物がいたためだった。大家である村井は、6千万円を使い込んでしまっていたのだった。夏音を殺害し、どこかに埋めて「現金を持ち逃げした」と思わせようとしたのだった。

「死んでから立派な墓に入ってもしょうがない」と居直る村井に、右京は「あなたがしたことは殺人未遂だ!そして、他の方々したことは、犯人隠避です。殺人で幸せになることなんかできませんよ、決して」と語気を荒らげる。

夏音は、入院中のはるかに会いに行く。そして、2人は友達になるのだった。

次話:「相棒 season15 第7話 フェイク」あらすじ・ネタバレ

前話:「相棒 season15 第5話 ブルーピカソ」あらすじ・ネタバレ

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